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第13回を数え、丸3年を迎えました。 南左衛門さんの講釈師40周年記念講談会をはじめ、御一門が活発に会を催されておりまして、それぞれに盛会でございますのは、ご同慶の至りではございます。が。いうても何万人も常連さんがいてはる訳でもございませんので、それぞれの会は、それぞれに苦心をしておりますのんで。 ま、それでも、たくさんのお運びを頂き、無事開催に漕ぎ着けたのでございますよ。はい。 |
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![]() 「鍋島騒動」 佐賀・鍋島藩のお家騒動。怪談で化け猫が出てくる……はず、ですが。そこまでは行かず。道具屋が藩主の菩提寺かた仕入れた碁盤が。何度売っても戻ってくる、夜中に怪異が起こるというので、寝ずの番をしてみると盤の上に生首が……。と、ちょうど時間になりました。「へっつい幽霊」みたいな噺ですが、どうなるのでしょう? |
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![]() 「乃木大将の墓参」 日露戦争で203高地を攻略、旅順開城をさせて凱旋した乃木希典・陸軍大将。突撃の総攻撃に多くの若者の命が失われたことに心を痛めておりました。松本への旅の途中、先祖の佐々木高綱の墓前に額ずいた乃木大将、203高地で戦死した兵士の母親に出会います。 |
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![]() 「赤穂義士伝・弥兵衛の駆け付け」 忠臣蔵・赤穂浪士のうち最高齢の堀部弥兵衛の討ち入り当日の逸話。大石内蔵助は高齢の弥兵衛を気遣い、「安兵衛も討ち入るのだから……」と参加を思いとどまらせようとしますが、元禄15年極月14日、吉良邸の前に駆け付けた弥兵衛は、槍を手に乱戦の邸内へ。さて、どうなりますか。ちょうど時間となりました。「この続きは別の講談会で」やて。 |
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![]() 「左甚五郎の蟹」 名工・左甚五郎の逸話のシリーズ。滋賀・長浜の餅屋で貧しい子供がひもじさに餅にそっと手を伸ばしたのを目ざとく見つけた餅屋の亭主が「この餓鬼!」と折檻しようとしているのを止めに入った甚五郎さん。小さな蟹の彫刻を勘定の「かた」に置いていきます。「なんや、こんなもん」とキセルで叩くと、もしゃもしゃと蟹が動き出して、たちまち名物になります。 |
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![]() 献立は、まず、演目から 諸子甘露煮(琵琶湖の名物) 蟹の素揚げ(甚五郎の話にちなみ) 龍皮巻(滋賀の三井寺には甚五郎の龍があります) やりいかみそ焼き(堀部弥兵衛の得物は長やり) 笠間いなり寿司(甚五郎の生国が一説に常陸の国、笠間) 茶そば(長野と言えば…) ふぐの唐揚げ(乃木大将の父は長府藩主=山口県) 牛肉のみそ焼き(佐賀県は牛肉が有名=ただし、佐賀牛ではありません) お酒は長野県の「真澄」 季節のお惣菜 竹の子煮物、ホタルいかすみそ、菜の花おひたし、鰆のしょうゆ焼、里芋の唐揚げ、あさりの酒蒸し、鶏肉の蕗みそ焼、出し巻玉子 |