天使で悪魔




暗殺された男 〜墓所への帰還〜




  殺意。
  人は誰しも殺意を抱く。
  それは罪ではない。健全であり、普通であり、人間の証明だ。
  あいつさえいなければ。
  あいつなんか死んでしまえ。
  私は人を憎んだ事がないの殺意もないの、私は世界中の人間を愛してます♪
  ……偽善者め。
  この世に聖人君子などいやしない。

  聖人君子を名乗る者は、皆偽善者だ。何故なら、聖人君子は総じて人によく見られよう、人に優しくしよう、高潔に生きよう
  とする。その時点で、自分を殺している。そう、偽っているのだ。
  偽るのは自分か。
  偽るのは他人か。
  その違い。結局、偽善である事には変わりない。
  私は?
  私は……そうね、血塗られた偽善者。天使で悪魔。私は私の赴くままに生き、殺す。
  ……私の価値観に合わない者は全て……。




  フランソワ・モティエールの偽装暗殺の翌日。
  舞台まだ、コロールだ。
  現在私は資金集めの最中。再び家を購入する為に、闇の一党から支給される報奨金、盗賊どもから巻き上げるお宝、薬や毒薬
  を精製して錬金術店や魔術ギルド……大学ではなく支部だけど、販売して利益を上げている。

  ようやく金貨五千枚が溜まった。
  より一層の努力が必要だ。
  なので、魔術師ギルドコロール支部に宿泊。無料なので家計に優しいですなぁ。
  この街にはあまり来た事がないので、知り合いはいない。ギルドにもいない。
  言っとくけど友達いないわけじゃないんだからね。魔術ギルド所属=メンバー全部友達、なんて方程式は不可能だから。
  「んー、良い天気だねぇ。こんな日は、日向ぼっこでもいいかなぁ」
  魔術師ギルドを出ると、広場がある。真ん中には巨大なオークの大木。市民の憩いの場のようだ。
  子供連れもいるし、恋愛中の面々も。
  ……ん?
  ああ、昨日のダンマーちゃんもいるじゃないの。
  農場でゴブリン軍団と戦闘していた、あの蒼いダンマー。普通の恰好をしてるから、昨日の雄姿が嘘に思える。
  普通の女の子だ。
  アルゴニアンの少女と喋っているけど友達だろうか。
  「……友達、か」
  友人がいないとは言わない。
  でも、ああいう触れ合いはなかったなぁ。そう、例えるならば私の中に青春の群像がないの青春を返してぇーっ!
  ……。
  ……か、かなり恥ずかしい台詞よね……。
  こほんっ!
  ふむ、どちらにせよああいう生き方は私は出来なかった。それを渇望していたか、と聞かれたら……私はどう答えるだろう。
  まあ、いい。
  どちらにせよ、今の私を構成しているのは今までの生き方だ。
  別の生き方をしていれば、それはそれでまた何かを望むだろう。キリがない、私は私だ。別にそれ以上は望まない。
  そのまま私は立ち去った。
  ゆっくりしようと思ったけど、どこか場違いな気がしたからだ。
  それにやる事がある。
  ……会うべき人も。



