ゲームのタイトルをつけるのは意外と難しい
 ゲームのタイトルをつけるのは意外と難しいという噂。
 今なお高い人気をほこる「スナッチャー」は当初「ジャンカー」のはずが、他メーカーの麻雀ソフトに雀華というものがあって商標がとれず、泣く泣く変更したとのこと。「サイオブレード」にいたっては、当初「ラクーン」という名前でタイトル・ロゴまで完成していたが、こちらは何と市販の薬に同じ名前があった為ボツに。こうしてみるとタイトル一つつけるのも難しいものです。個人的には発売されたタイトルで良かったと思いますが。

 HAL研究所の「HAL」は当時の大手コンピュータ企業「IBM」のアルファベットを1文字ずつ前にずらし、「IBM」の一歩先を行くという意味を込めて付けられたと言われていますが、ゲームのタイトルでも似たような話があったようです。
 1982年頃Apple II向けに発売されたシューティングゲーム「A.E.」がアメリカで大ヒットとなり、1983年にMSXにも移植され発売されたシューティングゲームです。作者は日本人で、「A.E.」はどうやら敵キャラである魚のエイを意味しているようです。このゲームをMSXに移植したのがコンパイルで、以後、コンパイルでは「A.E.」を超えたゲームを作ろうと?、一文字ずつ後ろにずらしたタイトルのゲームが作られたとか・・・。しかしながら開発中止のタイトルがあったこともあり、ほぼ気づかれなかったとかなんとか・・・。BEEP EXTRA magS.Fujishima様のツイートによると・・・
 「A.E.」:A.E. (1984年)
 「B.F.」:Bee&Flower (1983年)
 「C.G.」:Curtail Girl(開発中止)
 「D.H.」:Devil's Heaven (1984年)
 「E.I.」:Exa Innova (1984年)
 「F.J.」:Final Justice (1985年)
 「G.K.」:GulKave (1986年)
 「S.W.」:Super Walker (開発中止)
 略称が先にあって後付けでタイトルを作ったようなので、それなりの苦労があったのだろうと思われます。あとは・・・無理矢理ですが「H.L.」が「ハッスルチュミー(HustLe chummy)」と考えることもできるのかも・・・?ちなみに1986〜1987年頃に「ハッスルチュミー2」を開発していたようです。
 そういえば、「ゴジラくん(Godzilla-Kun)」もコンパイル製ですが「G.K.」に当てはまります。しかし、「ゴジラくん」は元々「ゴジランド」というタイトルで開発しており、東映から「ゴジラくん」に変えるよう要請があったとのことなので、偶然なのでしょう。このタイトル変更についても大変だったようですが、それはBEEP EXTRA magで触れられています。インターネットでも「ゴジラくん」、「隠しメッセージ」で検索すれば出てくるかと思います。

 元ネタとして参考にさせて頂いたS.Fujishima様、色々情報を下さったtyr105様に感謝致します。