ニュージーランド紀行



 かねてから興味のありましたニュージーランドへ昨年11月中旬に旅行社のツアーに乗り出かけましたので、旅の様子を数回にわたり紹介させていただきます。
 ニュージーランドは概略 南緯35度から47度に位置する、北島と南島から成る島国です。
 この国は英国人を主とする移民によって築かれた建国約160年の若い国ですが英連邦に属し、元首はエリザベス二世女王です。これを象徴すように国旗にはユニオンジャックを配し、コインには女王の横顔が刻まれています。
 先住民のマオリ人は9世紀ごろ7隻のカヌーに乗ってポリネシア方面から来島したと伝えられていますが、彼らは文字を持たなかったため明確な歴史は判らないようです。このあたりはわが国のアイヌの場合と似ています。
 また、この国の地名などにはマオリ語の発音に基ずくところ( ローマ字読み)が多くあり、これも北海道におけるアイヌ語に基ずいた地名等が在ることと似ています。
 これらの共通点からマオリとアイヌの文化交流会も在るようです。前置きが長くなりましたが、これより紀行の紹介に移ることにします。



1 クイーンズタウン
   北島のオークランドで国際線から国内線に乗り換え、最初に到着した都市で成田
  から延べ16時間かかりました。
   この地は南緯45度くらいで、わが国では北緯45度の稚内と赤道を挟んで同じ位
  置になります。季節は春でシャクナゲや咲き残りの桜花などが見られました。


ボブスヒル展望台からの街の眺め
眼下のワカティプ湖は氷河が造った細長い湖で最深部は約380m


ホテルからの街の中心部の眺め
中央部に停泊中の汽船は1912年造の現役の蒸気観光船



2 ミルフォードサウンドへ
  朝7時にバスはホテルを出発し、290km先のフィヨルドランド国立公園内のミル
  フォードサウンドへ向かいました。


テ・アナウの桜花
           休憩に立ち寄ったこの地はクイーンズタウンより更に南に位置
           するところで満開の桜が見られました


巨大なシダ
 途中に立ち寄ったキャズム遊歩道で見た巨大なシダで幹の高さは2m以上、その上の葉の長さは1mくらいあり更にその上には大きなゼンマイがのびています
 シダ類の葉やゼンマイは図案化されこの国のいろいろなデザインに用いられています


ミルフォードサウンド観光船のりば
            ここから観光船に乗り氷河が削ってできた入り江のクルージング
            が始まります、船の後方雲のかかった山は入り江の最高峰マイ
            ターピークで海面からの高さは1682m


フィヨルドの風景と船尾の旗
             観光船の船尾」に掲げられた国旗の地の色は鮮やかな赤で
             した(正規の色は濃紺)が周りの風景とよく似合っています


スターリング滝
直接 海に落下する滝の高さは155m このような滝は他にも何本か見られました


急峻な断崖絶壁と海
下を行く観光船と比較して見て下さい

入り江の開口部
外海はタスマン海で水平線の彼方にはオーストラリアがあります


約2時間のクルージングを楽しみまたバスに乗り同じ道をクイーンズタウンへ戻りました。
バスの走行距離は580kmを超え、ドライバーのレナードさん本当にご苦労様でした。

この続きは次回にご紹介します。