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ほどなくして、目的地に着いた。目標の渓流に入り驚いたのは、浅いこと。渇水。まあ、日本でも渇水は慣れているが、流れが緩い。穏やかすぎて、白泡帯が小さい。ということは、魚にとって身を隠す領域は岩裏か岸際の草影や木陰しかない。そして、私がキャストし始めると、坂詰さんからリトリーブが早いというご指摘。う〜ん、ヘビーシンキングで浅瀬を引く場合、ある程度速くリトリーブしないと根がかる。仕方ないので速いまんま、縦のトゥイッチで対応する。そうこうしていると、坂詰さんがスプーンでヒット&ゲット。お手本を見せていただきました。続いて、女房がクロスストリームでスプーンをキャストし、ドリフト&リトリーブでヒット!!十分にファイトを楽しみ、良型のバッハフォレレ (Salmo trutta) をランディングした。写真でも分かるが、頭が大きく、ヒレは敢然に綺麗で欠損がなく、黄色く色付いたお腹に黒と赤の斑点が背から体側にちりばめられて非常に綺麗である。ほほう、これが欧州の野生のマスかと感動した。が、如何せん、女房が釣った魚で私は今だそのひきを知らない。女房はもう満足。私はやや焦るものの、 keep casting で遡上する。そして、その30分後についに私に待望の瞬間が来た。D-コンのアップクロスキャストで細かい縦のトゥイッチでバッハフォレレと繋がった。繋がった瞬間、ロッドにテンションがかかり、水面がクボッよれる、同時にバッハフォレレの反転、腹の白が水面下で閃く。そして、リーリングして手元にランディングできたのは 28 cm の Salmo trutta であった。頭のでかさ、ヒレの完全性、色の見事なコントラスト......野生種にしばしに見とれる。 これで、ボー○はない安堵と感動の狭間で、もっと釣りたいという欲望が沸き上がる。坂詰氏は、二桁はノルマであるという。ええ〜、数にノルマを課すると大変な試練になることが多々あることを私は知っていた。
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計測してないが 28~9 cm ではなかったか? |
色鮮やかな Bachforelle! |
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魚は 28cm。今回は意気込んで、ランディングネット は 60 cm でも入るネットを使用している。 |
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その後、遡行を続けながら、数を得る。が、なかなかシビアな釣りもした。午後1時を過ぎて、水温が上がってきたのか、やや活性が上がってきた。ここで数をのばすが、サイズはクライネ。ふと気がつくと、昼飯も食べずに釣っている。寝食も忘れて釣るフィッシングフリークはあまたいるが、時差ぼけもあり、かなりクタビレテきた。が、飽きない程度にヒットするので止め難い。そして、2時ごろ、ついに切り上げた。もう、限界だったかも知れません。坂詰さんは、しきりに「渇水と水温低下が原因か、または産卵を意識しているせいか、厳しくなっている。低活性だ。」と懸念の声しきりである。しかし、釣りをなめないためにもこの程度の厳しい状況の方が私に取っ手は良いのです。幕開けとしては、適度に良かったのではないでしょうか。この日の夜は、ドイツ料理 Eisbein (豚の脛肉の塩茹で) と地ビールをたらふく飲んで坂詰さんの家で持参したシュラフにもぐり込んだ。明日も釣りだ!!と思うも3秒で爆睡。
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使用タックル Landlocker ロッド:SP-580HQ-B リール:カルカッタコンクエスト 51 ライン:スーパートラウトアドバンス VEP 4 lb + フロロリーダー 4lb (1 m) ルアー:D-コンタクト 50, アスリートトラウトチューン 50 妻 ロッド:TRBX-53MTH リール:ルビアス 1500 ライン:スーパートラウトアドバンス VEP 4 lb ルアー:ウェイビー50, ピュア 3.5 g |