君はペットバトンC

飼い主:姫(5歳位)

ペット:リオウ&ユージーン(6歳位)

バトンAと逆の立場になったら・・・の妄想、一族視点・・・むしろ、“どうしますか”ではなく“何をされましたか”になっているような・・・。

 

プロローグ

ユージーン「ここかよ、“10年以上人の出入りが無い貴族の山荘”ってのは」

リオウ「人の気配がするよね」

ユージーン「チッ、屋根のある所で寝れるかと思ったのに野宿決定か」

 

●家に帰ってきたら玄関前に怪我をした『リオウ&ユージーン』がいました。どうしますか?

 

「あなたたち、だあれ?」

    ・・しまった!見られたか・・

「ひょっとして・・・」

    ・・しかたが無い、殺るか・・・

「“きつねさん”か“たぬきさん”!」

ユージーン「・・・・・・はあ?」

「この前、動物が人間に変身するお話を読んだの!それにお母様が“ここに来る人はいないって」

リオウ「・・・・・どうする?殺るの?」

ユージーン「・・・・・いや、なんか疲れた」

「あ、けがしてる!手当てしないと」

ユージーン「あ、俺たちニンゲンに見つかったらまずいんだ」

「え〜っと、じゃあみんなには内緒で私の部屋に来る?」

ユージーン「ああ、そうさせてくれ」

リオウ「ジーン!」

ユージーン「騙し通せばメシと寝床にはありつけそうだ」

リオウ「う〜ん、怪我もあるし野宿よりはマシか」

 

 

○手当をして食事を与えると眠ってしまいました。何処に寝かせる?

 

ユージーン「!!!!!!!!!」

リオウ「くっ・・・・・」

手当てなどやったことの無い姫、傷の清め方も、布の巻き方も容赦ありません・・・

「え〜っと、お腹も空いているわよね、食べ物さがしてくるから」

・・・・・・・・・・

リオウ「・・・・今のうちに布を巻き直しとこうか」

 

しばらくして戻ってきた姫

「え〜っと、何を食べるのかわからなくて・・・」

そう言って目の前に並べられた食材の数々・・・・

ユージーン「・・・・ひょっとして・・・エサ?」

リオウ「紅茶がカップで出されているだけましかもね(皿で出されるよりは)」

とりあえず、森の動物ということになっている立場上、下手に文句も言えずチーズを食べていると

「ひょっとして、人間になっている間は人間のものを食べるの?・・・そうしないとばれてしまうわよね、ごめんなさい、気付かなくて・・・・・・お母様が焼いたクッキーがあるから、これ食べて!」

リオウ「あ、ありがとう」

ユージーン「・・・サンキュ」

温かい紅茶とクッキー、野宿で携行食よりはマシかな・・・

食事がすむと眠くなってきた・・・今日は任務もきつかったし、なんか(精神的に)疲れたし・・・。

「お兄ちゃん?・・・寝ちゃった」

 

●朝起きると「しばらくおいて」と言ってきました。どうしますか?

朝起きると毛布が掛けられていた、あの子がかけてくれたらしい。

 

ユージーン「え〜っと、もう少しここに置いてくれる?」

リオウ「ジーン、良い度胸してるね」

ユージーン「だってよ傷も痛むし、雨もふりそうだし」

「うん!傷が治るまで一緒にいてあげる!」

 

 

○話し合いの結果ペットとして飼う事になりました。好きな名前を付けて良いとの事、なんてつけますか?そして、あなたをなんて呼ばせますか?

「きつねさん?たぬきさん? 名前はあるの?」

    ・・・どうしてこの子は僕たちを“森の動物”だと信じているんだろう・・・

リオウ「名前は教えちゃいけないんだ、きつねでいいよ」

ユージーン「・・・んじゃ、オレはたぬき、あんたは“お姫さん”でいいな(半分イヤミ)」

「ええ、いわよ」

・・・この子、“姫”って呼ばれ慣れている?

 

 

●お風呂に入る様に言いつけると「怪我をしているから頭を洗って」と言ってきます。洗ってあげる?

