金田先生のリスニング・ルーム

by.ここのサイトでお世話になっている某中年



 先日、縁あって金田先生のお宅へお邪魔する機会がありました。友人から掲載をと要望があり、また先生も快く承諾して下さいましたが、近々MJに先生のお部屋が紹介される、との事ですので、ここではごく簡単に紹介します。 

 装置については、皆様ご存知の通りです。416片ch 4発のコンクリート・ホーン+オンケンの4wayですが、私は、プリは403、メインは421A+UHC(低音)で聴かせていただきました。
 
 先生の装置は、まさにオーケストラの再生に情熱を燃やした結晶であり、先生の人生そのものでした。音がどうだこうだ、と論じる次元ではないと思います。床や壁の釘1本の位置に至るまでこだわった部屋でしたが、第三者がソックリコピーしても、決してその音は出ることは無いでしょう。また、実際に先生の装置の音を聴き、スピーカーの位相合わせ、DC録音のマイクの位置などが現在に至った経緯が理解できました。

 416を使ったコンクリート・ホーンでは、ウーファーから高音が出すぎで音がまとまらない例をたくさん聴いて来ましたが、先生のホーンでは当然皆無で、バランスも見事でした。スピーカーやアンプは私のとは違いますから音も違って当然ですが、その意味でかえって何よりも驚いたのは回転系でした。私はSP-10Mk.2で満足していたのですが、まだまだ至らないことがわかりましたし、メカまで先生自作のテレコ(!)でも、回転系は、本当に良い音で、驚きでした。まだまだやらなければならない宿題がゴマンと増え、これから大変〜!と勉強になった1日でした。

 


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(2007年2月6日)