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タイトルSTAX
記事No2477
投稿日: 2018/06/28(Thu) 08:25:25
投稿者konton
HPが更新され公式通販サイトが設置されました。

hhttps://stax.co.jp/

小物まで用意されているのが良いですね。

早速、SR−009用ヘッドパッドとSR−003,003MK2用コードASSYを手に入れました。

新フラッグシップSR−009Sは今現在売り切れです。Σ(・□・;)

タイトルRe: STAX
記事No2479
投稿日: 2018/10/01(Mon) 19:27:49
投稿者gajira
個人的にSR-009Sの金メッキされた固定極がめちゃくちゃ惹かれます。でも値段が…

STAXは海外にも熱心なファンがいるようで、SRM-T8000等実機を解析して回路を起こされているようです。
hhttps://drive.google.com/drive/folders/0B7egryukiT7_TFlEQlBRejdVdDQ
(ここのt8000schem.PDF、SRM-T2等の回路も有りました。)
最近海外DIY勢ではSTAXでよく使われる回路の2段目差動回路のカスコードにSiC-MOSFET(C2M1000170D)を採用して
そのドレインで直接イヤースピーカーをドライブする回路が好評のようです。(コンセプト的にはkontonさんの
C案と同じだと思います。)定電流負荷にはDN2540、IXCP10M90Sという日本のDIYでは
馴染みがない素子が使われてるのが興味深いです。(上記リンク先のkgsshvcarbonproductionv5.pdf)

タイトルRe^2: STAX
記事No2480
投稿日: 2018/10/02(Tue) 08:02:22
投稿者konton
gajiraさん、凄いサイトを紹介いただきありがとうございました。
驚きました。T8000,T2を始めとしてSTAXファンにはたまらないですね。私も早速T8000もどきのシミュレーション回路を作り変えてみたいと思います。また、幻の超ド級T2の回路も勉強してみたいと思います。

> STAXは海外にも熱心なファンがいるようで、SRM-T8000等実機を解析して回路を起こされているようです。
> hhttps://drive.google.com/drive/folders/0B7egryukiT7_TFlEQlBRejdVdDQ



> 最近海外DIY勢ではSTAXでよく使われる回路の2段目差動回路のカスコードにSiC-MOSFET(C2M1000170D)を採用して
> そのドレインで直接イヤースピーカーをドライブする回路が好評のようです。(コンセプト的にはkontonさんの
> C案と同じだと思います。)定電流負荷にはDN2540、IXCP10M90Sという日本のDIYでは
> 馴染みがない素子が使われてるのが興味深いです。(上記リンク先のkgsshvcarbonproductionv5.pdf)

私もロームのSiC-MOSを使ったドライバーのシミュレーションはしているのですが、なかなか実機を製作するまでには至っていません。DN2540、IXCP10M90Sは2SA1968に変わりうるものでしょうか。サーチしてみます。

タイトルRe^3: STAX
記事No2500
投稿日: 2019/02/24(Sun) 19:48:42
投稿者TAKA

kontonさん、gajiraさん こんばんは TAKAです。

>DN2540、IXCP10M90Sは2SA1968に変わりうるものでしょうか。サーチしてみます。

gajiraさんが紹介されたサイトを拝見しました。海外では日本以上にSTAXドライバーを研究していますね。

DN2540はMicrochip社製のデバイスで、このような製品が在るのは知りませんでした。
仕事ではMicrochipのPICマイコンなどチヨコットしたところでよく使っていました。
DN2450は面実装デバイス、耐電圧は500V,デプレッション型の縦型MOS FETのようです。
もともと、スイッチング用なので0〜500Vのリニアな領域のデータはありません。
リニア領域で使うと放熱を考慮する必要があり、面実装の放熱は少し難しいかもしれません。
500Vの耐電圧はSTAXドライバーの定電流回路としては不足で、2段構成にする必要があります。

一方のIXCP10M90Sはスイッチング用、レギュレータ用で、パッケージは2SA1967と同じTO-220なので放熱は
やり易いです。
900Vの耐電圧は終段の定電流回路には充分でしょう。これもデプレッション型のMOS FETですが、
トランジスタや5極管と同じく飽和特性です。Idssは約100mA、ピンチオフ電圧(Vp)は約-10Vのようです。
デプレッション型なのでソース抵抗を挿入し、自己バイアス回路で定電流回路を実現できます。
気になる点は電極間容量がデータシートには載っていません。
IXCP10M90Sは現行品、400円程度で購入できるようです。
入手が難しい2SA1967や2SA1968の代替になりえると思われます。終段にSRPPとして使っても面白そうですね。
以上

タイトルDRIVER UNIT をStudyする その4
記事No2501
投稿日: 2019/02/27(Wed) 16:26:22
投稿者TAKA
kontonさん、皆さん こんにちは TAKAです。

私のSIC ドライバーの解析、とても感謝しております。
ずぼらな私にはKONTONさんのレポートはとても真似出来ません。
この場を借りてお礼申し上げます。

ステップ応答の解析で立ち上がり、立下りの鈍りはいたしかたないですね。
現時点ではドレイン抵抗を小さくしてSICの電流を増やすしかありません。SICにはまだ電流を流す余裕があります。

