0.救急法指導に対する基本的な考え方

 私が、めざしているのは、よりわかりやすく、楽しい講習です。そのためには、以下のことが重要と考えます。
 ひとつは、様々な小道具、視聴覚資材を使い、講習の演出を工夫することです。例えば、救急法を学ぶ前と学んだ後の姿を寸劇で見せて、学習の目標をはっきりと示すことなどです。
 それから、受講者への接しかたも重要です。私たちは、小さい頃から学校や家庭で、何かができないと、ダメ人間と言われて育ってきています。せめて、赤十字の講習ではそういうことがないようにし、人の命を助ける技術を身につけたという、喜びと自信を持ってもらえるようにすべきです(人道)。
 さらに、受講者ひとりひとりを尊重する講習であるべきです。指導員は、技術や知識を教えると同時に、受講者が持っている、経験や考えを引き出し、学ぶということです。例えば、ある人が事故現場に遭遇したが、何もできなかった経験を語ったとします。もしその経験や後悔が参加者全員で共有され、受け入れらるようにすれば、その語った人は、後悔や情けなさなどの思いを克服して、新しい一歩を踏み出すことができるかもしれません。
 
このような考え方のもとに、様々な講習技術をまとめたのが、このアイディア集です。皆様のご意見をお聞かせ下さい。


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