2002.9.13 公開
製作:ユインテク
監督:チャンソヌ
脚本:チャンソヌ、インジンミ
撮影:キムウヒョン
編集:キムヒョン
音楽:タルバラン(カンギヨン)
美術:チェジョンファ
出演:イムウンギョン、キムヒョンソン、キムジンピョ、カンタ他
配給:CJエンタテインメント
等級:15歳以上
時間:126分
※ビデオ&DVDが出ていますが、DVDはリージョンコード3で、日本のプレーヤーでは再生できないので、御注意下さい。
追記※2004.11.15に日本版のDVDが発売されました。特典映像として、オリジナル予告編と日本版予告編含まれているそうです。タイトルは「リザレクション」になっています。
ゲームに狂いながらインターネットカフェでアルバイトをするフィミに片思いをする中国料理店配達係・チュ。しかし、つまらない彼にフィミは視線さえ向けない。ある遅い夜、チュは通りでフィミに似ているマッチ売りの少女に会ってライターを一つを買う。ライターに書かれているのは電話番号が一つ。チュは思わず電話番号を押す。そして聞こえて来る声…。
「マッチ売りの少女の再臨に接続しますか? 」
ゲームの目的はマッチ売りの少女を救って彼女の愛を得ること。愛を得るという言葉にゲームの中に入ったチュ。 けれどもそこには手強いやつらが待っていた。マッチ売りの少女を拉致して、利用しようとする屑拾いと暴力団、そしてシステムに雇用された精鋭要員と特殊部隊まで…。
チュは仲間になったレズの女戦士ララと共にこの全く無知にして粗暴な連中に立ち向かって、アクション活劇をくり広げる。
そしてあまりうまく戦うことはできなかったが、ひたすら度胸一つで辛うじてマッチ売りの少女がいるシステムまで辿り着いたチュ。「警告! システムに挑戦する者はウイルスと見なされて除去対象になる。」けれども、すでにチュにそんな警告なんか聞こえない.
マッチ売りの少女を救う為に、そして彼女の愛を得る為に、そして彼女に幸せを返す為に! チュはマッチ売りの少女が閉じこめられたシステムに向け、無謀でも不可能な最後の戦いを始める!
<KoreaFilmより翻訳>
100億ウォンもの制作費をかけながら、興行的には大コケしたらしいですが、私は興味深く観ました。なんと言っても、映像がド派手で目を奪われるし、映画の進行もゲームのようにSTAGE1、2、3と進んで行き、ラストが2つ用意されてるのもおもしろい試みだと思いました。マッチ売りの少女役のイムウンギョンは不思議な魅力を放っていて、レズビアンキャラのララの存在もすごくいいです!というのが、ビジュアル的な感想。見終わってすぐには、正直意味がわからなかったのですが、「東京フィルメックス」での監督を迎えてのティーチインで、なんとなく、この映画が言いたかったことがわかったような気がします。きっと、私は普段、固定観念にとらわれすぎてるんですね。監督は「物事を2つ、つまり好き・嫌いとか、おいしい・まずいという風に2つに分けて考えている人は、このゲームはクリアできない。」とおっしゃっていました。ゲームに馴染みが薄くて、この映画を「?」と思った人は、その言葉を考えてみると、謎が解けるかもしれません。
で、我らがカンタ君ですが、マッチ売りの少女が唯一愛した人物として回想シーンで登場します。たった5分程の出番ですが、ロッカーなカンタが見られます♪ 歌ってるシーンと、あっという間に殺されるシーン(笑)だけなので、演技力が問われなくて良かったね、カンタ君(爆)。
【追記】 「東京フィルメックス」での上映から1年経ち、なぜか(爆)「東京国際ファンタスティック映画祭」で上映され、日本版DVD発売もされてしまいました。ウォシャウスキー兄弟や押井守を引き合いにした解説をみかけましたが、そういう先入観で見ると怒り爆発かもしれませんので、ご忠告まで(爆)。