私は天使なんかじゃない
サバイバル開始
自然は命を育み、そして殺す。
全てにおいて自然は平等。
容赦などない。
欲望の街ソドム。
ジャングルの奥地に住まうスワンプフォークの襲撃により壊滅状態となった。街の状態は、正直よく分からない。スワンプフォーク達は建物の扉という扉を開けて爆発物を
投げ込み、爆破してたから壊滅的という表現は正しいのかもしれない。厳密には経過を見てたわけじゃないから知らないけど。
住民は、相当数死んだ。
逃げようと思えば逃げれたんだろうけど、住民たちはそうはしなかった。
並んで船に乗れば生き延びられたんだろうけどそうはしなかった。我先に乗ろうとし、自分より先に乗ろうとした者たちを排除した。
だから生き延びれなかった。
私たちは何とか大型フェリー船を確保、街から一時脱出……出来たかと思った瞬間、ヴァン・グラフ・ファミリーが邪魔してきた。
あいつらミサイル撃ってきやがった。
……。
……あれは私が殴り込んだ所為ですか?(汗)
いやいやいや。
違うか。
あのタイミングでの攻撃はたまたまな気もする。赤毛がフェリーで逃げてくるから攻撃してやるぜー……はちと微妙だ。タイミング的に、たまたまだろう。
じゃあ、あいつら無差別に撃沈するつもりか?
逃がさないために?
よく分からん。
まあ、いいさ。
ヴァン・グラフ・ファミリーはデリンジャーによって制裁された。死んだかは知らん。とりあえず甲板が爆発したのは見た。
デリンジャーもなぁ、なかなか意味不明。
散らばったピースが複雑すぎて全体像がぼやけ過ぎてる。
そもそも手にしたピースが同じパズルのピースかすら分からない。
フェリー船は沈没寸前。
私たちは海岸を西に船を走らせた。
そして……。
空は夕刻。
夜はもうそこまで迫ってる。
ポールソンが木箱を船上から砂浜にいるグリン・フィスに手渡す。
状況は最悪だ。
「おい侍、こいつで最後だ。落とすなよっ!」
「承知」
西の海岸に私たちは船を接岸した。
大型フェリー船はヴァン・グラフ・ファミリーのミサイル攻撃で左舷部分が大きく抉れている。損傷により沈没寸前というより電気系統が爆発でいかれてしまった。
ガソリンも漏れているらしい。
修理&燃料の調達、果たして可能?
……。
……難しいな。
旧世界ならともかく今の時代では果てしなく難しい。これがまだキャピタル・ウェイストランドなら何とかなったかもだけどポイントルックアウトだもんなぁ。
ソドムの外は人外しかいないわけで。
まあ、スワンプフォークは人間なんだろうけど閉鎖的生活が極限過ぎて既に人間というカテゴリーではないような気がする。
差別?
差別ですね。
「シー、これで全部?」
「んー。全部っす」
私は砂浜で詰まれた木箱を見ている。シーは姿が見えない、船上だ。
忌々しそうに動力が死んだパワーアーマーを脱ぎ捨てたサラは白いタンクトップに迷彩の入った長ズボン。ぶつぶつと悪態をつきながらパワーアーマーの脚部、ちょうど太ももの
部分を軽く叩くとその部分がスライドした。見ると銃が収納されている。もう片方の脚部を叩くとスライド、こっちには弾倉と……紐?
ああ、紐じゃなくてホルスターか。
肩掛けホルスターをサラは装着、オートマチックピストルに弾倉を装填してホルスターに収めた。
私の視線に気付いたのかサラは初めて笑う。
「いいでしょ。デザートイーグルよ。父からの誕生祝に昔貰ったの」
「へー」
誕生祝に銃かぁ。
私はあんまり物を貰った記憶はないな。まあ、ボルト101は閉鎖されてたし、プレゼント出来るようなものはなかったし。
最後に貰ったのはBBガンだったな。
実弾銃とBBガンか。
差がありますなぁ。まあ、それだけ外は物騒で、ボルト101は退屈だったけど平穏だったんだな。
今更戻りたいとは思わないけどさ。
「よっと」
白いウェストランド入植者の服、要は布の服っすね、その服を着たシーが船から降りてくる。腰には10oピストル。
これで全員だ。
私、グリン・フィス、ポールソン、シー、サラ。
アンクル・レオは別行動。無事だといいんだけど。
「主、夜の帳が降りる前に野営の準備をするべきかと」
「そうよね」
船から降ろした物資は成人が一抱えできるサイズの木箱3つ。
ポールソンがナイフを引き抜いて刃をテコ代わりにしてこじ開けてる。何が入ってるのかな?
