スイスへの旅1


都市シリーズの3回目はベルンとモントーレ(シヨン城)
をご紹介します。

1.ベルン
 「熊」を意味するこの都市は言うまでもなくスイスの首都であり、アーレ川に囲まれた半島状の旧市街全体が世界遺産に指定されており、観光客はこのエリアに案内されます。
 ヨーロッパの首都で戦火に見舞われることもなく、中世の街並みの残る旧市街は石造りの壁と独特な赤茶色の瓦屋根が印象的です

写真1  対岸の高台から見た旧市街  大きな教会の塔は工事中でした

 写真2 アーレ川沿いの特異な屋根の建物群

旧市街のメインストリートには数多くの噴水塔があり、それぞれの上部にはいろいろな形の彫像が載っています。近代的な水道が引かれるまではこれらの噴水は街の人たちの水汲場などに利用されていたそうです。3本の噴水塔を紹介します。

写真3 羊飼いの噴水

写真4 学者?の噴水

写真5 子喰い鬼の噴水
今まさに子供を口の中に入れようとしているところです。
  この像は親の言うことを聞かないなど悪い子を戒める
ために作られたそうです。
  鬼の足元の子供たちの運命はどうなるのでしょうね。

また、メインストリートに面したアパートにはアインシュタインの若い頃に住んでいた部屋も残されて
 います。
さらに、この街の名所の時計塔もメインストリートにあり13世紀初頭から時を刻んでいます。

写真6 時計塔(午後3時50分を示す)
毎時56分になると右下のカラクリ人形が動き
始めるので観光客などが集まって来ます。

メインストリートから横手に入った広場に向かって尖塔の高さがスイス最高の大聖堂があり、その
入り口の彫刻は見事です。また、内陣のステンドグラスもすばらしいものです。

写真7 大聖堂の尖塔

写真8 大聖堂入り口の彫刻群

写真9 内陣のステンドグラスの一部
各コマとも骸骨の姿をした死神が描かれており、
身分にかかわらず誰でもいずれ死を迎えることを
暗示しているようです。

2.モントルー(シヨン城)
 レマン湖畔にあるシヨン城はモントルーの町外れにある古城で11世紀ごろ造られ、その後増築をくり返し現在に至っています。この城は要塞であると共に、中世の王侯貴族の住居であり必要な機能(牢獄や絞首台も)はすべて備えています。
 長い歴史の中には悲痛な出来事も秘められていて、城を訪れた英国の詩人バイロンはこれに感動し、柱に自身の名前を刻み、詩作に取り入れたそうです。

写真10 レマン湖に浮かぶシヨン城

写真11 中庭から見た様子

写真12 城から見たモントルーの町


モントルーの街は、数日後に開催される国際ジャズフェスチバルの
準備のために大勢の若者が
テントの設営などに追われていました。
 
   ご観覧ありがとうございました。