現代パロ2
リオウ「で? 不祥事で退部になったんじゃなくて、面倒でわざわざ騒ぎを起こして陸上部辞めた奴が今さら剣道部?」
ユージーン「成り行きだ」
リオウ「こんなことなら最初から剣道部でもよかったんじゃない? 途中からの新入りで随分ボコボコにされたみたいだね」
ユージーン「実力で負けたのは二人くらいだ!・・・後は反則負けだ」
リオウ「・・・ルールくらい覚えて置け、 でもジーンが負けを認めるってことは凄く強いんだ。 1人は団長でもう1人は?どんな奴?」
ユージーン「・・・・・・・・・まあ、ヤローには違いないんだが」
翌日、部活
フランシスカ「あ〜らジーン君いらっしゃいv 昨日は大変だったわねv『入部祝い代わりに部員全員と1本勝負』だなんて」
ユージーン「げっ、姐さん・・・昨日はどーも、随分かわいがってくださって」
フランシスカ「アハハ、アタシと団長は反則はカウントするなって審判の子に言ってあったの、だってせっかく強い相手なのにスグ終わりじゃ面白く無いでしょ」
ユージーン「スミマセンね〜 ルールも良く知らない新入りで」
フランシスカ「じゃあ〜まずはルールのお勉強からね、付き合ってあげましょうか?」
ユージーン「イ、イエ、姐さんの手を煩わせるワケには・・・」
ロデル「お〜い、大変だ! 団長が今電話している!」
ユージーン「?ケータイ持ってんなら変じゃ無ぇだろ?」
フランシスカ「そーよ、ちょっと似合わないけど」
ロデル「だ〜〜〜違う!相手はあの姫さんなんだよ!」
ユージーン「誰?ソレ」
フランシスカ「ノルガースの剣道部マネージャー!団長はどこ?」
フランシスカ「で?団長は?どんな様子?」
団長「はい、・・・・・そうですね」
ロデル「なんか、直立不動で話してる」
ユージーン「はあ、デンワでなにやってんだよ」
フランシスカ「お姫様相手なんだから緊張してるのよ」
団長「はい、明日〜時ですね、お待ちしています」
ロデル「おっ、デートか?やるじゃん」
団長「お、お前たち何やっている」
フランシスカ「アラ、見つかっちゃった」
ロデル「何だ、次の試合の打ち合わせかよ」
ユージーン「でもケータイの番号は教えてたんだ、やるね〜」
フランシスカ「でもわざわざここに来て打ち合わせする必要があるの?デンワでも十分だと思うけど」
団長「そういえば、『会ってお願いしたいことがある』とか」
フランシスカ「え〜それって脈アリってこと?言っとくケド女の子が男子校に来るなんて覚悟いるのよ〜」
団長「・・・・部活の時間だ」
ユージーン「(話逸らしたな)んで?今日は何を?」
団長「掃除だ! このような小汚い所にあの方をお通しするわけには! はっ!お茶はあるのか?・・・だめだ!ペットボトルの茶などお出しできるか!」
フランシスカ「ちょっと、お聞きになりました?いつも水だろうが出涸らしだろうが気にしない方が」
ユージーン「ほ〜んとあの調子じゃ、部費で紅茶とお茶菓子買うかもよ」
ロデル「・・・・それって一応マズイんじゃ」
ユージーン「まあ、紅茶ならダチに詳しい奴がいるから貰ってくるケド」
フランシスカ「じゃあ、アタシはケーキ買ってきましょうか」
翌日放課後
カイン「すみませんね、わざわざお茶なんか出してもらって、ケーキも美味しいですよ」
ユージーン「え〜お姉さんが来るんじゃなかったの?」
カイン「ああ、姉は急用が出来まして(俺が男子校なんかに姉上一人で行かせるわけ無いだろう)」
姫「カイン!」
カイン「姉上!どうして」
姫「カインったら大事な物忘れたでしょう、『ちゃんと渡して』って頼んだのに」
カイン「チッ、“忘れた”フリじゃなくて“持って出たけど途中で無くした”フリするべきだったか」
姫「あの、これを預かっていただけませんか?」
そう言って姫が差し出したのは可愛らしいピンクの封筒
団長「えっ!」
ユージーン「え、何何?ラブレター?見てもいい?」
姫「ええ、どうぞ」
「「「「「え゛〜〜〜〜」」」」」
姫「いやだ、誤解しないでください、中身は写真です」
そう言って姫が出したのは確かに写真
姫「うちの報道部が、この前の練習試合を撮っていたのですけど、この写真がちょっと・・・・」
カイン「これって、エドガーがここの団長に負けたときの写真?」
ロデル「団長、カッコよく撮れてるじゃん」
フランシスカ「ホント、団長ステキv」
姫「そのぶん、エドガーには見せられないから、ここの団長に預かって欲しいと、報道部に頼まれたんです」
団長「た、確かにお預かりします」
カイン「な〜んだ、そんな頼みだったんだ」
ユージーン「まあ、副理事の息子だし、あそこのオバサン怖そうだし、写真撮った奴も敵には回したく無いだろうな」
カイン「?詳しいね?」
ユージーン「えっ、有名だろ」
2008/10/26