  グレイ・メア亭。
  コロールにある、ボロい酒場兼宿屋。ボロです、オンボロ。
  旅行、ではなく旅をするのであれば敢えてこういう場所に立ち入り、食事をし酒を飲み、地元の連中と語らうのもいいだろう。
  私は……お勧めしないけど。
  布団が粗末だしベッドなんかなく床にごろ寝だし。
  ……ふっ、ロクシーで寝てる間に吸血鬼に血を吸われてたしねぇー……。
  ……ちくしょう。
  帰りもロクシーに行くか、で、寝た振りして吸血鬼始末してやるぅっ!
  帝国の法律で吸血鬼に基本的人権はない。
  まっ、あっても消し炭だけどさぁ。
  「ふぅ。早く出て来いよぉ」
  茂みの中に座り込み、既に十時間。
  当然の如く『今日も快晴散歩日和♪』は当の昔に過ぎ去り、辺りには闇の帳が下りている。
  酒場に入ればいい?
  まっ、それが一番だけど気取られのは嫌だもの。
  「……ようやく、か」
  薄汚いローブに身を纏い、目深にフードを被り周囲をキョロキョロとする人物。
  挙動不審。
  元帝都軍巡察隊である私にしてみれば、職質掛けるなぁ、あの態度じゃあ。
  しかしちょうどコロールの衛兵達の巡視の隙なのか……まあ、それを狙ってるか狙ってないかは知らないけど、不審者はオドオドと
  しながらも歩き始める。近くに衛兵の影は……そもそも人影も少ない。

  既に時間は遅い。
  家庭を持つ者は家に帰り団欒、仲間と語り合い酒場で騒ぐ者、衛兵は衛兵で夕食の交代時間と被っている為に詰め所に戻っている。
  私?
  そうね、私や彼のような人物にしてみれば一番闇に溶け込みやすい時間帯。
  ローブの男は、コロールの門から外に出て行った。
  私は走らず、間隔を空けずに後を追う。
  私は追う。



  コロールを出て、街道を西に。
  西、ね。
  西に街はない。南にいけばアンヴィル、クヴァッチ、スキングラードという都市があるけど……西、か。
  どうやらタムリエル中央部シロディールから脱出するらしい。
  西……ハンマーフィルか。

  男の足取りは先程とは違う。どこか軽快だ。
  それはそうだろう。無事にコロールから脱出で来たのだ。借金取りの刺客も、街の住人も、誰も彼もが彼を死んだと思っている。
  シロディールから出てしまえば足取りも掴めない。
  今後の人生は名を変え、素性を変え、新たな人生が待っている。第二の人生だ。
  男の名はフランソワ・モティエール。
  コロール有数の富豪であると同時に、おそらくはコロール最大の借金王。母親を闇の一党に差し出すぐらいだから、わざわざ偽
  装殺人を依頼し自分の存在の痕跡すらも抹消しようとするぐらいだ。返済不可能な金額なのだろう。

  彼はバラ色の第二の人生。
  でも母親は?
  私は別に闇の神シシスもその概念も信じてないしありえないと確信してるけど……一応、闇の一党に殺されるとその魂はシシス
  に捧げられ未来永劫永遠に漆黒の虚無の海の中で魂を貪られ続けるのだ。

  ……第二の人生ねぇ。
  雲泥の差よね。
  片方は生き延び、片方は生贄にされる。私としては不公平は正さなければ気分悪い。
  私は暗殺者。
  ……あー、正確には暗殺者気取り、ね。
  闇の一党に心酔してないしずっとこの家業を続ける気はないから。なんちゃって暗殺者、とも言うわね。
  しかし人殺しには違いない。
  私は人を殺す。自分の気分次第で、己の心のままに。
  だから、私は正義とは言わない。
  でもね、こういう手合いは腹が立つのよムカつくのよ。それが私のやり方。今までもこれからも、これは私の美学だ。
  こいつ殺す。
  「フランソワ・モティエール」
  「……っ!」
  びくっと体を震わせ、恐る恐る振り返る。私は優しく微笑んだ。
  優しく微笑む漆黒のローブの女性。
  ある意味では一番怖いのかもしれないけどねぇ。
  「あ、あんたは……」
  「ハイ」
  「な、なんだ見送りに?」
  「ええ、貴方をシシスの虚無の海に沈めるから、その見送りに」
  「な、なにっ!」
  すらり。加入当初にもらった黒いナイフを抜く。笑みは浮かべたままだ。蕩けるような、私の最高の微笑み。
  「な、なんで、なんで依頼を無視するっ!」
  「考えてみれば私は報酬もらってないの。成功報酬制だからねぇ。だから、あんたの命護る意味なぁい。……あー、でも奪うの
  は私だけどね。依頼内容は刺客から護る事で、私から護る約束はないでしょう?」
  「金は、金は払うっ!」
  「借金王にたかる気はないわ。それにムカつくのよ。母親犠牲ってのはさぁ」
  両親が賊に殺された私にしてみれば、こいつは最大の罪人だ。
  殺す事は出来てもその逆は無理。
  つまり、殺された私の両親は永遠に戻ってこない。そしてその時死んだ、私の良心も。
  ……まあ、こういう手合いに腹立つのだから、一応は良心はあるのだろう。
  少なくともこいつよりは。
  「フランソワ・モティエール」
  「だ、誰かっ! 誰か助けて……っ!」
  「悪いけどお前殺すよ」
  そして刃を一閃。
  まるで糸の切れた人形の如く、その場に倒れるフランソワ。脈を取る。……死んでる。
  さて、ここからが一番の面倒だ。
  「こいつコロールに運ばなきゃ。ふむ、墓所に帰還しないとねぇ。……ふん。先祖仲良く眠ればいい」