「シー、何が入ってるの?」
「知らん」
「はっ?」
「あたしトレジャーハンター☆」
「あんたあの船ごと泥棒したわけ?」
「まっさか。落ちてたからトレジャーハントしただけっすよ。人聞きの悪い。まったくやだなぁ。あの状況じゃん、適当にパクって逃げようとしたわけよ。ミスティ見掛けたから
拾ってこうかなって。まあ、現状は結局脱出不可能なわけっすけど。まっ、一人ぼっちで遭難じゃないから、楽しくやろうよ」
「そうね。見捨てないでくれてありがとうね」
「友達じゃん☆」
「……手癖の悪いお友達ね」
サラがボソッと呟く。
機嫌悪いですね、今回。
まあ、分からんではないですけど。
部隊は全滅するし追撃してたアウトキャストは勝手に全滅(かもしれない)してるしスワンプフォークとの強制イベントだしでご機嫌斜め。普通に性格が合わないのもありそうだけど。
さて。
「女船長さんよ、俺からも感謝させてもらうぜ。乗せてくれてありがとうよ」
「防衛してくれたしありがとうはお互い様じゃん☆」
シーって良い奴です。
かなーり砕けた性格なのでサラとは相性は悪いみたいだけど。
木箱を調べていた保安官はご機嫌そうに口笛を吹いた。
「ひゅー。ミスティ、缶詰の詰め合わせだぜ、これは」
「みたいね」
謎の男ポールソン。
私の知り合い?
うーん。
向こうはそんなノリだ。
だけど私も見たことがあるような気がする。あー、前に宇宙人にさらわれた夢の中に出てきたような?
「主、自分は野営の準備を」
「任せた〜」
「御意」
「私は物資の目録作るよ。シー、この船って浄水装置ってある?」
「当然。どの船にもあるよ。問題は爆発で無事かどうかってことかな。船の中に戻ってみてくるよ」
「お願い」
シーは再び船の中に。
「ポールソン、木箱開けて」
「分かった」
「サラは警戒を」
「了解」
鹵獲した水平二連発のダブルバレルショットガンを手に周囲を警戒するサラ。
見晴らしのいい砂浜。
潜める場所もないから敵が近付けばすぐに分かる。もちろん逆に敵からも丸見えだけど、とりあえずは誰もいない。
私たち以外は。
目録を作るとしよう。
さてさて。
<1個目の木箱の中身>
オレンジ、アップル、グレープなどなどの果物の缶詰が10。……さすがに200年前のフルーツはどうなのよ?(滝汗)
牛肉の缶詰8個、さすがに……以下略。
ほうれん草とコーンの缶詰、アスパラがそれぞれ2缶ずつ。
缶詰はこれで全部。
<2個目の木箱の中身>
残念ながら食べ物ではなかった。
工具。
金槌とか鋸とか一揃いはあるのかな。問題は全部錆びてて使い物にならないという件。マジかぁ。
<3個目の木箱の中身>
薬箱が出てきた。
スティムパックが6個、包帯、傷薬。
……。
……あれ、ろくなもんなくね?
