ぼやき No.110 2004/2/19  八八艦隊


ちょっとまじめに思ったことをそこはかとなく書こうと思います。
1920年、旧海軍連合艦隊の戦艦8隻、巡洋戦艦8隻を主力艦として建造する計画のことを八八艦隊といいますが、ワシントン軍縮条約により実際に就役したのは太平洋戦争開戦時の連合艦隊旗艦、戦艦「長門」(開戦後8日で有名な戦艦「大和」が就役し旗艦は大和に。。。)と同型艦「陸奥」、そして加賀級戦艦の船体を流用して作られた空母「加賀」、天城級巡洋戦艦「赤城」から船体流用された空母「赤城」の4隻で加賀級戦艦「土佐」、紀伊級戦艦「紀伊」、「尾張」他2、天城級巡洋戦艦「天城」他2、第13号級巡洋艦戦艦4は建造中止となった。。。

現在の海上自衛隊においても八八艦隊の名称を持つ艦隊があります。それも4群。一群が護衛艦8隻(ヘリコプター搭載型護衛艦DDH×1、ミサイル護衛艦DDG×2、うち1隻はイージス艦、汎用護衛艦DD×5)にヘリコプター8機で八八艦隊だそうであるそうです。
この護衛艦群が4つ海上自衛隊の主力、自衛艦隊を構成している水上艦です。この他には潜水艦隊、直轄艦、航空機部隊。
自衛艦隊はさしずめ現在の連合艦隊ってとこなんでしょうか。。。。
その自衛艦隊4群の旗艦は「たちかぜ」(なぜか主力をはずれた護衛艦が当たりますね。まあ司令部が艦隊に乗艦するなんて実際は想定してないんでしょうが。。。)横須賀か呉で十分なんでしょうね。DDGこんごう級にも司令部機能はありますし。DDHにも。。。)

各護衛隊群の旗艦であるDDHが2000〜2010年代に退役するといいます。
この艦が建造された当時、軽空母を持つ計画もあったようですが空母=攻撃艦のイメージが先行し中途半端なヘリコプター護衛艦という今の形になったそうです。

新型ヘリコプター護衛艦は1万3千5百トン級
このクラスであれば他国なら軽空母を建造している国もありますが。。。
またもや政治との駆け引きで中途半端な代物になりそうな雰囲気ですね。

第2世代イージス艦が計画に上っている中、現代版八八艦隊はどこに行くのでしょうか?
私の私見ですが、自衛隊は事実上の軍隊であり、空母戦力はないものの、世界第2位の軍事大国であるのはたしかです。
航空自衛隊はF15を203機も所有。海上自衛隊の総トン数にしても。。。。
イラクに派遣された陸上自衛隊をオランダ軍が護衛した時「なぜ軍隊を軍隊が護衛するのか?」と調整に手間取ったと言われています。
他国から見れば自衛隊は立派な軍隊。(英訳すれば軍という単語が入っていますからね〜。)
その自衛隊に次期中期防で25兆円という税金を使うのであれば私は防衛庁は主張すべきことは主張し、必要な装備を現場の運用をしやすい形で整えてあげてほしいと思います。
そう、ヘリコプター護衛艦(この護衛艦って言い方も他国では駆逐艦というのでしょうね。DDだったら。陸自が戦車という言葉を使うようになったのだから個人的には駆逐艦という言葉を用いても良いような気もしますが。。。。。)

私は汎用護衛艦DD101「むらさめ」の出港式を見ていて思わず涙が出ました。
陸自と違いそう大きな危険では無い航海かもしれません。が、シリビアンコントロールの元、危険地帯に派遣されていく自衛隊。

その現場で活動される隊員の皆さんに敬意を表するとともに、陸海空三自衛隊のみなさんの無事な帰国を祈念するとともに、国内において厳しい訓練をへて活動されている隊員各位に感謝しています。
興味本位から入った海自フリークですが知れば知るほど、敬意と感謝に包まれていく3740Mでありました。

そして。。。八八艦隊がどう進化していくのか。見守っていきたいと思います。