サソリ(コハク入り)

サソリ入り琥珀(Burmite)



Scorpiones(Buthidae?)
サソリ目(キョクトウサソリ科?)
琥珀の横幅31ミリ
白亜紀中期
ミャンマー(旧ビルマ)カチン州フーコン渓谷
(Kachin State, Hukawng Valley)

*同地の琥珀はバーマイトと呼ばれ、2000年ほど昔から発掘されている。
2010年代に白亜紀の生物が閉じ込められた同地の琥珀が注目され
昆虫や植物はもとよりカエル・カタツムリ・鳥・恐竜の羽毛や尾などの
軟体部分まで残った標本が見つかって学界を騒がせている。


(デジタル顕微鏡による画像・背面)


(裏面)

このサソリは体長が推定23ミリほどで、種類は不明だが
ハサミも含めて腕全体がとても細長く、尾が太めなところは
現生のオブトサソリに類似している。
胸部のペクチン(pectin)という櫛状器官が発達しているが
この大きさから見てオスの可能性が高い。
保存状態はいいが異物にまみれて細部が分かりにくい。


             
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