甲虫の上翅

甲虫の上翅



Coleoptera
甲虫目(科不明)
長さ4.5ミリ・幅2ミリ
白亜紀後期(サントニアン)
北海道羽幌町三毛別川

*北海道では白亜系の昆虫化石の産出が極めて少なく、
このような上翅だけの標本すらなかなか目にしない。
表面には明瞭な条溝が並び、8本ほど目視できる。
条溝は深めで点刻がみられる。
付け根部分の形からみて右側の上翅だろうか。

光沢・点刻列の様子・寸法や丸みなどから、現生種の
マグソコガネやゴミムシダマシとの類似を想起するが、
上翅だけでは種類の判定は難しい。

母岩にはアンモナイトやイノセラムス片とともに、
大きめの木片も含まれている。
木片の中にいた虫の翅だった可能性もある。



             
前頁へ戻る