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企画展のご案内

山田山庵のご紹介

1906年(明治39年)栃木県栃木町に生まれる。
 
本名:山田 惣吾

茶道具商 山惣 を創業する。

光悦黒茶碗「くいちがゐ」を所持し、本阿弥光悦に憧れ、自ら楽茶碗の制作を始める。
 
次第に、本物と間違われる程の腕前に成長する。
実際、松永耳庵がある茶会で一腕を点ぜられた際、光悦の本物と思い込み譲渡の交渉を道具商にしたところ、それは山田山庵の光悦写しと分かり耳庵の早合点が笑い話となり、後の語り草になっているほどである。
耳庵は晩年、現在の松永記念館(老欅荘)に住み、山庵の楽茶碗を大層気に入り、使用していたと言われている。
 
「今光悦」と呼ばれ光悦写しの第一人者であったばかりではなく独自の作風も、自身で生 み出し数回デパート等で個展を 催され、現在もその作品は多くの人々に愛されている。
 
山庵は裏千家の老分も兼任し、耳庵の箱書のものはもちろん鵬雲斎前御家元の箱書のものも、数点残っている。
惜しくも1995年(平成7年)に他界されたが、彼の数々の作品の素晴らしさ、品格は全く色あせることなく、現在も数百点残っていると言われている。
私評
今までに、これだけの数を揃えての山庵の展示会はなかったと思います。

私が感じるに、山庵の作品は、自己主張が他の光悦写の陶芸家に比べて
格段に強く、それが為に、出来、不出来がはっきりしていることだと思います。

掲示している数碗の他には、私の眼から見ても少しものたりないと感じる作品が数碗あり、
出来、不出来の作品の差をはっきりつけております。
掲示の作品につきましても、あえて価格を表示してございません。

私が今までに遭遇した光悦写の中で、はっきり第一人者と言えると思います。

ご興味のある方、山庵好きの皆様、是非、ご連絡、ご来店下さり、
実際、手にお取りになって、お客様なりに評価していただければ
幸いにございます。

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