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技能検定

1回目 2号コース 3番。完走できず不合格。

指定日に受験した。指定日受験は久々である。けん引1種に1回で合格したので、楽勝で合格かと甘い考えで臨んだのが行けなかったのか方向転換で脱出できず不合格になってしまった。

今回は、大特7人、けん引3人で2種は筆者のみであった。大特は3号コースが使われたので(一般の人は、1号か2号コース)、業界の人が受験しに来ていたと思う。試験上の注意事項やコース説明を簡単に受けて大特の後にけん引の試験となった。(毎回そうであるが)
今回は、2種なので基本的な運転技術の他に安全確認やメリハリのある運転が重要視される。合格点も1種の70点から80点にあがるのでちょっとしたミスが命取りになってしまうので試験前のイメージトレーニングは十分にやった(つもり(^^;)。大特では右折時の寄せがあまく不合格になったので特に注意した。

11時過ぎに、自分の順番がやってきた。いつも通り発車前準備を行い(今回はドアロックもしっかりやったが集中ドアロックではないので試験官はきっと気づいていないだろう・・・)準備できた旨を申告したら、「では行きましょう。」ということなので早速発車させた。前回はコースに出てすぐにエンストしたので注意して運転したが運転し易い車両だった。
方向転換までは、特に問題なく進んだ。前回同様にイメージトレーニング通りにやることを心がけて開始した。
水切りの倍くらい空けて、台車が方向転換スペースをすぎて1~2メートルくらいで停止した。右窓を空けて、バックギアに入れて、5点確認し後退を開始した。まずはハンドルを左に1回転。台車の角とヘッドが重なったらハンドルを右に1回転(元に戻る)。さらに台車の角とヘッドが重なった時点でハンドルを右に2回転。後退しながら右窓から台車を見ていると台車の後輪がどんどん縁石の角から離れて行ってしまっている。少し粘って後退したが無理だった。1回目をあきらめて1度前へ出てやり直した。
気を取り直して2回目である。バックギアに入れて、5点確認し後退を開始。ハンドルを左に1回転。台車の角とヘッドが重なったらハンドルを右に1回転(元に戻る)。さらに台車の角とヘッドが重なったらハンドルを右に2回転。またも台車が縁石から離れてしまっている!1回目と同じ感じで離れて行く。かなり粘って台車がポールにぶつかりそうになるまで後退してみたが、絶対無理なので2回目をあきらめる。
今度は、台車後輪を縁石ギリギリを通るように前に出て調整してみる。今度はちょうど良いところを台車右後輪が縁石ギリギリを通過した。これは行けると思いながら後退したが、後退するにつれて少しずつ台車全体が縁石から離れていく。でもスペースに入らない程では無かったので後退を続けてみた。台車の後ろがポールにぶつかるギリギリであったが、ぶつかったらぶつかったで度胸で下がってみた。かなりギリギリだったと思う。あとは台車とヘッドをまっすぐにするだけなのだがかなり寄っていたのでいったん前に出た。これで3回すべて使い切った。
何とか方向転換スペースに入ったがかなり左に寄ってしまった。寄ったというより縁石ギリギリに入った感じである。まあ入ったから良しと気持ちを切り替えてヘッドと台車をまっすぐにさせるため、両サイドミラーで台車の側面が見えないことを確認し、ヘッドの後方中央窓から見て台車とヘッドの隙間が平行だったら完全にまっすぐになっている状態にさせた。ここで停止しサイドブレーキを引きギアをニュートラルにして『入りました』と申告した。
『はい、行きましょう!』と試験官。まっすぐにするのは少しコツをつかめた感じがした。ギアを2速に入れ5点確認して出発したが、かなり左に寄っていたのでヘッドを右に振って(右目視をしないと当然減点されるので注意)出た。思い切り振ったつもりだったが台車の左後輪が縁石に接触すると思ったので切り返そうとしたら試験官から「ここで切り返したら終わりだよ」と言われた。「はぁ~、そうか~」と思い一瞬どうしようかと考えてしまった。切り返さないと出られないからである。そうしたら試験官が「もうダメだな。これぶつかるもんな」と言ってきた。「そうですね~、あきらめます。」と言うしかなかった。じゃあそのまま行って発着所に戻りましょう。ということになった。
発着所に戻る途中に試験官が話しかけてきた。
試験官:「縁石ギリギリまでヘッドを振ればもしかしたら出られたかもしれんな~」。
筆者:「そうですか。」
試験官:「うん。もしかしたら出られたかもしれんな。無理だったかもしれんしな。」。
筆者:「仕方ないですね。次がんばります。」

