Rana pueyoi
無尾目・アカガエル科
母岩の幅152ミリ
中新世後期
スペイン（Libros, Teruel province）

＊Librosはカエルやサラマンダーの化石産出地として知られる。
約1000万年前の地層。軟体部の痕跡が残るものもあり、
品質の高い標本が得られる産地だが、近年は脊髄の痕跡も
確認できる標本が見つかり話題になったという。カエルは
骨が脆くて化石に残りにくく、世界的に産出量が少ない。

この標本は割れと風化が目立つものの、拡大すると
骨組織の細部がよく保存されているのが観察できる。

日本でも同時代のカエルの化石が産出しており、長野県
南佐久郡兜岩からの高品質な標本が知られている。