ロストロコンク(Conocardium)
アポトカーディウム
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(背側・dorsal view)
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(腹側・ventral view)
Apotocardium cf. lanterna(Branson, 1965)
アポトカーディア科
長さ31ミリ
石炭紀前期
アメリカ・オクラホマ州
(Bransdall Formation)
*ロストロコンク(Rostroconchia=吻殻綱)という貝類の一種で
この標本はコノカーディウム(Conocardium)目に属する。
軟体動物門の絶滅貝類で古生代にのみ生息したが
産出量が少ないためあまり目にしない。
ロストロコンクは二枚貝とツノガイの共通の祖先とされるが
二枚貝や腕足類の勢力に押され生息数が少なかった。
二枚貝に似ているが殻は背側で固定していて開閉しない。
カンブリア紀前期に単板綱から発し二畳紀に絶滅した。
左側に見えるハート形の部位が特徴のひとつである。
秋吉台と新潟の青海石灰岩でもロストロコンクを産するが
国内でも産出量はわずかで流通は乏しい。