  「安らかにお休みなさいねー」
  再びコロール。教会、地下墓地。
  フランソワの遺体を石の棺の中に押し込め、私はその前で冥福を祈っていた。
  安らかに成仏してくださいよー。
  「あー、それにしても腕痛い筋肉痛だぁ」
  棺桶の蓋も石製で滅茶苦茶重い。横にスライドしての開閉以外は無理だわこれ。まあ珍しい体験だ。
  通常、こんな事する事ないし、一応は人生の思い出だ。

  ……こんな思い出、普通はいらんだろうけど。
  「おお、あんたがそうか。姪の似顔絵どおりだ」
  「……?」
  ダンマーだ。ダンマーの男性。
  別にこの場所は関係者以外立ち入り禁止、ではなく故人を偲ぶ者達に解放されている。
  まっ、私は偲んじゃないけど。
  さっきから笑いを堪えていたりする。勧善懲悪信じちゃないけど、これはこれで楽しい、良い終わり方だ。
  くすくす。
  「貴方誰?」
  「挨拶が遅れたな。俺はモドリン・オレイン。戦士ギルドの者だ」
  「戦士ギルド?」
  この街に戦士ギルドの本部があるのは知ってた……というかこの街にある魔術師ギルドのすぐ隣の建物だ。
  別に戦士と魔術師、敵対はしてないけど馴れ合ってもない。
  扱うジャンル違うし。基本、お互い非干渉。
  「私は……」
  「フッツガルド・エメラルダ、だろ。姪から聞いたよ」
  「姪御さん?」
  「アリス……ああアイリス・グラスフィル、俺の姪だ。姪が昨日助けられたと聞いてな。それで礼を言いに来た」
  「……片や母親売って生き延びる男、片や義理堅く姪の恩人に頭を下げる叔父……世の中面白いなぁ」
  「……?」
  「ああ、こっちの事。で、何ですか? 別にお礼言われるほどの事はしてないわ。ゴブ相手にストレス解消できたし」
  「魔法の使い手、と聞いたが……魔術師ギルドに?」
  魔法の熟練者=魔術師ギルド、という方程式はないけど……世間一般よね。
  でも案外世間は知らないかもしれないけど、魔法使えないけど評議員、というのもいるからね。
  まっ、思い込みが真実とは限らないのさ。

