2005.3.4 発売
カンタの3集アルバム
「写真集」ページに掲載した、「Kang Ta Sentimental Journey」は、本アルバムのリパッケージ盤にあたります。
「かみょん」
「かみょん」「すれぎ」「ぬりげ こっき」「まび」「はるまんくまん」「ちゃむどぅん きど」(6曲とも作詞・作曲・編曲[『ちゃむどぅん きど』のみ作曲がソングヮンシクと連名クレジット]) 「Blue Snow」「くにょえ もくそりが どぅりむにだ」(2曲とも作詞)
あるインタビューでのカンタ曰く、このアルバムは「寂しい男の孤独を表現しようと思った」「一人で車中で静かに聞くことができる物静かな音楽を作ろうとした」のだそうな。「別離」は、カンタが常に書いてきたテーマだけど、今回はその内容がかなり強烈になってるのは、その「孤独感」を描いているからなのでしょうか。
「かみょん」は、2003年秋ごろに付き合っていた女子大生との別離の経験を綴った歌だそうな。彼女から別れを切り出され、表面上はそれを受け入れて、「俺を忘れて生きていけ」なんて言ったりするんだけど、その「仮面」の下では、手放したくない気持ちがどうしようもなく渦巻いている…、そんな歌です。恋愛面だけじゃなく、十代からアイドル歌手として生きてきた自分には特に、いくつもの「仮面」があると感じているようですね。
曲調はスローなブラック・ミュージックの香りが漂う曲で、かなりかっこいいです♪ サビの部分の裏声が切なさ倍増です(笑)。2集から2年7ヶ月ぶりに発表する新曲が、一体どんなものになるのか興味津々でしたが、予期しなかったこの路線には、満足度高いです。
これまでのカンタ風バラードといえば、「ぬりげ こっき」ですね。美しいメロディーにドラマティックなオケの展開…。2集で言えば、「さんのくす」のような存在。3年前の私ならば、間違いなく、この曲を1番好きな曲としてあげたと思います。
1,2集の雰囲気を引き継いでいる曲と言えば、「Blue Snow」。カンタのジャジーな曲は好きなので、こういうのは、ずっとやっていってほしい^^ 耳に心地良い曲です。
今回は、ここにさらにボサノバ調の曲「いろなぎ」が追加されました。これ、かなり好きです♪ 作詞・作曲・編曲は、BoAの「No.1」「Spark」を作った方だそうで、カンタの暗い歌詞とは違って(笑)、彼女と別れた後に友達が励ましてくれるという、明るい曲です。「スレギ」と同じく、盲目のハーモニカ奏者・チョンジェドクがハーモニカを演奏してくれています。ボサノバとカンタがこんなに合うなんて〜〜! ぜひぜひ、こういうのも、ずっとやっていってほしいな。
「はるまんくまん」は、カンタが出演した中国ドラマ「魔術奇縁」のテーマ曲です。散々予告などでマジックするカンタを眺めつつ聞いてるので、これ聞くとマジックしてるカンタが目に浮かんで…(笑)。曲調は、Sの「I Swear」っぽいかな?
「ちゃむどぅん きど」は、スマトラ沖地震で被害にあった方々のために書いた曲で、静かにこのアルバムを幕を閉じる、という感じ。なので、最後のインスト2曲は余計です^^; 曲数が少ないので水増ししたとしか思えない…(苦)。
全体を聴いて、すごく耳に残るのが「パボ(馬鹿)」という言葉。「まび」で、「ぱ〜ぼ、ぱ〜ぼ、ぱ〜ぼ」という印象的なフレーズが繰り返されるから余計にそう感じるんだと思うけど。好きなのに別れてしまうのは、やっぱり「ぱぼ」としか言いようがないのでしょうか。