台風が近づいているんやそうでして、ぬくい風が日本列島に吹き込んでおりまして、いつまでも「暑い!」。 お天道さまは、「暑さ寒さも彼岸まで」っちゅうのを忘れはったんと違いますやろか、と心配になりますね。 さて、やまんそら講談会は、第7回目。ご来場は30人を超えまして、二階の広間はほぼ満員でございました。 南左衛門さんご一門、総出仕の熱演でございまして、こちらも「熱い!」一日となりました。 浪花・上本町 |
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旭堂 南斗(きょくどう なんと)演目 「秀吉と易者」(愛知) 南斗さん、初めて手相を見てもらったそうです。「体は弱いけど長生きする」そうで、「何にもええこと言うてもらえなかった」と、不満げでした。 演目は、若き秀吉が、易者に人相を見てもらう話。 「天下に号令する相が出ているが、そんなはずはない。易などあてにならないから、易者をやめる」と言い出した易者に「俺も天下を」という野望を語って聞かせるのですが、その易者こそ誰あろう、後の安国寺恵瓊でした。 「んな、あほなぁ」とは、誰も言いませんでした。 |
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旭堂 南舟(きょくどう なんしゅう)演目 「猫餅の由来」(神奈川) 南舟さんは、岸和田の人。10月は、山手がだんじり祭りでにぎわうそうです。 演目は、左甚五郎の旅日記。甚五郎さん、あちこちで変わった物作ってますねぇ。向かいに店を出した金持ちのあほぼんに、「店番をし、代金の回収もできるスーパー猫ちゃん」を貸してしまったために、その猫を殺され、主は病死、残されたおばあさんを、からくり細工のスーパー猫ちゃんを作って甚五郎はんが救うというお話でした。 ドラえもんもビックリの猫型ロボットですね。 |
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旭堂 南青(きょうくどう なんせい)「大塩平八郎」(大阪) 飢饉に打ちひしがれる庶民を救おうと、決起した天満与力・大塩平八郎は、大阪では数少ない、人気のあるお侍さんです。 若き日の平八郎が、持ち前の聡明さで難題を解決していくお話。ちょっと、一休さんみたいなところがあります。落語でいえば「佐々木政談」に出てくる子供というところでしょうか。 さて、これからどうなんのかいな、というところで「ちょうど時間となりました。続きは懇親会で」やて。 しもた、懇親会で聞きそびれた。 |
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旭堂 南左衛門(きょくどう なんざえもん) 「徂徠豆腐」(東京) 赤穂義士伝の「外伝」になるのでしょうか。吉良邸討ち入りを果たし、本懐を遂げた赤穂浪士を「武士」として扱い、切腹をさせることで、当時の「法」と「人心」の双方を収めるという結論を導き出した荻生徂徠の「雌伏の時」を物語るエピソード。 真冬に浴衣一枚で、一丁四文の豆腐の支払いにも困る生活をしていた徂徠先生におからを届けて「支援」した豆腐屋さんの物語。 上方講談は、どんな話も大阪弁で突っ切るところがいいですね。 と、いうことで、本日のグルメのテーマは豆腐です |
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【献立】 豆腐の田楽 胡麻豆腐 くるみ豆腐 豆腐の白和え おから 高野豆腐 豆腐の飛龍頭 荻生徂徠にちなみ お墓が長松寺であるそうですので 長茄子田楽 松茸ときの子菊花和え 東京 穴子にぎり/横浜 しゅうまい/名古屋 手羽先/大阪 バッテラ |