思いっきり本音

 

あいつと付き合う事になって1ヶ月、結構充実した日々を送っていると思う。

話をして盛り上がる事も増えたし、オレから誘いに行くと喜んでくれる。

でも・・・・・・

 

 「・・・・くっそー、寝てらんねえー」

・・あいつはこの国の王女、本当なら会おうと思っても会える相手じゃない・・・それに、あいつの周りにはいろんな男がいる、『男は身分じゃない!』のは当たり前だが、見栄えのするやつらばかりだし、近くに住んでいるし・・・

 気が付いたら王宮に来ていた、さすがにこんな夜中にあいつの部屋に行く訳にはいかない、・・・・・ひょっとしたら起きているかも・・とあいつの部屋の傍に行ってみたが、明かりは点いていなかった。

「何やってんだ、オレ」

こんな時間に衛兵に見つかったら、さすがに“知り合いがいる”で済むとも思えない、すぐ傍にいるのに会えない・・・こんなに会いたいのに・・・いっそ窓から・・・

 

ガシャン!

「キャー」

突然、ガラスの割れる音とあいつの悲鳴が聞こえた

「おい!大丈夫か!」

部屋に飛び込むと、派手に割られた窓と侵入者の姿・・

「お前、何者だ!オレだってこの部屋来るのに窓割った事ねーんだぞ!」

ってゆうか

オレが悩んでいる間に堂々と侵入しやがって〜〜〜〜〜

 

    ・・侵入者は逃げていった

「ロデル、来てくれるなんて」

「あ゛〜、嫌な予感がしたから・・そしたらお前の悲鳴が聞こえて・・・」

    ・・くそ!良い感じなのに、オレも不審者(?)なのが悔しい!

こんな時に、ずっと傍にいることも出来ないなんて・・・

 

あの野郎、見つけたら絶対殴ってやる!

                       2009/10/20