マンドラゴラ・番外編

 

フランシスカ「は〜い、ジークが“怪しいモテモテグッズを買う青年”になってしまったこのお話、楽しんでいただけたでしょうか?ここは、『他の王宮キャラはどう利用するか』を検証するコーナーです。

 進行は ア・タ・シ フランシスカ=ゼノンでお送りしま〜す」

ジーク「・・・・ノリノリですね」

 

 

カインの場合

 

フランシスカ「カイン様〜、はい、これ!『持っていると異性を操ることが出来るマンドラゴラ』〜〜説明省略〜〜・・・というわけで、しばらく持っていてくださいね〜」

カイン「フラン!・・・どうしろというんだ、こんな物」

 

コゼット「カ〜イ〜ン〜!」

カイン「うわっ、コゼット!(汗)」

コゼット「カイン〜今日は私とお出かけしましょう〜」

カイン「あ〜、え〜っと、(ど、どうやって追い返そう)き、今日は姉上との視察があるから!」

コゼット「え〜・・・しかたありませんわね、カインまた今度お出かけしましょう」

 

カイン「・・今日はあっさり帰ってくれたな・・・!まさかマンドラゴラの効き目?本当に効果あったんだ!これがあれば姉上はずっと僕の傍に・・・」

(妄想中)

カイン「はっ!こんなものが出回っているということは、姉上が危険ということじゃないか!もし不埒な輩がこれを手にいれたら・・・(さらに妄想)・・・許さん」

 

カイン「エドガー!ヴィンセント!」

エドガー「どうしたカイン、血相変えて」

カイン「最近エシューテで『持っていると異性を操ることが出来るマンドラゴラ』というものが売られているらしい、大至急取り締まるんだ!」

エドガー「そんな物を買うのは、自身で女を口説き落とせない輩だと思うが」

ヴィンセント「あの町では、金儲け目的の大げさな宣伝文句の商品はたくさんあります、いちいち取り締まっていたらキリがありませんが・・・」

カイン「エドガー!そんな物でコゼットをどうこうしようという輩が出てきたらどうする?」

エドガー「ヴィンセント!何をグズグズしている、エシューテに行くぞ!」

ヴィンセント「(さ、さすがシスコンコンビ、操り方を良くわかっていらっしゃる)」

 

カイン「ふー、姉上は僕が守ってあげるからね」

 

フラン「あ〜カイン様、今、フトコロにしまいこんだのは・・・・ま、いいか」

 

 

 

エドガーの場合

フランシスカ「(説明略)というわけで、これ持っていてくださいね」

エドガー「おい、ゼノン!私はこんなものは要らん!」

フラン「まあまあ、ここは管理人の気が済むまでつきあってあげて」

エドガー「まったく、暫く持っていればいいんだな?」

フラン「はい、お願いしま〜す」

1週間後

 

シモーヌ「エドガー、そなたも自覚が出てきたようですね、母は嬉しく思いますぞ」

エドガー「?母上、一体何を仰っているのですか?」

シモーヌ「最近、女遊びを止めたとか、ブラヒストの王女と結婚するのなら身辺は整理しておくに限ります」

エドガー「女遊びを止めた?私はそのようなことは・・・・?(そういえばしていない?)」

 

フランシスカ「あの〜エドガー様、解説しましょうか?」

エドガー「???」

〜〜〜〜〜最近の補佐殿(ドキュメンタリー)〜〜〜〜〜

貴婦人「ねぇエドガー様、今宵・・・」

エドガー「フン、お前になど用はない・・・(数分後)・・・まあ、どうしてもと言うのなら・・」

    ・・とっくに帰ってしまったようだ・・・

 

フランシスカ「これ、何回も繰り返しているんだけど・・・気付かなかった?」

エドガー「・・・・・・・・・・」

フランシスカ「最近モヤモヤするとか、思わなかった?」

エドガー「・・・・・」

フランシスカ「え〜エドガー様の辞書には『女に不自由する』という構文が無かった為、何が起こっているのか理解できないようです。以上、現場からの中継でした」

 

 

フランシスカ「・・・こんな、“女を調達するのが目的”としか言い様のないアイテムで禁欲生活送る人って、この方くらいよね」

 

 

 

リオウの場合

 

リオウ「フランシスカさん!こんなものを渡されても・・・」

フランシスカ「フランでいいわよ、まあとりあえず持ってて」

 

リオウ「はあ、これをどうしろと・・・いや、ジーンにこんな物を持っているのを知られたら思いっきりからかわれる」

と遠くにユージーンの姿が・・・

リオウ「わっ、考えている傍から・・・今は来るな〜」

急に方向転換するユージーン・・・

リオウ「ふう、助かった・・・って、今のマンドラゴラの効果?・・・ちょっと待て、僕はノーマルだ!ど、どういうことなんだ」

 

ユージーン「今日のリオウは百面相だな〜面白そうだから遠くから見物してよっと」

 

 

 

アストラッドの場合

 

フランシスカ「はい、今度は神官様の番ね」

アストラッド「別に必要ないのですが・・・持っていればいいのですね」

 

貴婦人1「神官様〜今日は楽しみにしていましたのよ」

貴婦人2「まあ、アストラッド様、私との約束のほうは?」

アストラッド「貴女との約束は明日ですよ。この私が忘れるとでもお思いですか?」

貴婦人1「ちょと!割り込もうとなさるなんて、はしたない真似はおよしなさいよ」

貴婦人2「なんですって!」

アストラッド「おやおや、少々勘違いをしただけではありませんか、そのように荒げた声を出してはお二人の美しさや可憐さが損なわれてしまいますよ」

「「神官様・・」」

 

