君はペットバトンF

飼い主:日向 朔乃   ペット:壬月兄弟

 

 作戦会議

早河「やはり、お買い物と食事ですかね」

「女性の買い物って長いんですよね・・・まあ、好みの物のリサーチにはなりますが」

貴人「・・・・・ここまでする必要があるのか?」

「毎日お世話になっているのですから、花だけで済ませようなんてダメですよ」

貴人「世話になっているのは貴様も同じだ!」

 

●家に帰ってきたら玄関前に怪我をした『壬月兄弟』がいました。どうしますか?

朔乃「・・・・何やってんですか?二人共?」

貴人「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「朔乃ちゃん、お帰りなさい!怪我しているんで拾ってください〜」

朔乃「・・・どこを怪我しているんですか?大体、怪我なら保険医の蓮さんの出番でしょう」

「心が!  男は一歩家を出ると7人の敵がいるんですよ、ボロボロなので優しく癒してください」

貴人「・・・よくそんなことが言えるな」

 

・・・なんだか良くわからないけれど、部屋に入れろってことかな?二人共、勝手に入ろうと思えば出来るわけだし(何せ“大家の息子”だ、部屋の鍵は手に入れやすい)

 

○手当をして食事を与えると眠ってしまいました。何処に寝かせる?

 心の怪我云々は無視して、2人に紅茶とココアを出す。

朔乃「で?何か用事があるんですか?夕飯の支度しないといけないんで、早めに言っちゃってください」

貴人「!今夜は作らなくて良い」

「何か配達してもらいましょう!僕がおごりますよ」

朔乃「?じゃあ、定番で・・・」

貴人「寿司か?」

「ピザですかね?」

朔乃「・・・・(始まったよ)」

「貴人く〜ん、相変わらずそんなオッサン臭いことを・・・」

貴人「黙れ、貴様こそいい年して・・・・」

朔乃「ハア、お腹空いた・・・」

「ああ、すみません、じゃ両方とりましょう」

 

    ・・・なぜか合計6人前の料理が届き宴会状態、おまけに二人は寝てしまっている・・・・

朔乃「起・き・て・く・だ・さ・い・よ〜、う゛〜いったい何なの?」

どうしよう・・・そうだ!

朔乃「貴人さ〜ん、ここで寝るなら貴人さんの部屋のウサギ達、私が一人占めしますよ〜」

貴人「ハッ!おい帰るぞ!」

 

ふう、漸く帰った・・・疲れた。

 

●朝起きると「しばらくおいて」と言ってきました。どうしますか?

 朝食の用意をしようと隣に行くとテーブルの上にご飯とスクランブルエッグが・・・

貴人「おはよう朔乃、朝食は作っておいた」

「さあさあ、食べてくださいね」

・・・・台所から漂う異臭は無視してとりあえずご飯を食べる、味は悪くないけれど・・・・片付けのため台所に入った私が見たものは、噴きこぼれた鍋とフライパンの中で真っ黒に焦げた物体・・・この様子だと冷蔵庫の中は空だよね。

 

○話し合いの結果ペットとして飼う事になりました。好きな名前を付けて良いとの事、なんてつけますか?そして、あなたをなんて呼ばせますか?

朔乃「昨日から何なんですか、その設定は」

「まあまあ、あまり気にしないで、若い男を飼っている女性って世間にはけっこういると思いますよ」

貴人「黙れ!貴様は一応教育者だろうが!」

「ご主人様と僕ってのもいいかもしれませんね」

朔乃「・・・・お願いですから普段通りの呼び方にさせてください」

 

●お風呂に入る様に言いつけると「怪我をしているから頭を洗って」と言ってきます。洗ってあげる?

朔乃「・・・・・・・・」

貴人「おい、やめておいたほいがいい」

「朔乃ちゃん、ドン引きしてますしね」

 

○『壬月兄弟』がお散歩(お出かけ)したいと言ってきています。何処に連れていき、何をしますか?

「どこかに出掛けませんか?ドライブでもお買い物でも何でも付き合いますよ」

朔乃「じゃあ、郊外の大型スーパーに!」

貴人「・・・・色気も何もないな」

朔乃「だって冷蔵庫カラなんですよ?今日は玉子が特売で“お一人様1パック限り”なんです、3人で行けば3パック買えますよね!」

貴人・蓮「「・・・・・・・・」」

 

●『壬月兄弟』が寝たいそうです。何と言ってくるでしょうか?一緒に寝ますか?

朔乃「ちゃんと、部屋に帰って寝てください!」

「え〜ペットなんだから一緒に寝てもいいじゃないですか」

貴人「そういう教育委員会に知られたら困る発言を連発するな!ほら帰るぞ!朔乃、お前にこれをやる!じゃあな」

そう言って貴人さんがくれたのは撫子の花?今日は何かの日だったっけ?誕生日でもないし、エイプリール・フールは先月だったし。

 

○他にペットとどんな事をしたいですか?

月曜日、今日の朝はいつも通りだった。

 そりゃあ、あの二人が色々言う事を聞いてくれるのなら、やりたいことはたくさんあるが、後が怖い(仕返しにしろ、お返しにしろ)

いろいろ考えながら登校していると後ろから話しかけてくる人がいた。

早河「日向さん、お早うございます」

朔乃「あ、早河さん、お早うございます」

早河「ところで、ペットは役に立ちました?」

朔乃「・・・・何を知っているんですか?」

早河「昨日は『母の日』だったでしょう?壬月は母の日なんてやったことないから、せめて日向さんにお礼くらいしないと、という話になったんですよ、『何をすればいいんだ』と聞くので『ペットになったつもりで相手の要望にこたえれば?』と言ったら壬月先生が面白がって・・・」

朔乃「で、ああなったと」

 あの撫子の花はカーネーションの代わりだったらしい、ただ単に間違えたのか、この歳で母の日のカーネーションを貰ったら凹むと気を使ってくれたのかは分からないけれど。

早河「せっかくだから『ダンボールに入った壬月兄弟』というのも見てみたかったですけどね」

朔乃「・・・・・そこまではやってないです」

 

●バトンを回す人、『』に指定して6人に回してください。

これで最後のアンカーです(多分、きっと)

 

                                2008/05/10
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