Mammuthus primigenius
(Woolly Mammoth)
長鼻目ゾウ科
皮膚部分の縦長25ミリ
第四紀更新世後期(氷河時代)
ロシア・シベリア(Yakutia)
*いわゆるケナガマンモスである。多数の種類が知られて
いるマンモスの中でもっとも一般の知名度が高い。
全身を毛で覆われていた。ウーリーマンモスともいう。
体高(肩の高さ)は3メートルで、アフリカ象よりやや小柄。
北半球の冷温帯草原からツンドラ地帯に分布していた。
もっとも広範に繁栄したマンモスである。
産地のヤクーチャは新鮮な肉体が冷凍保存されている
マンモスの発掘地として有名。
日本では夕張市や襟裳岬付近など、北海道のみから
ケナガマンモスの化石が産出している。
この標本は永久凍土から発掘された個体の脱落片である。
皮膚は石化しておらず、ミイラ化の状態。
毛の生え際の様子などがよく確認できる。
マンモスの化石は雄が多い。群れに庇護される雌よりも
単独行動が多かったため、危険地帯に落ちて死亡する
率が高かったのだろうと推定されている。
生存当時のものかどうか不明だが、上部の毛の間から
植物の種子らしきものが出てきた。
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