現代パロ1

 

ロデル「なあ、団長大丈夫なのか」

部員「お前な〜団長がそこらのチンピラに負けるわけないだろ」

ロデル「逆恨みする奴だぞ!大勢で来るとか卑怯なことするかもしれないだろ!」

フランシスカ「そーよ、次の大会も近いんだから『喧嘩騒ぎ起こして、不祥事による大会辞退』狙って来るかもしれないわ、ここはアタシたちで団長を守るのよ!」

 

ことの発端は団長がどこぞの男子校生に絡まれている女子を助けたことによる。

嫌がる女性を強引に連れて行こうとする、不埒な輩を成敗しただけなのだが、お決まりの

「覚えてろよ〜〜〜」

に、大会前の部員たちが神経質になっている。

 

ロデル「せめて団長がそいつらがどこの生徒か覚えていれば・・・」

部員「・・・無理だな、助けた子が校門で待ち伏せして『ありがとうございます!』って言ったときも、『誰ですか?』って聞いてたくらいだし」

フランシスカ「あ〜ライバル校のお姫様以外目に入っていないもんね、その子もかわいそうに」

ロデル「そんなことより、今は団長の心配だろ、何かいい手あんのかよフラン」

フランシスカ「ん〜、相手の正体がはっきりするまでは、アタシ達で団長のガードをするしかないわね」

 

・・・・・・夜・・・・・・

ヴィンセント「全く、あいつらときたら・・・・」

部員たちが自分を心配してくれているのは分かる、が、常に剣道部の猛者(一部違う者もいるが)に囲まれていれば息が詰まる。

素振りをしようと庭に出て、こちらを窺う気配に気付く、一人や二人ではない。

あの連中か・・・ここで騒ぎを起こすのは拙いと判断し、竹刀を置いて外に出る。

 

公園まで行くと、

・・・「俺らと喧嘩する気か、真面目団長さん」

ヴィンセント「・・・話し合いで解決するならそっちの方が良いが」

・・・「んなワケねえだろ!俺らに恥かかせといて!」

ヴィンセント3人がかりで嫌がる女性を拉致する方が男の恥だと思うが」

・・・「んだと!かっこつけやがって!」

 

    ・・さてどうする、相手は三人、鉄パイプ等を持ってはいるが所詮素人、対処出来る自信はある。・・・・問題は喧嘩騒ぎが表ざたになったら廃部の危険があるということだ、大会を目指して頑張っている部員たちをがっかりさせたくない・・・・

 

ユージーン「あっれ〜あんたたち何してんの〜」

突然、場違いとも思える声が割り込んできた。

・・・「うっ、お前はユージーン!!」

ユージーン「よう!久しぶりだな〜 って、あんたたちどこの誰だったっけ」

・・・「何だと!」

ユージーン「しゃーねーだろ、強い奴ならともかく、雑魚なんていちいち覚えてられっかよ、んでどーする、あんときのリベンジすっか?オレ暇してたんだ〜」

・・・「くっ!覚えてろよ!」

 

 

ユージーン「真面目団長サンでもケンカするんだ〜、おもしれーもん見ちまったな」

ヴィンセント「お前は2年のユージーンだな、陸上部の特待生で入学しておきながらすぐ退部になったという」

ユージーン「えっ、オレのこと知ってんの?」

ヴィンセント「とりあえず、助けてもらったようだから礼を言う」

ユージーン「べっつに〜、オレはヒマ潰したかっただけだし」

ヴィンセント「お前は変わっているな、特待生が退部になったらほとんど転校するものだが」

大会で好成績を挙げるために、様々な優遇措置で集められた者達だ、それを無くすだけでなく人の目を気にして転校してしまう。

ユージーン「だって、オレ受験勉強がイヤで運動場をダッシュで走ってただけだもん」

ヴィンセント「そういえば、ほとんど大会に出ていない特待生は珍しいとか言われていたな」

ユージーン「団長さん、結構オレのウワサ詳しいね」

ヴィンセント「興味があったからな」

ユージーン「はあ?」

ヴィンセント「お前、剣道部に入る気は無いか?」

ユージーン「・・・・イキナリ、ナニ?」

ヴィンセント「お前の身のこなし、何か武道をやっているな、剣道が嫌なら柔道部でも空手部でもいい、私が顧問に掛け合ってみよう」

ユージーン「・・・・・・・・・・・」

ヴィンセント「どうした?武道系の部なら雑魚は居ない、強い者が山ほど居るぞ、剣道部なら私が直々に鍛えてやろう」

ユージーン「・・・・(何かみょ〜コトになったな)おもしれぇ、弱かったら道場で暴れて辞めてやるからな」

ヴィンセント「では、明日道場で」

 

 

 ホントはロデルに“護身用改造竹刀”でも作ってもらおうかと思ったのですが、止めました。

                             2008/07/27