  まあそれはいい。
  「帝都にね、属してる」
  「ほぅ」

  帝都に属してる、とはアルケイン大学に属してるという事だ。
  各都市にある支部の総元締めであり知識と権威の最高峰アルケイン大学。ここで特に優秀な者が各都市の支部長に選ばれる
  わけだ。私は大学に個人研究室持ってるしハンぞぅは将来私を評議員に任命するつもりだと言ってた。
  おっほっほっほっほっ。私は優等生なのよぉー♪
  「で? オレインさん、それが何?」
  「掛け持ちでもいいんだ。あんたみたいな使い手が戦士ギルドに欲しい。幹部待遇で迎える。ヴィレナ・ドントンも了承してる」
  「ここですぐに返答?」
  「いや、そうではないが……早いほうがいいな」
  「その心は?」
  「新しい体制を考案しなきゃならん。あんたが幹部であるかないかではまた組織の陣容が変わってくるからな」
  ブラックウッド団、か。
  近年勢力を伸ばしている傭兵集団で、仕事は戦士ギルドとほぼ同じ
しかし違うのがその料金。
  戦士ギルドの半額以下。
  ここ近年、戦士ギルドはその陣容が縮小しつつある。組織編制の見直し、するつもりらしい。で、新人育てるよりも手っ取り早く
  使える人材を組織に組み込む事で当面の打開策にするつもりなのだろう。
  ……まっ、それに私はエロ可愛いしぃー♪

  きっとスカウトした一番の目的は私のこの美貌、知性、ないすばでぇー……ああ、いつか私は普通の女の子に戻りますとか
  言って第一線から引退していくんだろうなぁ。はふ、アイドルギルドがあればすぐに入るのにぃー。

  ……冗談よ冗談。
  「ねぇ、何か食べながら話さない? ……もちろん、貴方の奢りで」
  「そうだな。その方がお互いに話し易い……」

  「どうしたの?」
  「……いや、空耳か。声が聞えた気がしたんだが……」

  「幽霊かもよ」
  「まさか」

  がっはっはっはっはっ、と豪快に笑う。
  何気に加入したらぞんざいな口調になるんだろうなぁ。
  うっわ髪型モヒカンだすげぇ。
  私は彼を促し、墓所から出て行く。話し込む雰囲気の場所ではないし、希望は与えてはいけない。
  誰に?
  ……彼に。
  「
おい誰かいないのか頼むここから出してくれ俺はまだ生きてるここから出せ嫌だだ俺は死んでないまだ生きてるあああああああああああああああああっ!
  えっ、彼って誰って?
  フランソワ・モティエールよ。気付いてもらえるかもしれないって希望与えて気付いてもらえないと落差激しくて精神破綻
  したらどうするのよ。末永く苦しんでもらわないと、わざわざ演出した意味がないじゃない。
  えっ、斬った時死んだんだろう脈もなかったんだろう?
  ええそうよ嘘はついてない。彼は死んでた。あの時は、ね。

  「嫌だ嫌だ嫌だせめて誰か殺してくれこんな惨めで苦痛な死に方は嫌だ誰かお願いだお願いします借金取りでも何でもいいから殺してくれた頼むよぉっ!
  ……ふふふ。いい気味。
  種は簡単、ランガワイン。同じ物は作れない、でも似たような物なら作れるのよ。だからこそ、魔術師ギルドに泊まったのよ機材
  と設備を使う為にね。廉価版ランガワイン、ナイフに塗ってましたぁ♪
  廉価版は廉価版。
  本物のランガワインは解毒薬投与するまでは永遠に死んだ振り状態、でも廉価版は一時間で勝手に効力が切れる。
  つまり勝手に息を吹き返す。解毒薬は自然、必要ない。
  私はフランソワを一時的に仮死状態にし、コロールの墓所に再び運び、石の棺桶に詰め込んだ、わけよ。
  あの棺桶は開かないわよ。
  言ったでしょ、横にずらして動かさないと、重くて動かないって。
  中から開ける事は不可能。絶対に。
  フランソワ・モティエール。

  「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!
  ……棺桶の中で生きながら腐るがいい。お前にはそれが似合ってる……。














