FRAYと増設メモリ
 FRAY tR版は腰が砕けそうになるPCM音声で有名ですが、実は増設メモリと相性が悪いのです。内蔵1MB化したtRでは動きません。拡張RAMを使用しているときも同様の症状がおきる原因はメモリマッパの誤使用です。メモリマッパレジスタは書き込み専用で読み込みは禁止されているのですが、FRAYでは読み込みを行っています。tR(A1ST/A1GT)内蔵のメモリマッパレジスタを読み込むと、書き込んだ値の上位3bitが1になった値が返ってきます。メモリが256kBもしくは512kBの場合、そのbitは使用されないので無視され、正常に動きます。しかし、1MBの場合、別のセグメントに切り替わってしまいます。FRAY tR版では、通常セグメント00h〜0Fhを使用しますが、それを最初からE0h〜EFhを使用するようにパッチをあてることにより、1MB化したtRでも正常に動作するようになります。ただし、基本的に読み込みを行っているので根本的な問題解消ではありません。あくまで1MB化したtRで動かすためのパッチです。
 パッチは私のHPにあります。 Go! Go!
 パッチをあてると、tR+MEM768でも動作するようになります。一番メモリ容量の大きいスロットがプライマリのメモリとして使用されるため、256kBもしくは512kBのtRで使用するとMEM768がプライマリのメモリとして使用されるため、動作が遅くなります。(外部スロットのアクセスは内蔵メモリアクセスより遅いのです。)PCM音声もオカマっぽくなります。一聞の価値あり!?