名字の由来
上瀧氏は何処から生まれたのか?「上瀧」という名は地名に由来します。
室町時代、肥前國杵島郡上瀧村(現在の佐賀県武雄市朝日町上滝)という地がありました。
そこに移り住んだ秋山源次郎(後に改め上瀧美濃守義重)がその地名に因み改氏したとされています。
秋山源次郎の祖先は清和源氏(甲斐源氏)秋山氏の祖「秋山光朝」とされています。
秋山氏は秋山源次郎より七代前の秋山次郎三郎光長が應永三年の春、
九州探題渋川満頼(法名道鎮)に従い、下向した時に肥前へやって来たようです。
その後、秋山氏は肥前・筑前を中心に活躍し、上瀧氏の宗祖上瀧美濃守義重へと繋がっていく事になります。
上瀧姓の読みについてですが、現在判っているだけでも6通りの読みがあります。
「うわたき」「わたき」「はたき」「かみたき」「こうたき」「じょうたき」の6つです。
上瀧は最初「うわたき」もしくは「わたき」と読んでいたと思われます。
根拠として「武雄市朝日町上滝」の「上滝」は「わたき」と読みます。(※「上滝」は「上瀧」の略字です)
しかし「上」の字を「わ」と発音していたとは考え難く、「うわたき」と読んでいたのが訛り「わたき」となったと考えられます。
また「はたき」は、「わたき」と表記する際に「わ」を「は」と表記して残ったものと考えられます。
「こうたき」は上瀧重清の子が、肥前から筑後に移った際に改姓(読みのみ)したとされます。
「かみたき」「じょうたき」についても「こうたき」同様、改姓の可能性が非常に高いと考えます(調査中)
肥前國杵島郡上瀧村を発祥とする上瀧氏は「うわたき」氏から始まり、様々に呼びを変えて枝分かれしていきました。