Windows2000では、実行中のプロセス(実行プログラムなど)に対して、基本優先度クラスが設定できる。 基本優先度クラスとは、プロセスを処理するための優先順位を決めるもので、 6段階(リアルタイム、高、通常以上、通常以下、低)に分類されている。このため、処理速度に 不満のあるアプリケーションを利用する場合は、優先度クラスを「高」に設定することで、通常の場合よりも 高速かつ安定して実行させることができる。
設定するには、タスクマネージャの[プロセス]タブにおいて、プロセスを右クリックして[優先度の設定] を選択する。あとは、一覧から基本優先度クラスを選択すればOKである。しかし、この設定方法ではアプリケーション を起動するたびに指定しなくてはならない。もし、優先度を指定した状態でアプリケーションを起動したいた場合は、 次のように設定する。
【書式】
cmd /c start " "/[優先度]/D[実行ファイルのフルパス名]
【例】
Excel(C:\Program Files\Microsoft Office\Office\Excel.exe)を優先度[高]で起動したい場合
cmd /c start " "/ABOVENORMAL /D"C:\Program Files\Microsoft Office\Office\Excel.exe"
オプション | 優先度クラス | 優先度クラスの説明 |
---|---|---|
/REALTIME | リアルタイム | REALTIME優先度クラスで起動する |
/HIGH | 高 | HIGH優先度クラスで起動する |
/ABOVENORMAL | 通常以上 | ABOVENORMAL優先度クラスで起動する |
/NORMAL | 通常 | NORMAL優先度クラスで起動する |
/BELOWNORMAL | 通常以下 | BELOWNORMAL優先度クラスで起動する |
/LOW | 低 | LOW優先度クラスで起動する |
注1: | [実行ファイルのフルパス名]で、システム環境変数PATHに設定されていないフォルダ に保存されている実行ファイルを指定する場合は、必ず前後を”(ダブルクォーテーション)で囲む必要がある。 |
注2: | 優先度でオプション[/REALTIME]を指定すると、ほかのプロセスに処理が割り当てられなくなるので注意する。 |