私は天使なんかじゃない
〜登場人物〜
ティリアス
愛称ミスティ。
子供の時に『ミスター』『ミス』というのが流行りミス・ティリアス→ミス・ティ→ミスティになった。
今ではティリアスと本名で呼ぶのは父親だけであり、自身でも自己紹介の際にはミスティと名乗っている。
社交的な為にボルト101でも友人が多かったものの、アマタとは大の親友。
天然的な性格や物事にあまり拘らない性質なのでボルト101内における独裁的人物『監督官』の娘であるアマタに対して特に恐れは
関していない。気軽に接してくれるミスティに対してアマタも好意を感じているようだ。
ボルト101内において常に高い能力と記録を保持し、同世代においていつも次席をキープしている。
主席はアマタ。
銃の扱いや知識、医療、科学、爆弾の解除、開錠、交渉術、経済学、ロボット工学に精通しているものの体術等の体を動かす事は苦
手でありその点ではアマタ(実は監督官の娘である為甘く評価されている)に劣っている。
母親は出産時に他界。顔すら知らない。
母親の愛情に飢えている為か父親であるジェームスに対しては恋愛に近い敬慕感を秘めているものの、基本的に天然であり恋愛
に疎い。快活な性格であり時に攻撃的にも変じるものの父親の前では借りてきた子猫ちゃん。
基本的に人の生き死にに対しては冷淡。
戦うべき時に戦わないと自分が殺されてしまうという価値観を持っている為、戦闘に対しては非情な天使として振舞う。
持病の持ち主でもある。
本人は何の病気かは知らないものの、一週間置きに父親に注射されている。
何かの抑制剤らしい(これがVATS等に関係してくる)。
同年代の不良青年ブッチとは大好物のロールケーキを盗み食いされた為に犬猿の仲。
ジェームス
ミスティの父親。
ボルト101に置いて技術主任の地位にある。優れた技術を有しており監督官もジェームスに対しては甘い。
過去に何らかの密約があったらしいものの詳細は不明。
妻はミスティ出産時に死亡。難産だったようだ。
それ以来妻は娶らず独身を貫いている。ミスティを溺愛しているものの、甘いだけではなく時に厳しく諭したりもする理想の父親。
ただ、孤高を保つ性格が災いしてボルト101の住民からはあまり良い顔はされていない。
ボルト101の矛盾は彼自身もよく分かっているものの、ここにいる限りは外にいるよりは安全で幸福に暮らせるとミスティを
良く諭している。
もっとも彼自身が抱く目的は、その言動とは反するのだが……。
アマタ
ボルト101に置ける最高権力者である監督官の一人娘。
権力は基本的に世襲制であり次期監督官としての立場にある。その関係でボルト101内においてはお姫様的な扱いをされている。
特別視されるのが苦痛ではあるものの監督官の娘としての責務は果たそうと心掛けている。
ミスティとは大の親友。
屈託なく付き合ってくれる唯一の同年代であるミスティに対して好意を感じているものの、ミスティの類稀なる知識や能力、才能には
決して追いつけないという劣等感も抱いている。
主席を常にキープしているものの、監督官である父親の部下達が自分に対して甘い評価を下しているが為に主席で居続けられる
という事は薄々と感じている。
閉鎖的なボルトでの生活に対して矛盾を感じており、それが後の反乱へと繋がっていく。
ブッチ
アル中の母親を持つ不良青年。母子家庭。
ボルト101での鬱屈した生活が気に入らず拗ねており、同年代の友人2人を連れてトンネルスネークという不良グループを結成。
不良ではあるものの、凶悪でもなければ乱暴でもない。
要はボルト101に置いて浮いている、という感じ。ミスティとは意味が違うものの監督官であるアマタを別に恐れてはいない。
幼少時ミスティの誕生日の際に、ミスティのロールケーキを勝手な食べたが為に犬猿の関係。
根は素直。
外の世界に対して憧れを抱いている。
監督官
ボルト101に置ける最高権力者。
元々はボルト101の管理者でしかなかったものの、既にボルトテック本社が存在しない為そのまま最高権力者に繰り上がった。
規律を絶対とする性格。
厳格であり規律を乱す者に対しては容赦がなく徹底した管理体制を強制するものの、身勝手な振る舞いはなく俗に言う独裁者
ではない。つまり規則至上主義であり特例は認めない。
恐怖的な存在である事により秩序を護るという価値観を有しており、そのように振舞うものの実の娘であるアマタからも『父親』として
ではなく『監督官』として接される事に対して悲しみを感じている。
過去ジェームスとは何らかの密約を結んだ模様。
その為かジェームスに対して微妙な感情で接している。また、その娘であるミスティを毛嫌いはしていないもののあまり好きで
はない。アマタとの交友関係を咎める考えを持っているものの、今のところ口にはしていない。
変革を嫌う性格。