メモリマッパの秘密2
 メモリマッパ対応の増設メモリのなかでも、うっかりくんは、今までの増設メモリと比べてちょっとお得です。小さく収まっているため、内部にメモリを増設することが不可能ではありません。1スロットあたり4MBという制限がありますので、別のスロット用のSLTSL信号をカートリッジの未使用端子を使って取り入れる必要があります。そのSLTSL信号を使ってさらに増設したメモリを管理できる構造になっているらしいです。(※正式にサポートしているわけではありません。)
 基本的にメモリマッパレジスタはI/Oアクセスで全スロット共通で動作するので、このようなことが可能なのです。メモリ自体のアクセスはスロット指定です。
 周辺機器の中には、SLTSL信号を使用しないカートリッジ(I/Oのみで動くもの)があり、そのスロットのSLTSL信号を使用されません。全てのスロットが埋まっていても、使用されていないSLTSL信号があれば、それを利用してメモリを増設できることになります。
 また、μPACKのように、カートリッジ内部でセカンダリスロットに拡張するやりかたもあります。その方式だと、プライマリスロットでしか使えませんが、本体側の改造は不要になります。クラシックPC研究会さんから1カートリッジで16MBとなる増設メモリが販売されています。ただ、クロックアップ等に備えてメモリリード時にWaitを入れており、他の増設メモリよりほんの少し遅いようです。