ノトバトラクス

ノトバトラクス


 
(全体写真)

 
(頭部から腹部まで)

Notobatrachus cf. degiustoi
無尾目・ノトバトラクス科
口吻から尾骨先端まで105ミリ
ジュラ紀中期
アルゼンチン・パタゴニア

*右脚の足首以下は補修で、左脚から型を取って付けられている。
胸部が崩れて生存時よりも胴体が少し縮んでいるようなので、
実際はあと2センチくらい大きかったのかも知れない。
仙前椎の様子は確認できないが、9個あったと思われる。
同地はジュラ紀の質の高いカエル化石の産出で知られている。

中生代のカエルは世界的に産出量が少ないという。カエルは
ジュラ紀前期には現在とおなじ姿になったとみられている。
ノトバトラクスは初期のカエルの中では大型種である。
もっとも大きなカエルはボウリングの玉ほどあったらしい。

日本でも白亜紀のカエルの化石がごく少数だが見つかっており、
2009年、丹波竜で知られる兵庫県丹波市で小学生の女の子が
学校行事の体験学習中に発見した密集化石が話題になった。


             
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