まずいなぁ。
リアルなサバイバルは正直勘弁してほしいです。
結局食料も切り詰めても2日分ぐらいか。
水に関してはペットボトルで船に何本かあった。シーの調べで船の浄水システムは生きてるらしいので海水を真水にできる。当面は水に関しては問題あるまい。
何本かお酒もありました。
スナック菓子の類とかもいくつかあった。調べる限り、出港準備が出来ていない船だったご様子。
キャピタルに戻るだけで一週間かかるし。
まあ、今すぐ干上がらないだけマシと言えばマシか。サバイバルがイージーモードにはならないにしても物資ゼロじゃないのが幸いだ。
3時間後。
空は完全に真っ暗。砂浜に野営している私達です。
でっかい流木があったのでそれを薪代わりにして焚火しております。もっとも大き過ぎる焚火は人目を惹くので小さめので。幸いこの土地は夜も寒くないので暖はいらない。
周り砂なのでいつでも火を消せる態勢です。
飲み物はペットボトルの水、牛肉の缶詰をそれぞれ1缶ずつ食べながら焚火を囲んでる。
味?
まあ、わりといけます。
さすがは科学全盛期だった200年前ですなぁ。瑞々しい味です。まあ、向こうでも普通に食べてるから今更なわけですけど。
缶詰1つじゃお腹一杯にはならんけど今はそれほどお腹空いてないから問題ない。
お腹一杯になるほどの量の食糧はないけどさ。
私はフォークで牛肉の切れ端を弄りつつ、一同の顔を見渡す。
そろそろ話し合いの時間だ。
今後の話。
「それで、今後はどうしよう?」
話をシーに振る。
この地に一番詳しいのはシーだ。ポールソンは、前に船から降りたらここに着いた的なことを言ってたけど……謎だし人となり分からんからシーに話を振る。
シーはペットボトルの水をごきゅごきゅと喉を鳴らしながら飲んでる。
一息ついて口を開いた。
「今後? ここから出るよ」
「いや、そりゃここには永住しないわ。方法を聞きたいのよ」
「方法ねぇ。まあ、あの船は駄目かなぁ。ミサイルで一部吹っ飛んでる、まあ、それは問題ない。けど計器直したり燃料調達したりは正直めんどいかな。時間かかるよ?」
時間かかるのはまずい。
「サラ、向こうはどんな感じ?」
エンクレイブのことを聞いてみる。
「連中の撤退先が分かったわ。ロックランド専用トンネルの向こう側にある衛星中継ステーションよ」
「どこそれ?」
「キャピタル・ウェイストランド南西よ。再度侵攻は時間の問題ね」
「うーん」
ここで時間をかけてる場合じゃない、か。
別に私の有無で勝敗は変わんないけど、関わった以上は最後まできっちりと責任果たしたいし。
「シー、どうしたらいいと思う?」
「基本的に方法は2つかな。ソドムに戻って別の船を調達する。でも状況的にスワンプフォーク絡みで怖いよねぇ。連中が屯ってたらジ・エンドだし」
「賭けよね」
「船で往復している連中をこの辺りに呼んでバイバイさよならって手もあるけど頻繁に往復してってわけじゃないのよね。だからもう1つの脱出の手が通信機の確保かな」
「通信機? サラのじゃダメなの?」
「ベルチバードだっけ? それ呼ぼうよ。呼ぶには出力が足りないんでしょ? 強力な通信機の当て、恰好のがあるんだ、問題は物騒過ぎて今まで誰も手つかずの場所」
「どこそれ?」
「タートルダヴ収容所」
「タートルダヴ収容所?」
「そー。ルックアウト北部にある戦前の収容所。日が落ちて視界悪いからここがどこか正確な場所分かんないけど、たぶん災害救済キャンプの近くかな。正確には跡地、だけど」
「災害救済キャンプ?」
「そー」
知らない地名ばかりだ。
ちんぷんかんぷん。
「誰かこの近辺で救助してくれる当てがあるってこと?」
「違う。戦前にこの辺りで病気の検診してた場所っぽいよ。地元住民が何故か切れてスタッフ皆殺しにしたらしいけど。前からここっておかしかったみたいねー。でしばらく前にどっかの
宗教家の女が布教の拠点にしてたんだけど、プンガフルーツを外に持ち出そうとしてる密輸業者とバルトのおっさんの意を受けたトライバルが抗争してキャンプはなくなったってわけ」
「トライバルって、えっ、市長の部下か何かになるの?」
「そこがよく分からんのよねぇ。どういう取り決めなのか知らん。トライバルは市民の証明のリングしてない奴を皆殺しにすんのよ。殺した後は身ぐるみ剥いで戦利品ウマーみたい」
「戦利品……」
ははぁん。
あの裸の死体はトライバルって連中が剥いだ後か。
「サラ」
「何?」
食べる手を止めてサラは私を見る。
シーとの話し合いは興味ないらしい。疲れてるのかな?