歪に関しては4年前の私のシミュレーションとKONTONさんの結果はほぼ同じでした。
歪が良いのと音の良いのと一致するとは限りません。
同様に歪特性の良いオペアンプは必ずしも音が良いわけではありません。
使用するデバイスで大きく変わります。
最近私はOPA2604からMUSES01に交換しました。
OPA2604は滑らかでサラットした音で気に入っていましたが、
MUSES01は濃密な音でさらにグレードが上がった印象です。
FIDELIXのディスクリートオペアンプも面白いと思います。
私のドライバーの意図は現行部品のみで製作したことです。

よく解らないSRM-T2の回路を真似る必要はありません。
高耐圧のトランジスタを入手できる方はKONTONさん設計のドライバー
は作り易いのでお勧めだと思います。
ここまでドライバーを解析されたサイトはほとんど無いので安心して製作できるでしょう。
このホームページが盛り上がるのを期待しております。
蛇足ですが、STAXのSR-009Sが欲しくなりました。
いつか購入したいです。

タイトルRe: DRIVER UNIT をStudyする その4
記事No2505
投稿日: 2019/04/08(Mon) 17:29:50
投稿者TAKA
kontonさん、みなさん こんにちはTAKAです。

"DRIVE UNIT for STAX EARSPEAKERSをstudyするその4"の
記事でkontonさんが設計、製作されたSiC-MOSを起用したSTAXドライバーの終段をTR差動アンプ+IXCP10M90SによるカスコードSRPP回路に変更した回路が公開されました。

IXCP10M90Sに興味を持ち、14年前に製作したKGSS風STAXドライバー基板を取り外し、この回路で基板を作り直しました。
ただし、終段のアイドル電流は10mA→12.2mAに増やしています。

基板製作は直ぐ出来たのですが、50MHzの発振で大変苦労しました。
位相補正コンデンサだけでは解決しません。
そこでフェライトビーズのなかで50MHz付近のインピーダンスが大きいのを探しました。
色々検討した結果、秋月電子で購入できるBK2125HS601-Tを採用しました。
直流抵抗は0.3Ω、100MHzのインピーダンスは600Ωです。
データシートから50MHzでのインピーダンスは480Ωあたりでしょうか。
スイッチングパワーデバイスの世界ではMOSFET内部のL、C成分で寄生発振が起きる場合があります。
このためMOSFETのゲートにフェライトビーズを入れるのは一般的のようです。
怪しいところに8箇所フェライトビーズを挿入して発振は解決しました。
8箇所まとめてに入れてしまったので、どこで利いているか判りません。
たぶん、終段のMOS-FETのカソードだと思われます。

今回、今まで製作した3台のSTAXドライバーの音を比較してみました。(STAX SR-009で試聴)
各回路はkontonさんの記事で回路図は載っています。
No1.6BX7 SRPP
No.2 SCT2450 + OP-AMP(JRC製MUSE01)
No.3 kontonさん設計 IXCP10M90S SRPP 
それぞれ大きな違いはありませんが、個性はあります。

No.1は真空管を終段に使っていますが、どちらかというかトランジスタアンプの良い意味で
躍動的な音を感じます。(金田式プリアンプALL FETよりもNO.168のような印象)

No.2は使用するオペアンプで音の傾向が変わるようです。
最初はOPA2604を使用しました。サラットした印象で、心地良いです。
MUSE01に交換すると印象が変わり、濃密な印象で、人の声などはすばらしく、暖かい音です。

No.3は3台の中では一番ニュートラルに感じます。標準器でしょうか。
14年前に製作したときの入力ボリュームを使っていて少しガリっていました。
アルプスの角型ボリュームに交換したら1枚ベールが剥がれ、トライアングルなどの金属音がリアルに感じられます。

タイトルRe^2: DRIVER UNIT をStudyする その4
記事No2506
投稿日: 2019/04/08(Mon) 23:23:20
投稿者konton
TAKAさん、みなさん こんにちは。kontonです。

IXCP10M90SのカスコードSRPP回路によるスタックスドライバーは、多分世の中で初めての製作例でしょう。

TAKAさん製作のIXCP10M90S SRPPスタックスドライバーの回路等、既に頂いておりますので、近々HPで公開させていただきます。少々お待ちください。

50MHzの超高域発振にはびっくりですが、これを的確に解決されたのは素晴らしいです。

タイトルRe^3: DRIVER UNIT をStudyする その4
記事No2507
投稿日: 2019/04/13(Sat) 20:36:53
投稿者TAKA
kontonさん、みなさん、こんにちは TAKAです。

この件はgajiraさんから頂いたIXCP10M90Sの情報がスタートでした。
ここからkontonさんのIXCP10M90S SRPP スタックスドライバーのアイデアが生まれました。
私はこの回路に興味を持ち、14年前に製作したKGSS風基板を取り払いました。
回路は手持ち部品の関係で多少アレンジしています。

STEP応答の波形で負荷0.01PFと120PFで差がないのはSRPPの特徴でしょう。

STAXドライバーはこれで7台目となりました。
音質は大変満足しております。

近年、高耐圧のトランジスタやFETが入手不可能になっています。
IXCP10M90Sは現行品でDIJI-KEYで購入できます。
2SA1486の代替はKSA1156でも良いでしょう。
2SC3423は秋月電子で購入できます。2SC1815GRでも代用できます。
問題は2SJ74BLや2SJ109等のgmが20mS程度のFETが入手できるかです。
以上です。

最後に、kontonさんのレポートは文章を含めて大変勉強になっております。
IXCP10M90S SRPP スタックスドライバーの解説、真にありがとうございます。