そんな会話をしながら発着所に戻ってきていくつか悪い箇所を聞いた。

試験官:『方向転換で後退したあとクラッチを切るだろう。あのとき車体が少し前に出るから、それを繰り返したら逆後を取られるかもしれないよ。』
筆者:『そうですか。何度もやるとですか?』
試験官:『そうだね。繰り返しやると試験官によっては取られるかもしれんな。』
筆者:『分かりました。』
試験官:『次がんばってな。』
筆者:『はい。』

いろいろやってみて方向転換を脱出できなかったのは仕方ないと思ったので案外清々しく思えた。けん引はそう簡単ではないことを痛感した試験であった。
後でいろいろ考えてみたが、なぜ方向転換スペースで縁石から台車の右後輪が離れていくのかは、おそらくヘッドと台車がくの字に完全になっていないのでは無いかと思う。たしかにジャックになるのをおそれて少し早めにハンドルを切っている。次回はここを修正して臨んでみるつもりである。

2回目 2号コース 1番。完走したが不合格。

指定日に受験した。前回は完走できなかったので今回は確実に完走を目指して走ろうと決めていた。

今回は、大特5人、けん引2人で2種は筆者のみであった。技能試験待合い室に現れたのは、前回と同じ試験官であった。採点が厳しそうな印象があったので少しがっかりした。

前回は、完走できなかったので今回は完走を目指した。11時過ぎに筆者の順番がきた。いつものように発進準備をして、「準備できました。」と声をかけて発車した。苦手な左折も無事にクリアして方向転換までは順調に通過できた。
方向転換は、前回脱出できなかったので今回は脱出できるように心に決めていた。前回は、方向転換スペースの端に寄りすぎてしまったので今回は、ヘッドと台車をかなり曲げて(くの字を深めにした)後退してみた。3回かかったが何とか方向転換スペースをクリアできた。
続いてS字→優先順位のない交差点→踏切と通過して駐車場したの課題走行区間を通過して発着所に戻って終了した。踏切を通過するときにブレーキが急なのと、踏切をもたもたしないで通過しなさい。」と注意された。筆者は走行中に注意を受けるとまず不合格と思っていた。
発着所に戻ってからの試験官とのやり取りである。

試験官:「ブレーキが急だね~。」「普段からそんな運転なの?。」「2種なんだから直前でゆるめてスムーズに止まらないと」。
筆者:「はい。」
試験官:「ブレーキが急な箇所が全部で7カ所あったよ。」
筆者:「はい。」
試験官:「それと、踏切通過はもう少し早くしないと。」、「種なんだからあんなにもたもたしないで通過できるはずだよ」。
筆者:「はい。」

やっぱり不合格。でも方向転換を脱出できて随分コツがつかめたこと、次もけん引車両に乗れることを前向きに考えて試験場を後にした。

3回目 2号コース 3番。完走し合格。

指定日に受験した。今回で3回目で、今までに合格まで4回以上かかったことないので「合格するかも?」という甘い気持ちがあった。

今回は、大特5人、けん引5人で2種は筆者を含めて2人だった。いつもと同じように、試験上の注意事項やコース説明を簡単に受けて大特の後にけん引の試験となった。
前回の反省を生かして今回は、ブレーキの使い方、安全確認、メリハリのある運転を特に注意して走ろうと決めていた。それと方向転換は1回で決めてやろうと思っていた。

