私は天使なんかじゃない
信仰
信仰という鎖は自身の欲望を縛り、自身を律する為のモノであって、他社を縛るものではない。
「こっち」
「本当に?」
通路を歩く私にノヴァ姉さんが疑問を投げかけた。
オアシスでの件を思い出す。
道に迷いまくりでしたね、あの時は。
だけど今回はオアシス周辺の岩場地形のような天然の迷路ってわけではなく、戦前のフィットネスクラブの建物だ。そこまで広大ってわけではないし、迷路の構造にする必要もない。
出るだけなら容易い。
出るだけなら、ね。
「止まって」
声がする。
信者たちの声だ。
「脳ミソまで筋肉にならないように気を付けなければな」
「ははは」
「セント・マッスル様の教えは素晴らしいなぁ」
「なんちゅーネーミングだよ」
セント・マッスル?
たぶん教祖の名前なのだろう。
建物の名前もマッスルカテドラルとかに改名しているし、そもそも連中が信奉している教えが筋肉聖教って代物だ。
アトム教よりはまともなのか?
まあ、まともかな。
あいつらは放射能の世界でグールになって生きること教義であって、筋肉聖教はこの世界を筋肉の力で乗り切ろうって連中だ。
……。
……前言撤回。それはそれで暑苦しいしまともではないかもしれません。
ともかくだ。
ここに長居はしたくない。
武器を取り返して出て行きたいところだ。
「行きましょう」
声が遠のいた。
ノヴァ姉さんを連れて進む。
「ミスティ」
「はい?」
「大体の目星はついているの? それともただ闇雲に進んでいるだけ?」
「最初に武器を取り上げられた時、取り上げた連中はエントランスに居残りましたから、多分そこで保管しているのかなって」
「なかったら?」
「その時はそのまま出てアンダーワールド辺りで装備整えて再チャレンジします」
物資の充実度で言えば新興のリンカーン記念館よりアンダーワールドだ。
チューリップの店で武器揃えるまでだ。
「部屋を出る前にも言ったけど、ここの連中が敵ではなかったらどうするの?」
「大丈夫。話し合いの方が戦闘より得意ですから」
「相手もそうであることを願うわ」
「どうするの?」
見学の際に見た部屋は通れない、あそこは信者たちが鍛錬しているはずだ。
グリン・フィスを頼る?
洗脳されているとみた方がいいかもな。
「迂回しましょう」
このルートは使えない。
まずは外に出る。
それに尽きる。
わざわざ武器を取り上げるというのは武器の有無によって勝敗が変わるからだ。つまり連中は武器を恐れてる、どんなに肉体鍛えても銃は銃だ、間合いさえ保って銃撃したら勝てる。
何とかして入手しないとな。
扉を見つける。
さっきのルートが使えない以上、ここを試してみるしかない。
開く。
「これはこれは」
「ちっ」
開いた先にいたのは教祖だ、セント・マッスルとかいう名前の奴だ。
奴専用のプライベートジムってところか?
広い部屋で彼は瞑想していた。
「舌打ちとは行儀が悪いな」
「それは失礼」
「それで私に何か御用かな?」
「ここを出ようと思ってるんだけど出口はどこかなってね」
「出る」
「ええ」
ドタドタドタ。
通路から複数の足音。
「ミス・デンジャラス」
「分かってる」
マッチョ信者たちとグリン・フィスたち一般信者たちだ。
数にして40名。
こんな辺鄙なところにしては結構な人数だ。一般信者たちは別にいい、グリン・フィスは問題あるけど……一番厄介なのはマッチョが18人ほどいるってところだ。
力では勝てない。
というか完全にグリン・フィスの援護は見込めないな、これ。
視線がこっちを見てすらいない。
洗脳確定か?
信者たちを教祖が手で制する。その為か襲っては来ず、私たちを取り囲むように室内に入ってきた。
あれ?
これ詰みじゃね?
