オルソセラス(直角石) ファボシテス

オルソセラス(直角石)とファボシテス


 

Orthoceras sp.
オウムガイ亜綱・直角石目
長さ46ミリ
デボン紀
岐阜県高山市奥飛騨(福地層)

*国内では直角石の産地が少なく、多産していないため、あまり
市場に出ない。高山市の温泉郷近辺は日本有数の化石産地と
して知られ、国内最古のオルドビス系のコノドントなどを産出。
この直角石はファボシテス(Favosites)が着床しているが、
こうしたサンゴの付随例はあまり知られておらず、八方に
伸びる着床の様子が鮮明に見てとれる。ファボシテスは
オルドビス紀後期からデボン紀中期の示準化石で、断面に
見える方形の様子からハチノスサンゴとも呼ばれる。

直角石はオルドビス紀に出現した。現生のオウムガイとの類似点は
あるが別系統に属し、三畳紀ころに絶滅した。種類によっては長さが
10メートルを超えた。モロッコが質の高い標本の多産地として有名。



             
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