待つこと2時間。11時頃自分の順番が回ってきた。いつも通り発進準備をし、『準備できました。』(いつも筆者が緊張をほぐすために一言かけていた。必ず必要ということではない)と試験官に声をかけエンジンスタート。
右合図、6点確認(左ミラー左側面、ルームミラー、後方、右ミラー、右側面)をしてゆっくり動き出した。発着所を出てまず右に出てコースに入る。コースに出たらすぐに左折、そのまま方向転換に向かう。方向転換スペースに着いたら前の受験者がちょうど方向転換をやっていた。
しばらく待っていたが、減点超過したのか試験中止で終わっていた。続いて自分の番である。だいぶコツをつかんでいた(つもり)ので今回は一発で決めてやろうと臨んだ。方向転換スペースから台車の後方が1~2メートルの位置で停車。6点確認を行って後退スタート。
右に1回転→左に1回転→左に1.5回転。ここまでは順調である。この時点でヘッドと台車はくの字に曲がっており方向転換スペースに台車がどんどん入っていっている状態である。あとはハンドルを戻す位置だけ注意すれば良い。後方を見ながらゆっくり下がっていき、「ここだ!」と思ったところでハンドルを戻した。
「あれ!?」車体が伸びて行かず右後輪が方向転換スペースの縁石にぶつかりそうになる。ハンドルを戻す位置が遅すぎたのである。どうがんばっても無理なので、はじめの位置に戻ってやり直すことにした。(ここから立て直す技量が筆者にはない(^^;)
2回目も同じように後退したが、またも右後輪が縁石にぶつかりそうになる。同じ位置に戻って、少し考えた。自分が考えていた位置よりもハンドルを戻す位置をかなり早くしないとダメなことに気が付いた。3回目はかなりハンドルを戻すのを早めにした。感覚は、「台車が方向転換スペースに対して斜め45度くらい」である。
最後は、ヘッドと台車をまっすぐにすれば終わりである。これは筆者が得意としていたので何ら問題なくクリアし方向転換スペースを後にした。続いてS字、ここでは重大なミスをした。トラックからのクセであるがS字をクラッチを切ったまま走ってしまうのである。スピードが出すぎてしまうのでついついやってしまうのだが、ここで出てしまった。途中で気が付いたのだが発着所に戻ってから注意されてしまった。
次に、優先判断のない交差点を通過し、踏み切りを通過し、駐車場したの課題走行区間を通過し発着所に戻って終了となった。以下、試験官とのやり取りである。

試験官:「左折の時に大回りになっている箇所がかなりあったよ。」、「左折後はヘッドを内側に切れ込ませないと台車の左後輪が縁石から離れてしまうよ。」
筆者:「(自分では出来ていたと思っていたのでかなりがっかりして)そうですか。」
試験官:それと「S字、クラッチは切らないで通過してほしいな。通過できるはずだよ。」
筆者:「はい。(やっぱりという気持ち)」
試験官:それと「踏切を出る時スピードが出すぎていたから、ハンドルを急いで戻したでしょ。台車が斜めになってしまっていたよ。」
筆者:「はい。(かなり落ち込んでいた)」
試験官:「そんなところがダメだった点です。」
筆者:「ありがとうございまし。(かなり落ち込んでいた)」

かなり注意されたので確実に落ちたと思っていた。

2種の受験は採点が厳しいな、というのが実感であった。1種では何も注意されない点が2種では多々注意される。難しい。

合格発表・免許証交付 11:30頃にやっと合格発表があった。

発表があったというよりは、すでに終わっていたと言った方が正確かもしれない
いつも発表がある技能試験窓口の前がかなりの人だかりだったので、様子を見に行ってみると大特とけん引の受験者がすでに集まっていた。「もう発表が始まっているの??」と思い近づいてみると、試験官が「宇都宮さん証紙」と言われて手を出してきた。
「へ!?」、目を疑った。でも様子からして合格したから証紙を買って来いという感じだったので、「これは合格したんだな」と察した。
複雑な心境で証紙を買い試験官に手渡した。「12:50ころに2号館2階の4番窓口に来てください。」と言われた。「やっはり合格したんだな」と思った。

最後は、合格発表時の感激を味わいたかった。試験時にあれだけ注意されての合格だからその実感は格別だったに違いない。その感覚を味わえなかったのが少し残念だったが、今年の目標であった「免許全部取得」が達成できたので良かった。

12:50、2号館2階4番窓口で写真撮影するための説明があった。技能試験点数は合格点ぎりぎりの80点であった。まぁ合格だから満点と自分に言い聞かせて最後の写真撮影を行った。
13:20頃に新しい免許証が交付された。こうして最後の免許をもらった。免許証に「け引二」の文字が輝いて見えた。


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