ティーダとトゥモール/ 越前おろしそば in 石垣島
(2009年2月25日 〜 2月27日)





1週間前に石垣行きの格安航空券を入手。
急遽、石垣の『ティーダとトゥモール』のオーナーに連絡して強引に『越前おろしそばの会 in 石垣島』の企画を依頼し、蕎遊房仲間3人で押し掛けた慌ただしい2泊3日の蕎麦打ち旅行でした。






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蕎麦と言えば、小麦粉を使用した八重山そばの石垣島では、蕎麦のニーズはほとんど無いと思われ、石垣島に移住したナイチャーの人向けに、年越し蕎麦を打っていたオーナーの技術的バックアップを目的にした思いつきの蕎麦会でしたが、蕎麦会2日目(最終日)『八重山毎日新聞』の朝刊に紹介記事が掲載され嬉しい大誤算・・・
朝から問合せの電話が鳴りやまず、オープン時間以後お客様が殺到し駐車場に入りきれず公道に車の長い列 ・・・・・ お断りしっぱなしの1日となりお客様と『ティーダとトゥモール』に大変な迷惑を掛けてしまいました。




半分以上は持ち帰ることを覚悟して、福井県の製粉所から直送してもらった蕎麦粉は10Kです。
何とか130人前後の皆様には食べて頂きましたが、70〜80人の方にはお断りせざるを得ませんでした。










内地とは、気候と食文化、そして歴史的な背景の異なる石垣での蕎麦会を、我々の蕎麦ロマンの延長線上と考え、来訪者との対面で熱い交流を図りながら越前おろしそばを楽しんで頂こうと思っていましたが、残念ながら状況が許してくれませんでした。





それでも自己満足かもしれませんが、深い充実感が残ったのもオーナー夫妻の知人以外の一般の方々とのちょっとした言葉の端々に表れる、『喜びの言葉』に救われたからだと勝手に解釈しています。
石垣は内地からの移住者が非常に多くお断りしながら『是非食べたかったのに』、『今度はいつ食べられるのですか』と熱い思いで語られて、美味しい蕎麦を食べたいと思う方がこんなに多いのかと認識を新たにしました。



食文化で言えば、蕎麦を知らない『うちなーんちゅ』の方々の本音を聞いてみたかった・・・。
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反省すべき点も残しましたが、それでも来訪者の6割以上が『ないちゃー(県外の方)』で、その方々にとって、過ぎ去りし日々への思いと共に、日本蕎麦のそれも『越前おろしそば』の『ひと味ちがった醍醐味』を味わって戴けたはずと確信しています。

昼間杖をついて、折角来て頂きながらお断りしたご高齢のご夫婦が、改めて夜再訪され、蕎麦が美味しく2杯でも3杯でも食べられる、お代わりさせて頂けますかと言われてお断りせざるをえませんでしたが、色々お話をお聞きしましたら福井の小浜のご出身とか・・・・・言葉にならない感激の一瞬でした。
この『美味しい』という一言で、お断りの連続で落ち込んでいた気分も癒され、裏方の蕎麦打ちの一日の疲れも吹っ飛びました。
蕎麦は、人の輪を広げる大切なツール』ということを、改めて実感した貴重な2日間でした。

蕎麦打ちを長時間ジッと見つめていた小さなレディーが、最後に『美味しい』の一言を残してくれました・・・思わず全員で集合写真です!!


後日談ですが、その後もオーナーに是非お蕎麦を食べたいと言う方が何人も訪ねて来られ、4月より月2回『越前おろしそば』を提供することになりました。 スローライフの石垣で美味しい越前おろしそばが食べられることになり、我々3人の暴風雨的石垣行きも大正解だったと自負しています・・・

石垣島ハーブカフェ『ティーダとトゥモール』のホームページは、こちら