会津若松駅から会津鉄道で40分弱で大内宿のある湯野上温泉駅に着いた。
途中窓外には黄金色にたわわに実った稲田が続く。
芦ノ牧温泉駅では名誉駅長のネコの「ばす」がホーム改札そばにある黄色い長椅子の上に駅長帽を頭の上にチョコンと乗せて座っているのが見えた。
湯野上温泉駅は日本で唯一の茅葺屋根の駅舎とか。ローカル色豊かでなかなかの風情が感じられた。
駅前からは大内宿、塔のへつり行き直行バス「猿游号」が定期運行されているのでそれに乗った。
昔懐かしいレトロな黄色い車体のボンネットエコバス。ボンネットが正面に突き出ているアメリカンスクールバススタイル車だ。
なんと燃料はガソリンならぬ使用済みのてんぷら油を使っているとか。
走行中のエンジン音は結構うるさい。バスは渓流沿いの道をトコトコト登って約30分で大内宿に着いた。


 9月初旬。稲は実りの秋を迎えている。 「ばす」名誉駅長はこちらを向いてくれない。しかたなく駅長のカット写真は会津鉄道HP
から使わせていただきました。


 湯野上温泉駅では駅業務を下郷町観光協会に委託しており、待合室にはテーブルと
イスが置かれ、隣の売店では地元のお菓子などの品々が売られている。
この日は朝から猛暑な暑さ、下戸でビールが飲めない私は清涼を求めて冷やし
甘酒を注文した。自家製の漬物と一緒に出されたが適度に冷たくてこれがなんとも美味
かった。


大内宿
大内宿は日光今市から会津若松に通じる旧会津西街道(別名下野街道)沿いにあり、江戸時代の宿場の雰囲気が感じられる。
宿は道の両側約450mに沿って茅葺の民家群が等間隔で立ち並び、土産物屋やそば屋などを各戸で営業している。
江戸時代は関東と会津を結ぶ交通の要衝であったため宿場として栄えたとのこと。
大内は戊辰戦争で会津軍と新政府軍の激戦の地でもあったようですが、幸いにも焼失を免れたのだそうです。
明治に入り日光街道が新たに開通すると、人、物の流れが新しい道路に移り、大内宿は時代に取り残され、山間の僻村として奇跡的に茅葺屋根の家並みを残すことになり、昭和56年重要伝統的建造物保存地区に選ばれたとのことです。
宿場町としては長野県の妻籠宿、奈良井宿に次いで全国で3番目の宿です。

 
 
訪れたのは9月1日。年一回の大内宿防災訓練日。大内宿自衛消防団の皆さんによる一斉放水、見事な水のアーチを見ることができました。


大内宿の各戸では軒下にいろいろな物を並べて土産品を売っている。
ちょうど昼時でもあったので箸の代わりに一本のネギで食べる10割そばを食べる。
炎天下の見物なので喉が猛烈に渇く。道の両側を流れる小川の清水はすごく冷たい。
トマトやキュウリにサイダー、ラムネなどを籠に入れて冷やして売っている。
これにも手を伸ばして飲んで食べました。



次回は「塔のへつり」を掲載します

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