男のプライド
もし氷虎(男)が子供だったら・・・との妄想から。・・・これって“ショタ”なんだろうか?
レオン「よしっ、今日の訓練はここまでだ、風呂入ってメシにしようぜ」
氷虎「もう1回っ!」
タウロス「氷虎様、お疲れでしょうから今日はこの辺で・・」
氷虎「ダメだっ!もう1回!」
レオン「おいおい、聞き分けの無い事言うな・・明日も迷宮探索あるし、しっかり回復し・・・・」
氷虎「ヤダ!明日までに絶対強くなるんだ!」
タウロス「無理をなさらずとも、これから氷虎様は成長なされてお強くなります」
ジェミニ「ひょっとして、今日パルテノスに庇われたのを気にしているんですか?」
氷虎「う゛っ」
今日の探索時、魔物に不意打ちをくらって氷虎が攻撃された時、パルテノスが身を挺して庇った。
彼女からすれば、月人として自分が役に立った事が誇らしく、嬉しそうに
「これからも守って差し上げます!氷虎様」
と言っていたが、(仮にも)男としては立場も何もあったものではない。
レオン「あ〜〜あれか、パルテノスが「これからも守って差し上げます!」ってやけに嬉しそうに言ってたな」
氷虎「だっ、だまれっ!」
タウロス「お気になさらなくとも、パルテノスは月人として当然のことをしたまで、誰も氷虎様の事を悪くは思っておりません」
ジェミニ「そうですよ、女性陣も“微笑ましくて癒される光景”と言っていたじゃないですか、スコーピオンでさえ口元と目元がほころんでいましたし・・」
・・・う゛っ・・・うわ〜〜〜〜〜ん
タウロス「ひょ、氷虎様」
レオン「げっ、おい泣くな!男だろう」
ジェミニ「この展開って・・・」
バタバタ・・・・・
アリエス「氷虎様!いかがなされました?」
テンビン「氷虎様!何があったんや?言うてみ?」
イクテュエス「貴方達、氷虎様に何をしたのです?」
レオン「いや、何をって・・・おいタウロス、あのガキどさくさに紛れてアリエス様の胸に顔を埋めてスリスリしていないか?」
タウロス「レオン!失礼ですよ、まだまだ子供なのですから」
ジェミニ「人類が滅亡寸前でも、モンスターペアレントは不滅なんですね」
アリエス「ジェミニ、何か言いましたか?」
ジェミニ「いっ、いえ!なにもっ!」
アリエス「とにかく氷虎様、お風呂に入って食事にいたしましょう」
イクテュエス「氷虎様、今日は私と入りませんこと?」
アリエス「氷虎様、今日はどちらと入られますか?」
氷虎「りょ〜ほ〜」
レオン「あのガキ・・」
タウロス「ま、まだ子供ですから」
夕食時
氷虎「タウロスとレオンは?」
アリエス「さあ?あの二人が気になりますか?」
氷虎「うん!僕ね、あの二人が食べている物を食べて、早く大きくなるんだ!」
アリエス「・・・・・テンビン、当分“晩酌のつまみ”系は作らないように」
テンビン「ほい!承知しました!・・・当分禁酒でんな、兄さん方」