保育園で仕事をはじめて、三年目の頃。
二十代前半。
翌年、結婚が決まっていた、幸せな頃です。
プール上がりの子どもが、足を滑らせ、後頭部を打ちました。
私のクラスの園児です。
その後、明らかに様子がおかしくなり、救急病院へ連れて行きました。
積み木が崩れる音・・が聞こえました。
待合室で、ウトウト眠る、その子を膝に、
(私の責任だ。一生、償っていこう。
私は、命を預かっているのだ。恐い。
この仕事はもう辞めよう。結婚もやめよう)
と、凍りつくような心で思ったのを、はっきり覚えています。
診察、検査の結果は、
赤ん坊の頃、もっと激しく頭を打ち、乱れた脳波が、今回の打撲で表に出た・・
というもので、
放っておいたら、もっと大変な事になっていた。
治療の必要性が今回の事でわかり、かえって幸いだった。
と言われました。
大事に至らなかったものの、私の管理不足は明らかでした。
仕事は辞めず、結婚も予定通りしましたが、
仕事に対する考え方が、大きく変わった出来事でした。
寮でお世話になる息子。
お預けする時、長田百合子先生が言われた言葉は、何時も心にあります。
人の子どもを預かる。
訓練しながら、預かって頂いている。
親として、その意味を深く考えます。
[2007/11/13 06:24:36]