コノカーディウム(Rostroconch)

コノカーディウム


 


Conocardium sp.
コノカーディウム目
長寸約15ミリ
石炭紀(後期?)
新潟県糸魚川市
(青海石灰岩)

*ロストロコンク(Rostroconchia=吻殻綱)という古生代の絶滅貝類。
国内では糸魚川と山口県の秋吉台からの採取が知られている。
1968年に秋吉台産の化石が西田民雄氏により新種記載され
Conocardium japonicum(Nishida)と命名された。
これが国内初確認のロストロコンクの化石だった。
秋吉台産は産出量が極めて少ないため図鑑でしか目にしないが
青海石灰岩からは少ないながらも産出がみられる。

殻の方位は写真の上側が背、下が腹、右が後部、左が前部。
流通が僅少なため化石業者でもロストロコンクを知らない人は多い。
岐阜県の福地でもHippocardioideaとみられる1点が産出している。

青海産は岩帯が同じ秋吉台産と同種とされているが
側面の輪郭と殻の表面装飾に多少の違いがみられるので
秋吉台とは種や属が異なる可能性がある。



             
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