2008.3.12 発売
軍入隊前最後に発表したスペシャルアルバム。
「おぬなる かすみ まれった」
「おぬなる かすみ まれった」「7989」(2曲とも作詞・作曲・編曲[『おぬなるかすみまれった』は作曲がソングヮンシクと連名クレジット])
3年ぶりに発表されたソロアルバムですが、カンタ作詞作曲のタイトル曲「おぬなる かすみ まれった」を含む新曲4曲と、少女時代1集に収録された「7989」、ドラマ「恋人よ」OSTに収録された「かすめ なま 」、インストルメンタル2曲を含む、8曲が収録されました。
アルバム発表ごとに自作曲の割合を増やしていたカンタだけに、今回のアルバムで自作曲が一曲のみというのは、いろいろと深読みしてしまいます。4集ではなくスペシャルアルバムであり、フルアルバムではなく、ミニアルバムという点も…。カンタ自身がインタビューで語っているように、今回のアルバムは、3年間アルバムを出しておらず、さらに入隊すれば2年間空白期間ができてしまうため、ファンへの贈り物的な性格を持っているようです。完ぺき主義のカンタとしては、4集のプランが中途半端なまま出すこともできず、かと言って何も出さずに行くわけにもいかない、ということで。なので、アルバムコンセプトを固めた、カンタ曲満載の4集アルバムは除隊後のお楽しみということでしょう^^
それにしても、今回のミニアルバムにあたっても、ファンがどんな曲を望んでいるのか、すごく悩んだようです。そこで出た答えは、「聴きやすいアルバム」ということのようですね。初めて聴いた時、全体的に肩の力が抜けた、柔らかで優しいアルバムだな、という印象を持ちました。歌い上げるようなバラードではなく、少し抑え目なボーカルの中で切なさを表現する、というような。カンタ作のタイトル曲「おぬなる かすみ まれった」はまさにそんな曲です。なんとも柔らかなボーカルの中にも切なくて、そしてなぜか、涙が出ます(-_-;) 「いごすろ〜♪」の部分の歌い方が、たまらなく好きです(笑)。この歌い方は、最近の新境地ですね^^
「聴きやすさ」が最も感じられるのは、「のるる たるま」です。カンタの軽快で滑らかなボーカルが、心地よい一曲です。S2集に収める予定で2年前に提供されていた曲らしいですが、S2集の発売が難しいので(汗)、今回のアルバムにソロ曲として収めたようです。そう言われて聴くと、Sの3人のハーモニーがあったら良さそうだなと思いますね^^
「ちぇっかるぴ」は、静かな導入から力強いサビへの変化が、カンタのボーカルによってより強調されており、「こういう曲、カンタが歌うと、すごくいいな〜」と思わせる仕上がりです^^ カンタが作ってこなかった曲調だけに、他の作曲家に曲を書いてもらうのも良いな、と思わせてくれる一曲です。これも新しいアルバムのために、1年半前にもらっていた曲だそうですよ。激似のあの曲よりも、こっちの方が先なのですね^^;
「くれそ みあなむにだ」は、カンタが尊敬するシンスンフン推薦で今回が2曲目という23歳の若い作曲家の作曲です。作曲家自身の初恋を曲にしたようで、カンタが、「ボクが歌ってもいいんですか?」と聞いたところ、「是非歌って欲しい」と言われ、収録することに決めたのだそうな。また、カンタと相性バッチリのソングヮンシクによる編曲ということもあって、とてもカンタに似合っているバラード曲に仕上がりました。は〜、切ない(笑)。
収められた曲数は少ないけれども、どの曲も良くて、いろんなカラーを含んでおり、満足の仕上がりです。セクシーなアルバムジャケットにも(笑)。このアルバムを聴きながら、2年後は、カンタがどんな音楽を聴かせてくれるのか、楽しみにしながら待つことにします。