「ふぅん。これがもてなしってわけ?」
「閉じ込めたことは詫びよう」
詫びるってことは自覚はあるのか。
やはり敵なのか?
「歓迎会は別にいいわ、忙しいし今回は遠慮する。それで、出口はどちら?」
「君たちに危害を加えるつもりはない」
「だといいけど」
「何か懸念が?」
ありまくりだろうが、閉じ込めてんだぞ、そっち。
「洗脳してるって噂があってね」
「……」
グリン・フィスだとは言わない。
この中にいる誰かという表現でも駄目だ、人質にされる可能性がある。
「噂、か」
「ええ。噂」
「すまないがそれはあくまで噂でしかなかった、というわけにはいかないだろうか? そう報告してくれると助かるのだが」
「報告?」
思わず、えっ?と聞き返しそうになる。
こいつ何か思い違いしてる。
報告って何だ?
言っている意味が分からないけど、ここで何のことと聞くわけにはいかない。これは出し抜くチャンスだ。
考えろ。
考えろ。
考えろ。
「私は君を買っている、それは分かってほしい」
「私を知ってるの?」
「銃を見て気付いた。そしてその髪の色、君が赤毛の冒険者なのだろう?」
「そうよ」
別人だという必要はない。
求めているのが赤毛の冒険者であるならばそうだと答えばいいだけだ。実際、本人だし。それに分かってきたぞ、銃を見て分かったってことは刻印を見て気付いたってことだ。
こいつレギュレーターの介入を恐れてるのか。
つまり?
つまり現状ソノラはこのことを知らない?
筋肉聖教、新興の組織か。
だけどレイダーには見えないな。洗脳云々にしても奴隷商人にも見えない。奴隷商人なら洗脳した奴を筋トレさせる意味が分からん。
「ソノラに言わないでってことね」
「ソノラが誰だかは知らないが、レギュレーターの幹部と言ったところか? そうだ。言わないでほしい」
「見返りは?」
「君のここでの地位だ」
要らんわ。そんなもの。
だけど相手の情報を抜き出す為だ、少し話に合わせるか。
「素敵ね」
「素晴らしい。君ならきっと見事な筋肉を身に付けることが出来るだろう」
「……ごめん、聞き逃した。何て言った?」
「筋肉だ」
「……」
「ふむ。まだ説明が欲しいか? 君には私たちのような筋骨隆々な女性になってほしいのだ。なぁに、適度なプロテインと鍛錬ですぐにマッチョな肉体を手に入れることが出来る」
「要らんわそんな体っ!」
さすがに合わせられない。
だけど変な要求ではあるな、これつまり私を筋肉聖教の身内にして、広告塔にでもするつもりか?
何なんだ、こいつら?
悪党ではあるけど今まで会った悪党の類ではない。
「拒否する、か」
「当り前でしょうが」
「歯切れがいいな。私が見込んだだけのことはある。惜しい。実に、惜しい」
「そりゃどうも」
「君は赤毛の冒険者であろうがなかろうが君は有能だとすぐに分かった。君にはいずれ私の右腕になってもらい、共に理想の筋肉の世の中を作り出す役目を担ってもらいたかったのだがな」
「……筋肉基準でしか考えられないのかよ」
「これでは仕方あるまいな」
「どうするの?」
「私の筋肉美を君に見せるしかないということだ」
「見たかないわそんなのっ!」
バッ。
服を脱ぎ捨て、ビキニパンツ一丁になる教祖。
お前もかよ。
お前もかよっ!