 

フランシスカ「あの〜神官様、これじゃいつもと同じなんじゃ・・・せっかくのマジックアイテムなんだから、何かやってみたいこととか無いの?」

アストラッド「そう仰られましても」

フランシスカ「この機会になにか『こういうことを女の人にやってもらいたい』とか」

アストラッド「特にありませんね、どなたも私の“お願い”は快く聞いてくださいますし」

フランシスカ「・・・・・・・・・・・・・・失礼しました。この方は存在そのものがマンドラゴラでした

 

 

 

 

ヴィンセントの場合

 

ヴィンセント「自分にこのようなものは・・・」

フランシスカ「い〜から持ってて!この機会に彼女くらい作りなさいよ!」

一週間経過・・・

 

フランシスカ「ちょっと団長!どうして何も行動を起こさないのよ!」

ヴィンセント「いや、自分には・・・」

フランシスカ「あ〜もう!歯がゆいわね!(見てなさいよ・・・)」

 

フランシスカ「い〜い、古典的な方法だけど、団長にぶつかって転んで、足を挫いたフリをして家まで送ってもらうの、あとはきっかけを作って・・・」

貴族の姫「このようなこと、本当は良くないのでは・・・」

フランシスカ「ちょっとくらいいいの!団長だって新しい恋を見つけてもいいでしょう?」

貴族の姫「は、はいっ!頑張ります」

 

失敗すること数回・・・

 

フランシスカ「う〜んこの手も失敗か・・・他に良い手は無いかしら」

カイン「フラン、そろそろ止めてやれ」

フランシスカ「カイン様?どうしてここに?」

エドガー「ヴィンセントから“セクハラだ”と訴えがきている」

フランシスカ「セクハラって、ひどいこと言わないでよ!真面目な団長ファンの娘しか使っていないんだから!」

エドガー「団長ファンの娘っていたのか?」

フランシスカ「エドガー様、聞き捨てなら無い事言ってくれたわね、アンサラー家の玉の輿狙いの女を除いても団長を好きな娘ってけっこういるのよ!そりゃあエドガー様よりは数は少ないし、遠くから見つめるタイプが多いから全然目立たないけど・・・」

カイン「フラン、そのへんで止めておけ、ヴィンセントが余計に傷ついている」

 

 

 

ロデルの場合

 

フランシスカ「はい、ちゃんと渡したからね」

ロデル「これ、ホントに効き目あんのか?」

 

カイン「ロデル、どうかしたの?」

ロデル「よう!カイン、・・何かよくわかんねえけど『持っていると異性を操ることが出来るアイテム』ってヤツを渡された」

カイン「ああ、マンドラゴラか、今度はロデルの番か」

ロデル「何?効果あんのか?」

カイン「まあ、一応ね、で、まさか姉上に使おうなんて思っていないよね」

ロデル「(ビクッ、こ〜え〜)まさか!あ、オレ用事思い出した!」

 

バタバタ・・・

ロデル「これ、ホントに効き目あるんなら・・・(ど、どうしよう!何しよっか、何してもらおっか、・・その前に誰に使う?・・・・以下妄想が続く・・・)」

 

    ・・・何か、視線を感じるんだけど・・・

振り返ると、青と白の布が見えた・・・

ロデル「カイン!エミリオも、こんな所でなにやってんだよ」

エミリオ「カイン様、ですからその服での尾行は目立つと・・・」

カイン「着替えている時間なんてなかっただろう、・・・え〜っとロデルがどうするかな〜と見学に・・・」

ロデル「見物だろ!それは!いいからついてくんな!」

 

バタバタバタバタバタバタバタバタ・・・・

ロデル「ぜえ、ぜえ、どこまでついて来る気だあの青と白!」

 

 

 

 

フランシスカ「はい!こんな結果になりました。いかがだったでしょうか?最後に、管理人より『フランが操れるのは男ですか女ですか?』という質問を頂いていますので実験してみましょう」

 

フランシスカ「まず、お約束ということで『お姫様、アタシのほっぺにちゅ〜してください』」

「えっ、いいわよ。チュッ」

「「「「「「(このやろ〜〜〜)」」」」」」

 

フランシスカ「え〜っと次は『ジークがエドガー様の肩をもんであげてください』」

ジーク「嫌ですよ」

エドガー「こちらこそ断る!」

フランシスカ「ジークvあのこと喋っちゃってもいいのかな?

ジーク「・・・・(どれだろう)・・エドガー殿、日頃の激務、大変でしょう肩でもお揉みしましょう」

エドガー「いらんと言っただろう!放せ!」

ジーク「い〜え、逃げられると私が困りますから」

 

フランシスカ「あ、あと『“オ○カル様”なエドガー様を見てみたい!』というわけでこれ」

エドガー「何だこの服は」

フランシスカ「某国の近衛士官の制服よ」

エドガー「・・・軍の制服がなぜこんなにキラキラしているんだ」

フランシスカ「それはお芝居の衣装だから、ねえ、コゼット様、エドガー様には似合いますよね」

コゼット「もちろんですわ!兄様なら役者よりもステキですわ!」

エドガー「・・・・コゼット、お前までコレを着ろと・・・」

 

 

ロデル「なあ、あれって『王様ゲーム』になってるよな」

                             2008/04/06