そうね、激動過ぎたもんね。
うつらうつらしてる。
眠いらしい。
「アウトキャストはトライバルに倒されたっぽい」
「この際任務はもういいわ。部隊は全滅したし、この状況だし。何故この地に来たのかの謎は残るけど……今は……」
「今は?」
「今は……ごめん、ちょっと寝る……」
そのまま横になって目を瞑る。
だいぶお疲れモード。
ああ。稼働していないパワーアーマー着て全力マラソンした所為か。
そりゃ疲れますね。
おやすみ。
「おいおい随分と寝付きの良いお嬢さんだな。まあいい。で? どうやって逃げるって?」
「ん? 脱出方法? 簡単だよ、その収容所にある無線装置を使えばいいって寸法よ。ミスティ、簡単じゃない?」
「……手付かずの場所って言ってなかった?」
「てへ☆」
「てへって……」
「ここからだと直線距離でも30キロはあるかな。スワンプフォークの村はもっと奥地なんだけど、何でか小規模の集落があるのよ。スワンプグールも厄介な敵かな」
「スワンプグール?」
「フェラルだよ。やたら色白なのが特徴だけど普通のフェラルグール。スワンプフォークとスワンプグールの巣窟だよ、ジャングル」
「そいつら仲良し?」
「うんにゃ。食い合ってるよ。もっとも敵の敵が味方にならない世界だけどさ。あとはルズカに気をつけなきゃね」
「ルズカ?」
人名だろうか。
「熊だよ熊。今じゃミュータント化してる。ミュータント化した熊はヤオ・グアイって呼ばれてる。ヤオ・グアイに遭遇したことは?」
「ない、かな」
「ルズカは元々はサーカスの熊なんだって。戦前のね。まあ、ここにいるのが同一の奴なのかは知らないけど、あたしらはルズカって呼んでる。目撃情報は常に単独。一頭しかいないのかなぁ」
「ふーん。他の場所には通信機はなさそう?」
「大抵の場所はスカベンジャーが剥ぎ取ってるからなぁ。あるとしたらあるのかもだけど無駄足にになりそう。確実にあるとしたら収容所かな。通信機が破損してるかどうかは知らんけど」
「その収容所に無線機がある根拠は?」
「元々は共産主義者を収容した場所なの。暴動を想定して看守は完全武装だったし万が一にはすぐに州軍呼べるように無線機が完備されてたって話。強力なやつがね」
「なるほど」
「前情報としては通信機があるって話だけど、実際に行ってみないと分かんないのも事実。でも飛びつけるネタはそれしかないかな」
使えるか使えないかは別として行く価値はあるか。
ソドム奪還もありといえばありだけど、スワンプフォークがいないにしても、そうね、生き残った人たちで略奪があるだろう。今飛び込むのはやばそうだ。
だからといって収容所が安全かと言えば別だけど。
ジャングル横断は避けたい。
だけど……。
「行くしかないかぁ」
「あたしはそう思うよ。もちろんうまくいくとは限らないから船は船で修理しとくよ。無線機なかったり壊れてた場合、補修用の物資と燃料確保してきて」
「了解」
シーはここに残留。
残りは明日全員でジャングルを行く……というわけにもいかないか。サラを残していこうかな、BOS仕込みの軍人だし、ここで警戒していてもらおう。
拠点防衛要因としてサラ配備。
「主、しかし食料や弾丸が心許ないのでは?」
「まあ待て。俺もここにしばらくいたんだ、俺の話も聞けって。……そういえばあんたトシロー・カゴに似てる武器持ってるな、あんたも侍か?」
ポールソンが口を挟む。
「何か良案があるの?」
「ジャングルにマルグリットって密造酒作ってる婆さんがいる。スワンプフォーク相手に商売してる変わりもんだが、そいつは物々交換で取引してくれる。ある程度の物資をそこで確保しよう」
「それが妥当かなぁ。というかあなたの経歴教えてよ。親近感あるんだけど、誰だか謎なのよ」
「俺か? 船を降りたらここだったんだ。Mr.クラブとMr.サムソンは船での出来事を現実として認識できなくてどっかに行っちまったよ。記憶障害ってやつだな。それは言ったか? ああ、
言ったか。俺はしばらくケニーって坊主と暮らしてんだ。たまたま洞穴に入ったらいたんだ。意気投合したんで今じゃ俺の息子だ」
「息子さん? ここに一緒に住んでるの?」
「今はギルダーシェイドだ。そこで保安官してる。正確には保安官のようなものだな。治安維持が俺の仕事だ。良識ある生活の維持に貢献してる。住民も俺の役割の必要性を認めてる」
「ギルダーシェイド?」
また知らん地名だ。
ルックアウトにまだ街があるの?