もうやだこいつら変態集団かよ。
金輪際フィットネス、金輪際来たくないですな。
「そもそもあんたらは何の? 理解に苦しむ」
「教義が全てだよ、既に話したはずだ。この世界は荒野だ。肉体を鍛え、筋肉を手に入れ、この末世を変えるのだ。この世界を再び愛と絆満たす為に、我々は日々肉体を鍛えねばならんのである」
「勝手にすればいいと思うけど、巻き込まないで欲しいんだけどな」
今までの既存の悪党組織より健全だ。
暑苦しいけど。
あと、洗脳さえなければ本当に放置でいいと思ってる。少なくとも殺人集団ってわけではないだろ、筋肉聖教。
「ふんっ!」
筋肉強調のポージング。
えっと、何か意味が……?(汗)
「もう一度聞く。本当に、仲間になる気はないのだね?」
「私ももう一度言う。興味ない、あんたたち全部に対して。純粋な信者たちだけでここでマッスルしてなさい、そうしたら厄介にならない。おっけぇ?」
「ならば、仕方ないな」
「どうするの?」
「ふんっ!」
ガン。
コンバットアーマーに蹴りを叩き込む教祖。
速いっ!
私の体は軽く後ろに飛ぶ。
身構えるものの教祖はそのまま動かない。蹴り上げた足を高く掲げ、ポージング。
わざわざそれしないとダメなんですかね?(汗)
暑苦しいなぁ。
「安心したまえ。私は君に危害は加えない」
「はあ?」
「全てデモンストレーションだよ」
意味が分かった。
こいつ防具にだけ攻撃して私を完膚なきまでに、精神的に叩きのめそうってことか。
だとしたら無駄だ。
精神的にそんなのでダメージば受けない。
そもそも肉体だけでこいつら勝とうだなんて最初から思ってないし勝てるとも思ってない。もっとも精神的よりも物理的にきつそうだ。今のだって打撃のダメージこそないけど衝撃がきつかった。
グリン・フィスをチラリと見る。
無駄か。
よく見ると焦点あってない。
マッチョ以外の信者たちもだ。
洗脳って怖いわぁ。
「聞きたいんだけど、教え広めて最終的にどうしたいの? レイダー連合とか、悪党どもをどうしたいの?」
「潰す」
「その点は私と一致するわね、気が合いそう」
「ならば……」
「でもごめん、私はマッチョになりたくないです。共闘するっていうのならおっけぇだけど、私を内に取り込むこと前提での共闘なら拒否する。断固拒否する」
「ふんっ!」
胸の厚みを強調するポージングをする教祖。
それしないと展開進めれないのかよ。
暑苦しい。
「筋肉賛歌はマッチョの賛歌っ! 筋肉の素晴らしさは人間の素晴らしさっ!」
「いやいやいやっ!」
何か聞いたことあるぞ、そのフレーズ。
セント・マッスルはそのまま私にタックルしてくる。
「ぐはぁっ!」
吹っ飛ばされ、壁に叩き付けられる。
一瞬息できなかった。
「はあはあ」
これ、分が悪すぎる。
一応ライリーレンジャー製のコンバットアーマーは着込んでいるけど打撃自体は防げても衝撃は防げない。
耐えて耐えて耐えた末に勝てる?
無理だろ。
無理だ。
防御自体は、まあ、防具のお陰で何とかなってる。
だけど反撃手段がない。
大抵は何とかして来たけど純粋な力となると私にはない。
銃がないとどうにもならない。
「はあはあ」
立ち上がりつつ、護身用のナイフの使い方を考える。
接近した際に刺す。
それはいい。
問題はどこを刺すかだ。
今のところマッチョ教祖は私を教団に取り込むことを考えている、つまり殺しは考えていない。殺すつもりなら関節技で一気に来るだろう、いや、一発でいいんだ、それが首に入れば私は死ぬ。
あの筋肉に攻められて生きてれる自信はない。
それは教祖も分かってる。
だが、それをしない。
洗脳は許せないけど、やろうとしていること自体は悪党ではないんだよなぁ。
どうしたもんかな。
「ミス・デンジャラスっ!」
その時、ノヴァ姉さんが叫んだ。
反射的に彼女を見て、投げられた何かを視界に捉える。
デリンジャーっ!
手を伸ばしてそれを掴み、タックルしてくる教祖に銃口を向けた。
これで終わりだっ!
