聖書のメッセージ


2018年5月20日(日曜)

精霊降臨節第1主日
北千住教会 中村文子 神学生

「炎の招待状」
聖書 使途2章39節.T ヨハネ1章2節
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この約束は、あなたがたにも、あなたがたの子供にも、遠くにいるすべての人にも、つまり、わたしたちの神である主が招いてくださる者ならだれにでも、与えられているものなのです。」

この命は現れました。御父と共にあったが、わたしたちに現れたこの永遠の命を、わたしたちは見て、あなたがたに証しし、伝えるのです。
使途2章39節.T ヨハネ1章2節   聖書・新共同訳
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ペンテコステおめでとうございます。
本日はペンテコステ、聖霊降臨節の礼拝。聖霊降臨は教会の働きの初め、また教会の誕生日だと言われる。弟子たちはイエスに言われたまま、何時になるかも全く分からないまま集い、祈りつつ約束を待った。聖霊は、天から激しい風が吹いてくる音と共に下り、炎のような舌として分かれ分かれに、そこにいた一人ひとりに留まった。聖霊の力を受けて語り出した弟子たちを代表して、ペトロが集まった人々に十字架にかかって死んだイエスこそが神から遣わされた救い主であり、このイエスが復活し、約束の聖霊を地上に送って下さった。今日、このことが起こった、と語った。
私たちも、悔い改めて洗礼を受ければ、ペトロたちが受けたと同じ聖霊が与えられる。私たちの神である主が招いて下さるならば、誰にでも、このことは起こる。キリスト教の罪は、居るべき場所にいない、あたるべき的に当たっていない、ということ。居るべき場所とは、最初の人アダムのように、何時も神と対話することが出来るものであること。親しく語り合った神様の前から、人間は逃げ、隠れてしまった。今、人間は、神という存在を自分から消し、神が分からなくなってしまっている。キリストは、神の前から離れて行った私たちを赦し、義である正しい神の愛をもって、今、自分たちがいる場所から私たちを呼び戻して下さる。神様は、私たち一人一人と、親しい交わりを回復したいと、願っていてくださる。この私たちに、キリストによって永遠の命が約束され、十字架が自分の罪の身代わりであることを受け入れた私たちに、神にあって生きる命が与えられた。神と共に生きる。神か家族としての交わりのために聖霊を天から贈られた。それがペンテコステ。炎のような舌は分かれ分かれに、一人一人の上に留まった。この招待状は、留まった一人一人を、届け先として指定していた。私たち一人一人の罪を、神様は聖霊の清める炎によって、焼き滅ぼして下さる。神に清められたわたしたちは、イエス様がわたしたちに伝えて下さった神の国を宣べ伝える働きに招かれた。聖霊自ら、私たちを通して働かれる。聖なる炎自ら、力強く燃え広がり、聞く人々を清めて行く。わたしたちは、聖霊を受ける前の弟子たちと比べても,情けないほど弱い、このわたしたちにも、炎の招待状は既に届いている。私たちのうちで燃えて働いて下さる方に、信頼し期待しよう。