「久我山東原公園を含む公園と保育園」の東大論文が公開されました


   2016年(平成28年)に突如、公園が保育園を建設する場所となった経緯を、
行政側と住民側へのインタビューを中心に約2年間掛けて分析・考察されて、
今後の公園行政へ提言をされている論文が、公開されました。
論文は、東京大学先端科学技術研究センターの後藤知香子先生(工学博士)
を中心とした6名による連名共著で、下記のサイトで公開されています。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/journalcpij/56/1/56_113/_article/-char/ja

https://www.jstage.jst.go.jp/article/journalcpij/56/1/56_113/_pdf/-char/ja


要約:(A園が久我山東原公園、S区が杉並区です)

①タイトル

公園を活用した保育園施設の開設反対事例の実態分析と考察
-行政と住民へのインタビュー調査をもとに-

②構成
1.はじめに

1-1.研究背景
1-2.研究目的
1-3.既往研究と本研究の位置づけ
1-4.研究方法と論文構成

2.A園(S区)の整備の実態
2-1.S区の概要と保育施設整備に関する概要
2-2.A公園の状況と施設計画の概要
2-3.行政がA公園を選定した経緯と理由
2-4.地域住民への計画公表から収束までの経緯
2-5.争点と対応
2-6.開設後の状況

3.B園(S区)の整備の実態
3-1.B公園の状況と施設計画の概要
3-3.地域住民への計画公表から収束までの経緯
3-4.争点と対応
3-5.開設後の状況

4.C園(K市)の整備の実態
4-1.K市の概要と保育園整備に関する計画
4-2.公園の状況と施設計画の概要
4-3. 行政がC公園を選定した経緯と理由
4-4.地域住民への計画公表から収束までの経緯
4-5.争点と対応
4-6.開設後の状況

5.3事例の分析
5-1.保育施設の立地に関する計画の欠如
5-2.公園利用に大きな影響を与える施設計画
5-3.開園時期・定員規模という観点からの敷地選定
5-4.住民意見を積極的に活かす機会のないプロセス
5-5.立場による見解の差異
5-6.保育施設整備後の地域社会の変化

6.考察
6-1.地域住民参加型の計画プロセスの必要性
6-2.公園の利用実態や場所の価値の把握の必要性
6-3.残された公園の管理運営や代替公園の整備もあわせて計画する必要性
6-4.今後の研究課題