バァン。
火薬が炸裂し弾丸が飛ぶ。
教祖の右肩を貫き、そのまま心臓へと進む。
「これでお終いよ」
「……神よ、何故志半ばで我を見捨て給う……」
ドサ。
そのまま。
そのまま後ろにひっくり返る教祖。
「はあはあ」
危なかった。
本当に危なかった。
マッチョ教祖の血が床に広がっていく。
倒した、か。
「ありがとう、ノヴァ姉さん」
「いいのよ」
「だけどまさか隠し持ってるなんてね。驚いた」
「こっちも驚いたわよ。まさか本当に銃器の類を全部預けてたなんてね。男は獣なのよ? 手玉に取るには賢く振る舞う必要があるのよ。用意周到にね」
「あ、あはは」
人生訓ですね。
もっと用意周到にならんとな。
「主っ!」
跪き、嘆く信者たちの中からグリン・フィスがこちらに駆け寄ってくる。
まともになった?
さっきまでは教祖に追い込まれていても全く反応示さなかったのに、やはり洗脳されていたのか?
「主、ご無事で何よりです」
「ご無事って……」
今の今まで見捨ててたじゃないですかヤダー。
「それでグリン・フィス、ここで何してたの?」
「さ、さあ?」
恍けてるのか?
いや。
これは本当に洗脳されていたパターンなのか?
まあ、マッチョ教祖に信奉しちゃうようなタイプではないわね、今までの彼の様子を見ている限りでは。
「あれ? アタシは、ここで何を……?」
「どこだここ?」
「確か俺はスカベンジングしにDC残骸に来て……何だっけ?」
信者の何人かは我に返っていく。
ああ、これは完全に洗脳されてたのか。ただあくまで何人か、であって全員ではない。特にマッチョな連中は全員悲しんでいる。
ふぅん。
全員が全員洗脳ではないのか。
「まだやる?」
虚勢ではありますけど一応聞いておく。
マッチョの何人かは動こうとするもののグリン・フィスがその瞬間に投げ飛ばした。
そうか。
投げ技は純然たる力だけではない、筋力的に劣るグリン・フィスでも彼ら彼女らを投げ飛ばすことは可能ってことか。彼がいる限り私に死角はないな。
たまに変態だけど。
「仕掛けてきたのはそっち。邪魔しないなら私らは帰る」
「……ぐっ……」
「はっ?」
教祖が動いた。
えっ?
マジで?
まずいな、復活しやがった。
……。
……ああ、これは利用できるだろ。
口先三寸は時に銃を超える攻撃力だ。
無言で私は教祖に近付く。
マッチョどもは止めに入ろうとするものの、無言で睨み付けるグリン・フィスに本能的に恐れをなしたのか身じろぎをしただけで何もしてこない。
無理に動こうとする教祖に近付き肩を触る。
硬い。
おそらく肩の筋肉で銃弾の威力を殺し、心臓には達していないのだろう。
そして私も無意識の内に殺さない方向に持っていきたかったのかもな。あのタイミングで殺すつもりなら頭を撃てばよかった、なのに私は撃ってない。肩を狙った。
まあ、結果論か。
「セント・マッスル、休戦よ。というか今後関わり合いなしにしましょう」
「どういう、ことだ?」
「そもそも関わり合いなんてなかった。あなたはあなたの信仰をここで、洗脳とかしないで正々堂々と胸張ってやればいい。私は私で今まで通りに好きに生きてく。それだけで今回のこと
終わりにならない? あなたはあなたでここで信仰をすればいい。どういう手段で洗脳してたのかは知らないけど、今後はそんなことをせずに信仰のままに生きればいいと思うわ」
「何を、言っている?」
「分厚い筋肉が弾丸を心臓まで到達させなかった。これはつまりあなたの信仰の賜物。普通は死んでる。ある意味で奇跡だ」
「……」
「洗脳組を見てごらんなさいよ」
「……」
恐れと怒りを教祖に向けている。
洗脳が解けた途端、筋肉聖教を否定し拒否している。