  おまけ。

  「妹よ、依頼人を殺しましたね?」
  「殺してないわ生き埋めにしたのよ、お兄様」
  「懲罰ですね。妹よ、そのような暴挙に出ると既にムラージ・ダールは見通し、罰も弟が提案してくれました」
  あのネコが?
  今回の私の命令違反の査問の為、聖域メンバーであるヴィンセンテ、テイナーヴァ、オチーヴァ、ゴグロン、ネコ、アントワネッ
  タ・マリーが私を取り囲んでいた。いつものようにテレンドリルは任務でいない。
  ……何されるんだろう、私。
  生爪剥がされる?
  集団リンチ?
  指詰め?
  あうあうあう。どれとっても痛そうだぁ。
  しかも私とは犬猿の仲のムラージ・ダールの提案だ。あのネコがどうして私が命令無視をすると踏んでいたかは知らないけど、ネ
  コは私を見て薄く笑った。
  ……もしも残忍すぎる刑罰ならこいつら殺して逃げよう。
  「兄弟姉妹の方々、ここに妹の罰し方について提案する。懲罰房に一昼夜軟禁」
  ……はっ?
  ……す、凄い簡単じゃないの。私は結構、闇が好き。今までの生き方もそうだったけど……大学に引き取られるまでは、この聖
  域の不幸の代名詞であるアントワネッタ・マリーの比じゃないですよ私。
  オブリに転送されたりゾンビにされそうになったり。
  あっはっはっはっはっはっ、私こそ不幸のクイーン、女王に決定よー♪
  ……ちくしょう。あんまり威張れない。
  ともかく、軽い罰だ。
  もしかしたら懲罰房に何かいる……んー、別に虫とか怖くないし、ネズミもそんなにだし……何が罰なわけ?
  「やめてぇっ!」
  その時、アントワネッタ・マリーが叫んだ。何故に?
  「妹の罪はあたしの罪、家族に宣言します。あたしも同じ房に入り、妹の罪を共に償うとっ!」
  な、なにぃっ!
  「異議なしですよ、妹」
  「がっはっはっはっ、文句なしだ」
  「異議なしだ。ムラージ、お前も納得できるか?」
  「彼女がそう言うなら、それもいいだろう」
  「この聖域の責任者として私オチーヴァは、その申し出を受諾します」
  こ、こいつら……。
  「あ、あんたら話出来てたわね彼女と同じ房に閉じ込めて……あああああああああああああ孔明の罠だこれはーっ!」
  「フィー、今夜は2人よ。寂しいし心細いけど、肌の温もりはきっと暖かい♪」
  むぎゅー。
  アントワネッタ・マリーは感無量の表情で、抱きついてくるけど……私の心は暗転だ奈落だ絶望だーっ!
  ふとムラージ・ダールを見る。にやりと笑った。
  ち、ちくしょうっ!
  あのネコ低レベルな嫌がらせで新入りの家族をいびる気かそんなに気に食わないのか私がぁーっ!
  「さてフィー、行きましょう」
  家族に引き摺られながら、私は懲罰房に入れられ、そしてアントワネッタ・マリーも。
  バタン。
  扉が閉まる。とても力で開けられそうもない。
  こ、こいつら話できてたんだ。
  つ、つまり『たまには2人っきりにしてあげようぜぇー♪』なノリなんだろうけど……私、やばいですよこれやばいですよーっ!
  「フィーは恋愛のABCはマスターしてる?」
  「はっ?」
  「実はあたし、もう恋愛のZも勉強済みなの♪」
  「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃここから出せぇーっ!」
  その時、ネコの言葉が響いてきた。
  ……その中でアントワネッタに弄ばれるがいい。お前にはそれが似合ってる……。
  ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!
  フランソワ・モティエールに吐き捨てた台詞と同じだ今あいつと私は立場同じっ!
  ごめんっ!
  この罰辛いわ貴方の気持ち、今凄く分かるっ!
  「フィー、よいではないかよいではないかー♪」

  「だ、誰か助けてぇーっ!」
  ……おおぅ。