2号コース 8番。完走し合格。
午前中のキャンセル待ちで受験した。一番楽しみにしていたけん引1種の技能試験だったが、5月24日に大特2種に合格して以来の久々に二俣川だったのでかなり緊張した。
トラックに乗るのは3月18日以来、マニュアルに乗るのは4月8日(バス合格)以来というかなり時間が空いてしまったので、今日はトラックに慣れることを目標にして、できれば完走できればなぁと思っていた。
大特では発車前準備の失敗から、余計な動揺して不合格になった経験があったため、発車前の準備だけは失敗しないように待ち時間に何度もイメージトレーニングをした。
9時過ぎに技能待合い室に試験官がやってきた。そこにやってきた試験官は、バスに合格した時の『浅草キッドの水道橋博士似の試験官』であった。この試験官はかなりしゃべる。このしゃべりに動揺し失敗をしてしまう。筆者のもっとも苦手な試験官であった。しかしかなり情熱的な試験官なので少し好きな感じも持っていた。
大特の後にけん引の試験を行うと言われ、かなり試験が遅くなることを覚悟した。
けん引は、練習無しインターネット上に公開されている色々な方のホームページを参考にした。今日の試験コースは車体と車輪の動きが良く見える右側方向変換の2号コースだった。試験待ちの間、方向転換のイメージトレーニングをずっとしていた。『はじめは左に1回転、右窓から見て台車の角とヘッドが交わったらハンドルを右に1回転(ハンドルが元に戻る)。さらに台車の角とヘッドが重なって来たらハンドルを右に2回転・・・』とハンドルを回すタイミングと方向と回数を覚えた。
11時過ぎに、応援の試験がやってきて車両2台で試験をやると言ったので、苦手な試験官ではなくなってしまった。『ラッキー』とも思ったが”あの”試験官でなくなってしまったのでちょっと残念だった。
イメージトレーニング通りに、シート合わせ、バックミラー合わせ、シートベルト、ギアのニュートラルを行い、『準備できました』と告げた。ドアのロックは忘れた(と言うかこのページを書きながら忘れていたことを思い出した(^^;)。で、すぐに発車した。慣らし走行区間内でギアとブレーキの感触をつかむ予定だったがすっかり忘れてていた。
半クラの位置がかなり高くギアも入りづらかった。ブレーキの効き具合はちょうど良かった。慣らし走行区間が終了直後に、ギアが2速から3速アップしたがなかなか入らずなんとエンスト。いきなりつまずいてしまったが、すぐの左折を脱輪せずに通過できたので気持ちがラクになった(実はトラックの左折が1番の苦手であった)。信号のある交差点を通過後すぐに方向転換である。イメージトレーニング通りにやることを心がけていざ開始である。
水切りの倍くらい空けて、台車が方向転換スペースをすぎて1~2メートルくらいで停止した。右窓を空けて、バックギアに入れて、5点確認し後退を開始した。まずはハンドルを左に1回転。台車の角とヘッドが重なったらハンドルを右に1回転(元に戻る)。さらに台車の角とヘッドが重なった時点でハンドルを右に2回転。ここで異変が発生!右窓から台車を見ていると台車とヘッドがどんどん伸びて行っている。ここで1回目をあきらめて1度前へ出てやり直した。
気を取り直して2回目である。バックギアに入れて、5点確認し後退を開始。ハンドルを左に1回転。台車の角とヘッドが重なったらハンドルを右に1回転(元に戻る)。さらに台車の角とヘッドが重なったらハンドルを右に2回転。ここでまたも異変が発生!1回目と同じく台車とヘッドがどんどん伸びて行っている。少しハンドルを戻して後退を試みたが台車が伸びてしまっているので方向転換スペースに入らないのでやり直しを決意。
今度は冷静になって、なぜ台車とヘッドが伸びてしまうのか考えてみた。けん引は、台車の角とヘッドが重なった状態(上から見た状態だと、台車とヘッドがくの字に曲がった状態)を維持したまま後退しないと台車が方向転換スペースに入って行かないことを思い出した。すなわちハンドルを右に2回転するところが切り過ぎなのである。ここを1.5回転に減らして見た。右の窓から見ていると台車とヘッドがくの字を維持したまま方向転換スペースに入っていった。あとはヘッドの前輪が脱輪しないようにミラーで確認してゆっくり後退していった。
ここまで来たら後は、台車とヘッドを伸ばして一直線にすることのみである。台車の右側面が方向転換スペースの縁石と並行になる直前にハンドルをいっぱいに右に切る。そうすると台車とヘッドは一気に伸びてまっすぐになる。最後に両サイドミラーで台車の側面が見えないように後退して、台車の両サイドが見えないことを確認したらヘッドの後方中央窓から見て、台車とヘッドの隙間が平行だったら完全にまっすぐになっている状態である。このまま後退してある程度、方向転換スペースに入ったら停止しサイドブレーキを引きギアをニュートラルにして『入りました』と申告した。
『よし、次行きましょう!』と試験官。2回切り返ししたものの初めての試験で方向転換が出来てかなり嬉しかった。あとはS字を通過し踏み切りを通過し駐車場下を走って発着場に戻ってきた。大きな失敗もなく無事に完走出来た。ただ気になる点が1つあった。課題速度区間が、試験前の説明もなく乗車中も試験官から指示がなかった。駐車場下で40km出すのだと思っていたが速度計も良く見ていなかったので40km出ていたのか筆者は分からなかった。で発着場に戻ったあとの試験官とのやり取りである。
試験官:『よし、じゃあお疲れ様でした』
筆者:『(内心、はっ?と思い)何か悪い点は無かったですか?』
試験官:『悪い点?、う~ん悪い点と言えば切り返しを2回やったくらいかな~』
筆者:『そうですか。(ちょっぴり合格を確信)』
試験官:『(免許を見ながら)君よく見る顔だな~、何度か見た覚えがあるよ。』
筆者:『はい、ここで全部取ってますから。』
試験官:『ふーん、そうかー。あと何だ?けん引2種かー、頑張ってな。お疲れ様!』
筆者:『ありがとうございました。』
このやり取りなら合格かな、とも思ったが自分自身では、かなり細かいミスが多いと思っていたので半々くらいの気持ちでいた。