「催眠術か何かで取り込んでもそれは敬虔な信者にはならない。でも筋肉凄い連中はあなたと一緒に鍛錬したわけでしょう? つまりそこに絆がある、あなたの教えについて行こうとしている。あなたは
これから自分の生き方を伝導すればいい、洗脳してもそれは役に立たない。教義を信じる者たちと一緒に実践していけばいい。それだけでいい。そうじゃない?」
「つまり」
「つまり、今後もここにいればいいと思うけど? 信じたいものを、人は信じればいい」
「私を、許すというのか?」
「許す? 違う違う、会う前の関係に戻すだけ。お互いに干渉せずに、お互いの志を貫くだけ」
レギュレーターはここのことを多分知らないと思う。
知ってたら討伐任務出すだろ。
ソノラ的に私に押し付ける気がします。
レギュレーターの情報は半端ないものがある。ここの連中が知られていないのは、おそらく人死にがないからと、組織としては新しいから。知られた後では面倒ですね、ソノラ的に。知られる前に
軌道修正できるのであればそれに越したことはない。いずれにしても洗脳の件がバレただけでもソノラは刺客を出すだろうよ。
洗脳組は最終的には離反する、これは現在目の前にある現実だ。
筋肉聖教。
暑苦しい集団です。
ただ、心身を鍛えるのは間違ってない。
方向性を間違えただけだと思う。
宗教じゃゃなくてジムとして存在していけばいいと思う。
何だかんだで教祖は人格者だし。
少なくとも、今までの悪党どもよりは健全ではある。
「私がレギュレーターだとは知ってるわけだし、つまり連中がどういう感じなのかは知ってるんでしょう? 今なら報告しない、方向性変えてみたら? 私も、喧嘩ばっかする人生は嫌だから」
「……私の、負けだ」
DC残骸を歩く。
武器は取り返し、洗脳が解けた面々を引き連れて私は歩く。
行先?
それぞれバラバラだけどDC残骸からは出たいらしい。まあ、DC残骸にある街はリンカーン記念館とアンダーワールドだけで、洗脳組はそこは嫌らしい。リンカーン記念館は出来てまだ新しい
街だから施設がほとんどないし、アンダーワールドは施設こそ充実してるけどグールの街だから嫌というのが実態の模様。
やれやれ。
こっちに来る用件はあんまりないし、遠いから久し振りに旧交を温めようとしてたのにな。
放っておくにしてもほとんど素人の面々だ。
放り出すわけにもいかない。
「主、その、申し訳ありませんでした」
「別にいいって」
「はあ、そう言ってくださると恐縮です」
堅苦しい奴だ。
そろそろ馴染んでくれてもいいと思うんだけどな。
こういう性格?
だとしたらどんな育ち方したのやら。
「ノヴァ姉さん」
「ん?」
「ルームランナー、よかったですね」
「ありがとう」
あの後。
あの後、私は教祖に来た目的を告げると欲しい物を持っていくように彼は言った。ノヴァ姉さんはルームランナーを欲しがり、モノは後で上級信者マッチョたちが届けてくれるとのこと。
至れり尽くせりなのはいいんだけど、あれがメガトンに来るのか?
無理してでも自分らで運んだほうが良かったような。
うーん。
「だけどミスティよかったの? 連中を見逃しても」
「それは自分も思いました。よろしかったのですか、主?」
掃討するほどではなかった。
これが私の感想だ。
洗脳は確かに非難できるし許せないけど、有志でやっている分には問題ないもんなぁ、あいつら。
ソノラならとりあえず殲滅しそうだけど私はソノラではない。
故に考え方も出した答えも違う。
「別にいいんじゃない?」
こうして筋肉聖教との暑苦しい関係はここに終わりを告げたのであった。
……。
……しかし名前で気付くべきだったな、金輪際フィットネスだとぉ?
フラグだったのか、施設の名前。
金輪際関わり合いたくないですね。
おおぅ。