東北紅葉めぐりの旅

その2

 第2日、今日の予定は観光船に乗って十和田湖湖上遊覧、十和田湖から深い木立を縫って流れ出る清流奥入瀬渓流の散策、次いで八甲田ロープウェイで八甲田山頂へ。
 その後、黒石の隠れ紅葉の名所と云われる中野もみじ山へ、宿泊は日本海にもほど近い鰺ヶ沢温泉、かなりハードな観光の一日です。
 途中は勿論バスでの移動、バスに乗っている時間もかなりあり普通は退屈してしまうものですが、ガイドさんの名調子の案内、そして車中から眺める晩秋の山々は赤、茶、黄色、紫など木々が色とりどりに紅葉し、常緑樹の緑と適度に入り混じり素晴らしいコンビネーションで鮮やかに染まった紅葉風景が次々と現れ、たっぷり目を楽しませてくれた旅となりました。
 

車窓から次々に現れる 山々はそれぞれが違った色合いで鮮やかに紅葉している。
 
道路両側の街路樹そして家々の庭の木々等も美しく紅葉していた。 


 十和田湖湖上遊覧
十和田湖は火山の噴火によってできた湖で、周囲46.2q、最も深い所が327m、日本では3番目に深い湖、厳寒時でも凍結しないということです。
観光船は発着所を出発して、湖に突き出た2つの半島を廻って50分程で奥入瀬渓流の玄関口「子ノ口」に着きました。
出発してすぐに湖畔に建つ高村光太郎制作の「乙女の像」が見えました。カメラに納めようと望遠操作をしているうちに船はあっという間に通り過ぎ撮影は失敗。
しかし、220mにも及ぶ絶壁千丈幕や湖面岸部ぎりぎり迄迫った木々の紅葉、湖を囲む遠くの山々の紅葉など変化に富んだ沢山の景色を見ることが出来ました。
 
 
山を覆う紅葉。 
   
 紅葉は湖水面近くまで迫っている。
 山頂部近くの千丈幕と数十種類の木々が織り成す紅葉の対比は見事。
岸部の湖面は紅葉を映し多彩に染まっている。


下のURLをクリックするとYouTubeで十和田湖湖上遊覧風景をご覧いただけます(映像時間4分30秒)。

https://www.youtube.com/watch?v=8AUivXK6pDM

※終了後HPへ戻るには、画面最上段左隅の左向き矢印をクリックしてください。


 奥入瀬渓流
奥入瀬渓流は十和田湖から流れ出す唯一の河川であり、湖畔の子ノ口(ねのくち)から焼山までは約14qあり、渓流沿いには散策用の遊歩道が有り、少し離れた所には車道が並行して整備されています。
渓流は豊かな水流となって流れ、苔むした岩や魚止めの滝、九段の滝、白糸の滝など幾つもの滝があり、渓流の両岸からも大小の滝が流れ込んでいます。
渓流は時に激しく、緩やかな流れであったり淵や、瀞(とろ)などとなって流れ、イワナが生息し澄みきった清流となって流れています。
渓流は比較的広いU字型の渓谷の中にあり、ブナ、カエデ、ヤマモミジ、ミズナラなどの樹木が生い茂り、湿った林内にはシダ類などが生えています。
樹木は初夏から夏にかけては緑、秋には紅葉となって鮮やかに色付き、錦秋の世界に染め上げています。
美しい魅力的な奥入瀬渓流は周りの樹々と一体となって渓谷美を創り出しています。
 
銚子大滝
水しぶきを上げて流れ落ちる奥入瀬川本流のこの滝は幅20m、高さ7mあり、十和田湖に遡上する魚を拒むことから別名魚止めの滝とも呼ばれています。
 
  澄んだ清流と川音、自然のままの木立は心を癒し安らぎを与えてくれる。
 
 早い流れ、緩やかな流れ、せせらぎ、淵など変化に富んだ渓流です。
 
 九段の滝と云われ階段状の岩肌を縫うように美しく流れ落ちる様は何とも印象的。
 
 川沿いに遊歩道が作られ癒し効果ありのマイナスイオンをたっぷり浴びながら散策が楽しめる。



 八甲田田茂萢岳(たもやちだけ)山頂
八甲田山は十和田八幡平国立公園の北部に横たわる連峰の総称で、主峰八甲田大岳を中心に10余りの山々から構成されているのだそうです。
今回は標高1324mの田茂萢岳山頂へ行くため、101人乗りのロープウエーで一気に山頂公園駅に行き公園駅付近を散策しました。
山頂の気温は氷点下3度、風こそありませんでしたが、正直防寒着が十分でなかったため寒さには閉口しました。
 ロープウエー山頂公園駅の田茂萢岳一帯は10指に余る池や沼が散在し、高山植物の一大宝庫であり、春から秋にかけては遊歩道を巡って雄大な大自然を満喫できるとのことです。
今回は見えませんでしたが、晴れた日には八甲田の山並みだけでなく、青森市街そして遠くは津軽、下北半島なども見ることが出来るそうです。
  ロープウエーで山頂公園駅へ。
 
 八甲田山麓駅。  ゴンドラ下の広葉樹はすべて落葉している。
 
 木々の枝には樹氷。風の影響で木は傾き一方向に枝が伸びている。
 
 山頂公園駅近くの風景。
 
 山頂公園駅近くから市街地方面を望む。


下のURLをクリックするとYouTubeでロープウエーからの風景をご覧いただけます(映像時間1分54秒)。

https://www.youtube.com/watch?v=NAfI3Y5fDHI

※終了後HPへ戻るには、画面最上段左隅の左向き矢印をクリックしてください。


 中野もみじ山公園
黒石市のもみじ山は今から212年ほど前弘前藩主津軽寧親公が京都から百余種の楓苗を取り寄せ移植して以来、、県下有数の紅葉の名所として親しまれてきたと云う。
もみじ山の前には渓流中野川が流れ全山燃えるような鮮やかな紅葉に覆われています。 
 渓流中野川ともみじ山。
 
 川面にも深紅の紅葉が映し出されている。
 
もみじ山は京都の紅葉の名所「嵐山」に対し「小嵐山」とも云われるとのことです。
 
深紅の紅葉から淡い紅葉まで多くの色合いがあって見応え充分。カメラでこの深い色味を表現できないのが残念。夜間にはライトアップされ、また別の美しさが見られるという。 
 
もみじ山には神社があり、境内奥には樹齢700年の杉の大木や、樹齢200年を超える対のもみの木、不動の滝などもあるそうですが足を延ばすことが出来ませんでした。 


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