MEGA-SCSIとCF/SD
 最近、MEGA-SCSIにつなげられるSCSIデバイスは少なくなりましたが、SCSI接続のコンパクトフラッシュ(以下CF)ドライブがいくつかあります。代表的なものはPower Monster IIと変換番長になるかと思います。しかしながら、MEGA-SCSIとこれらのCFドライブの組み合わせでは不具合が起きるという噂があります。
 大きなファイルや大量のファイルを書き込もうとするとハングアップするようです。原因は完全には分かっていませんが、CFコンバーター周りに問題があるようです。
 きちんとドライブのステータスを確認して手順通りに読み書きをしていれば普通は問題ありません。ところが、MEGA-SCSIは接続されているSCSIデバイスがMSXより速くデータの読み書きを行う事を前提に、速度追求のために一部のステータスチェックを省略しています。当初はそれが原因かと思われたのですが、ステータスチェックを行ってもうまく動作しませんでした。CFコンバーターがステータスを正確に返してこないように見受けられます。対策として、書き込みの際にある程度ウェイトを入れると現象が改善されますが完全ではありません。

OKEIさんがパッチを作って下さり、また、ここで公開する事を了承して下さりました。
MEGA-SCSI CF対応パッチ
 プログラムではウェイトを変更してパッチを当てる事ができます。どの程度ウェイトを入れれば良いかは個々のメモリーカードにより異なります。また、ウェイトを入れても駄目な場合はマニュアル転送というモードもありますが、1バイト毎の書き込みのため、かなり遅くなります。

 といっても、CFはちょっと入手しにくく、Windowsパソコンでも標準でサポートしているものは少ないので、CFドライブをつなげても結局SDメモリーカードに変換して使う人の方が多いようです。最近はSCSI接続のSDドライブがいくつかあります。代表的なものはSD Power MonsterとSCSI to Micro SD adapterになるかと思います。
 こちらを使った場合、大きなファイルや大量のファイルを書き込んでも問題が出ていません。もちろん、ウェイトを入れるパッチも不要です。

 8bits4everさんのCARNIVORE2、CF640等、CFを読み書きするデバイスでも不具合は出ていません。なので、CFが悪いわけではなくSCSI-CF(IDE)変換の部分になんらかの問題があるのだろうと思います。

 お約束ですが、このパッチを使用してデータ消失、故障やその他問題が発生した場合でも、OKEIさん及びれふてぃは一切の責任は負いません。各自の責任において事前にデータが壊れても構わない環境にて十分にテストした上で使用することをおすすめします。