Fishing Report

River runs through Europe #1
デュッセルドルフ近郊の某河川


2007.09.14


2007 年 9 月 13 日夜8:00 過ぎにドイツ/デュッセルドルフ空港に到着した。安堵したことは、ロッドや釣り具の入ったバッグが無事到着したことです。そして、荷物をピックアップして出口を出れば、釣友の坂詰さんが迎えに来てくれた。坂詰さんの予約してくれていたホテルに移動し、夕食を食べるが食欲がない。ジェットラグが原因か?食後、坂詰さんと別れ、ホテルの部屋に帰り、お風呂に入りすぐに寝た。
ここで私と坂詰さんの関わりを少し書いておこう。1999 年にピッツバーグで出会い、一緒にノースパークレイクでロッドを出したこともある、冬の禁漁期の冬にはダウンタウンの寿司屋「菊」(今年、パイレーツ桑田が対談やインタビューに使っていた場所)で寿司を懐かしみながら酒を酌み交わし、2000 年 1 月下旬私が帰国の際には帰路に私が立ち寄ったフロリダまで来ていただいて、最後のアメリカ釣行を御一緒していただきました。そして、帰国後、2001 年に上野で寿司を食べながら再会し、6年のインターバルを経て坂詰さんのドイツからの一時帰国の際に2007 年1 月下旬に信州上田への訪問を受けた際に岩魚飯と岩魚の骨酒で再会を祝いました。そんな釣友の坂詰さんに今回はお世話になろうというのであります。
そして、ジェットラグも回復しないうちに朝を迎えた。坂詰さんが、朝8時に迎えに来てくれた。それから、全ての荷物を積み込み、釣り場へ直行した。道中、いろいろ話しながら2時間ほどのドライブ。外の景色は、全くのヨーロッパだ。ヨーロッパまで釣友を訪ねて鱒を釣りにやってきたのだ。頭の中は、シューベルトの鱒が流れ、もう気持ちは盛り上がっている。

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ロストすることなく無事に釣り具は受け取った。
身支度するが。
女房のウォーターソックスが見当たらない。
仕方ないので女房はウェーダーで出撃を決意。
私は、即乾パンツ+スパッツ+サワシューズ。
いざ出陣。
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欧州のとある渓流
女房がヨーロッパの川を渉る
滑るよ!楽しいですか?

ほどなくして、目的地に着いた。目標の渓流に入り驚いたのは、浅いこと。渇水。まあ、日本でも渇水は慣れているが、流れが緩い。穏やかすぎて、白泡帯が小さい。ということは、魚にとって身を隠す領域は岩裏か岸際の草影や木陰しかない。そして、私がキャストし始めると、坂詰さんからリトリーブが早いというご指摘。う〜ん、ヘビーシンキングで浅瀬を引く場合、ある程度速くリトリーブしないと根がかる。仕方ないので速いまんま、縦のトゥイッチで対応する。そうこうしていると、坂詰さんがスプーンでヒット&ゲット。お手本を見せていただきました。続いて、女房がクロスストリームでスプーンをキャストし、ドリフト&リトリーブでヒット!!十分にファイトを楽しみ、良型のバッハフォレレ (Salmo trutta) をランディングした。写真でも分かるが、頭が大きく、ヒレは敢然に綺麗で欠損がなく、黄色く色付いたお腹に黒と赤の斑点が背から体側にちりばめられて非常に綺麗である。ほほう、これが欧州の野生のマスかと感動した。が、如何せん、女房が釣った魚で私は今だそのひきを知らない。女房はもう満足。私はやや焦るものの、 keep casting で遡上する。そして、その30分後についに私に待望の瞬間が来た。D-コンのアップクロスキャストで細かい縦のトゥイッチでバッハフォレレと繋がった。繋がった瞬間、ロッドにテンションがかかり、水面がクボッよれる、同時にバッハフォレレの反転、腹の白が水面下で閃く。そして、リーリングして手元にランディングできたのは 28 cm の Salmo trutta であった。頭のでかさ、ヒレの完全性、色の見事なコントラスト......野生種にしばしに見とれる。 これで、ボー○はない安堵と感動の狭間で、もっと釣りたいという欲望が沸き上がる。坂詰氏は、二桁はノルマであるという。ええ〜、数にノルマを課すると大変な試練になることが多々あることを私は知っていた。


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まず、坂詰さんのお手本を拝見。
なんと!女房がまず良型バッハフォレレを釣った!!
計測してないが 28~9 cm ではなかったか?
私の記念するべき欧州第一号!
色鮮やかな Bachforelle!


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嬉しいのでもう一枚
ネットが大きすぎた?
魚は 28cm。今回は意気込んで、ランディングネット
は 60 cm でも入るネットを使用している。
数のノルマは試練でもある。試練を愉しむ。

その後、遡行を続けながら、数を得る。が、なかなかシビアな釣りもした。午後1時を過ぎて、水温が上がってきたのか、やや活性が上がってきた。ここで数をのばすが、サイズはクライネ。ふと気がつくと、昼飯も食べずに釣っている。寝食も忘れて釣るフィッシングフリークはあまたいるが、時差ぼけもあり、かなりクタビレテきた。が、飽きない程度にヒットするので止め難い。そして、2時ごろ、ついに切り上げた。もう、限界だったかも知れません。坂詰さんは、しきりに「渇水と水温低下が原因か、または産卵を意識しているせいか、厳しくなっている。低活性だ。」と懸念の声しきりである。しかし、釣りをなめないためにもこの程度の厳しい状況の方が私に取っ手は良いのです。幕開けとしては、適度に良かったのではないでしょうか。この日の夜は、ドイツ料理 Eisbein (豚の脛肉の塩茹で) と地ビールをたらふく飲んで坂詰さんの家で持参したシュラフにもぐり込んだ。明日も釣りだ!!と思うも3秒で爆睡。



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遡行して、状況を探る。まあまあ釣れる。
尾と頭がフッキングして無抵抗状態のバッハフォレレ
この後、このサイズがやたらと遊んでくれる。


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飽きることがない程度にヒット
アイネ クライネ バッハフォレレ。
さらにクライネ(小さい)。これは3人で13尾目。

使用タックル

Landlocker
ロッド:SP-580HQ-B
リール:カルカッタコンクエスト 51
ライン:スーパートラウトアドバンス VEP 4 lb + フロロリーダー 4lb (1 m)
ルアー:D-コンタクト 50, アスリートトラウトチューン 50


ロッド:TRBX-53MTH
リール:ルビアス 1500
ライン:スーパートラウトアドバンス VEP 4 lb
ルアー:ウェイビー50, ピュア 3.5 g



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