「ギルダーシェイド? 完全にここは外地じゃん。クレイジーな街の保安官がここで何してるわけ? キャピタルの辺境の街でしょ?」
シーがそう呟いた。
クレイジー?
何故に?
というかギルダーシェイドってキャピタル・ウェイストランドの街なんだ。メガトン共同体には入ってないな、確か。そもそも初めて聞いた街の名前だ。
ポールソンが笑った。
「クレイジーか。確かにな。住民はヌカ・コーラジャンキーのイカレタ美人に、その美人とよろしくやりたいスケベ男、オーパータイム・サドンデスとかいうアイスホッケーチーム、他にも
いるが基本クレイジーな街だよ。まっ、嘘みたいだが子育てには良い街だ。クレイジーな部分以外は良識的な奴らさ。息子はそこで待ってる。俺はここに殺人犯を追ってきたのさ」
「殺人犯?」
「そうだ。イカレタ死体野郎が女を殺した。そいつを追って俺はここに来たのさ」
イカレタ死体野郎。
グールか。
「密航してきたの? リングしてないし」
「ああ。ギルダーシェイドは現金収入が乏しい街だからな。税金払う余裕なんてなかったのさ」
「ふぅん。ここに殺人犯が来たって根拠は?」
「被害者がそいつが逃げる場所を言って息絶えたからだ。死体野郎の名前は知らんが見たら分かる。俺の目的はそいつの頭を吹き飛ばしてを埋葬することだよ」
「なるほど」
協力できそうだ。
この状況だし手を組みたい。
「ポールソン、お互いに協力できたらうれしいんだけど」
「俺はそのつもりだよ保安官……いや、ミスティ。あんたとはイカレタチビ野郎相手に共闘した仲だ。神なんざ信じてないが、巡り合わせって奴は信じるよ」
「イカレタチビ野郎」
「ああ、いや、説明はしないよ。一緒に降りた奴らは説明すればするほど否定して俺をクレイジーだと決めつけてたからな。それにその話をするとオブリや外伝はいつになったら更新
するんだよと別の問題に火をつけかねん。現状はこのままフォールアウトを更新したい気分なんでな触れないでおこう」
「えっと……」
前半はかろうじて意味分かるけど、後半が完全に意味不明な件。
グリン・フィスの謎の過去に似た雰囲気。
何だかなぁ。
「じゃあ明日はとりあえずマルグリット?って人から物資を調達して、ここに戻るでいい? 本格的な行動はまた別の日からで?」
食料は限定されまくり。
物資調達して舞い戻るのは面倒だけど、そのまま収容所に向かうと居残り組が干上がってしまう。
「異議なーし」
「妥当だな」
「御意」
「……ZZZ……」
これで明日からの行動が決まった。
後退で見張りしつつ眠るとしよう。
……。
……それにしてもサラの寝息ってマンガかよ……。
おおぅ。