ディデルフォドン

ディデルフォドン


 

Didelphodon vorax
後獣類(オポッサムの近縁種か)
長さ77ミリ
白亜紀後期
アメリカ・モンタナ州
(Hell Creek Formation)

*この種としては最大級の標本で歯が5本残っている。初期の有袋類で
カンガルーやコアラなどと同じく育児嚢で子育てをしていた。
猫ほどの体長だった。白亜紀における大型哺乳類で、恐竜時代の
哺乳類はほとんどがネズミ程度の大きさしかなかった。
甲殻類・貝・トカゲ・恐竜の卵などを食したと考えられている。
後獣類はアジア発祥とみられ白亜紀後期にかけて北アメリカに分布。
有胎盤類より先に出現したが、後に有胎盤類に生態系を支配された。
白亜紀末期の大量絶滅で後獣類も多くのグループが死滅した。

哺乳類の最大種として知られるのはレペノマムス(Repenomamus)で
白亜紀前期の中国に棲息、大型犬ほどの大きさだった。

Didelphodonは“opossum tooth(オポッサムの歯)”という意味。
現生のオポッサムは北アメリカから南アメリカ大陸にかけて分布。
外見がネズミに似ているためフクロネズミとも呼ばれている。


             
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