リオウ「ジーン、本気で言ってるの、それ」

ユージーン「う゛」

ふと、昨日の“手当て”を思い出す・・・姫に頭を洗ってもらったら、頭を直接水の中に入れてざぶざぶ洗われそうな気が・・・

ユージーン「ごめんなさい、自分で洗います」

 

 

○『リオウ&ユージーン』がお散歩(お出かけ)したいと言ってきています。何処に連れていき、何をしますか?

リオウ「雨降ってきたけどね」

姫の話だとこの山荘には、姫のほかに“お母様”と“カイン”がいるらしい、昼間は偵察をかねて外にいたほうがいいだろう。

ユージーン「さすがに家族のほうは“森の動物”でごまかされないだろうしな」

リオウ「食事も外で調達して済ませたほうがいいね」

ユージーン「そうだな、家族にバレたら・・・・殺らなきゃいけなくなる

 

 

●『リオウ&ユージーン』が寝たいそうです。何と言ってくるでしょうか?一緒に寝ますか?

ユージーン「・・・眠い・・・」

2日も床だと体を壊してしまうわ、一緒にベッドで寝ましょう」

リオウ「いいの?」

ユージーン「・・・・お邪魔しマス」

 

真夜中・・・・

コンコン

カイン「姉上〜ぐすっ」

「カイン?」

リオウ&ユージーン「「え゛」」

ドアに駆け寄る姫

カイン「あねうえ〜ぐすっ、一緒に寝てもいい?」

 

ユージーン「マズイ!どっか隠れる場所は・・・」

リオウ「ベッドの下しかないよ!」

 

あわててベッドの下に隠れるリオウとユージーン、

カインはベッドで姫に泣きついています

カイン「姉上、父上は来てくれるかな」

「もちろんよ、お父様は必ず来てくださるわ」

ユージーン「・・・・なあ、オレらいつまでココに隠れて・・」

リオウ「朝まで、だろうね、多分」

バサッ

リオウ「あ、毛布だ」

ユージーン「お姫さんが落としてくれたのか・・・意外と気が利くじゃん」

 

 

○他にペットとどんな事をしたいですか?

「やっぱりお父様やお母様やカインには会ってくれないのね」

ユージーン「イヤ、だから・・・」

「エドガーなんて、『動物が人間に化けるなんてあるはずがない』ってばかにするのよ!」

・・・それが当然の反応だと思うけど・・・

リオウ「ごめんね、人間には本当に秘密にしとかないといけないんだ、だから姫も黙っていてくれる?」

「・・・うん、わかったわ、お母様も“森の動物は連れてきちゃけない”って仰っているし」

ユージーン「おい、外が騒がしい!」

「あ、お父様!」

 

ハインツ「ルチアナ、こんなところにいたのか、実家にいると思っていたぞ」

ルチアナ「陛下・・・何の御用です?」

ハインツ「戻ってきてくれ、あの件は謝るから、とにかくここは危険だ、この森の先で隊商が襲われて全員死んでいるのが発見された・・ただ、彼らは商人にしてはおかしな点がある」

ルチアナ「・・・・そんなことが」

ハインツ「とにかく、頼むから帰ってきてくれ・・・」

 

潮時か・・・

ユージーン「お姫さん、傷も良くなったしそろそろ森に帰る」

リオウ「お父さん来てくれてよかったね、じゃあね」

「えっ、・・・さよならなのね」

 

 

エピローグ

リオウ「あの子、喋らないかな・・・」

ユージーン「喋ったとして、子供が犯人とは思わないだろうけど・・・」

リオウ「“お父様”が“陛下”ってことは王様ってことだよね」

ユージーン「どっちにしろ2度と会うことは無いだろう、王様暗殺なんて仕事が来ない限り」

リオウ「王様暗殺か、高いだろうね、誰にも払えないくらい」

そうだと良い・・・・さようなら、姫。

 

 

    バトンを回す人、『』に指定して6人に回してください。

 

すみません、アンカーで。(ここまで、ルール改ざんしまくったら回せません)

 

                              2008/04/12