聖書のメッセージ


2017年11月5日(日曜)

降誕前第8主日
北千住教会 持田嗣生牧師

「安心しなさい、わたしだ」
聖書 マルコ6章45−52節


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それからすぐ、イエスは自分で群衆を解散させておられる間に、しいて弟子たちを舟に乗り込ませ、向こう岸のベツサイダへ先におやりになった。 そして群衆に別れてから、祈るために山へ退かれた。 夕方になったとき、舟は海のまん中に出ており、イエスだけが陸地におられた。ところが逆風が吹いていたために、弟子たちがこぎ悩んでいるのをごらんになって、夜明けの四時ごろ、海の上を歩いて彼らに近づき、そのそばを通り過ぎようとされた。彼らはイエスが海の上を歩いておられるのを見て、幽霊だと思い、大声で叫んだ。 みんなの者がそれを見て、おじ恐れたからである。しかし、イエスはすぐ彼らに声をかけ、「しっかりするのだ。わたしである。恐れることはない」と言われた。そして、彼らの舟に乗り込まれると、風はやんだ。彼らは心の中で、非常に驚いた。 先のパンのことを悟らず、その心が鈍くなっていたからである。
 マルコ6章45節−52節 聖書・新共同訳
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本日、11月第1主日は、召天者記念日となっています。当教会関係並びに礼拝出席者関係の召天者は下記の方々です。主がお与え下さった関係を感謝し、覚えましょう。
越智ヤスノ 享年79才  樋口  茂(教職)享年86才
久保木 清 享年49才  平山 和子 享年97才
平山 正実 享年75才  磯崎国和(教職) 享年86才
中澤 正(アキラ) 享年76才
 この日に当たり、当教会の発足について振り返りたく思います。精神科医師の平山正実兄は、ご自身のクリニックで、講師を招き主日に心を病む方々と共に礼拝を守っておられました。2000年3月でナザレン教団牧師を引退されることになっていた磯崎国和師にクリニックでの礼拝への奉仕を依頼しておられました。そうした中、ナザレン教団理事会で、一つの案が生まれました。
平山医師の願いは極めて意味深いことなので、それが継続的に、また公同のこととして展開されるために、ナザレン教会を設立するという案であります。心を病む人、その家族、そして一般の人々が共に礼拝を守り、宣教に勤しむ教会を設立することは、教団の歴史に照らしても意味深いことだと思われました。ナザレン教会の歴史を振り返ると、英国で、教会から距離のある人々への働きかけからメソジスト教会が生まれ、また米国でも、メソジスト教会の人々が教会と距離のある人々への伝道を願う中で、ナザレン教会が生まれて来たのでありました。こうした歴史を振り返り、また福音の本質を考えるならば、そうした教会が設立されることは意味深いことだと考えられるに至りました。
平山兄に相談すると、そうしましょう、と快諾されました。また磯崎牧師にお話しすると、引退を取り消し現役で取り組みたいとのことでした。こうして本案が教団の年会で承認可決され、教団と地区の強力な協力により2000年5月20日に開所式が挙行され、開拓伝道が開始されました。
その後2005年9月に現在の礼拝堂の献堂式が挙行されました。しかしその後磯崎牧師は病気のため引退され、その後は樋口茂牧師が、教団事務と兼務で奉仕をされました。教団事務離任後は専任となられましたが、間もなく召天されました。続いて土肥努牧師が教団事務と兼務で奉仕をされました。そうした中、2013年12月18日に、当教会の設立当初から一貫して教会員として労を負い続けられた平山正実兄が召天され、2014年4月から持田が後を引き継ぐことになりました。その間に上記の方々が召天されました。
こうした主にある方々、また教団と地区、多くの兄姉方の祈りと労によって今日のあることを感謝の内に覚え、今後の主の御導きに思いを向けて歩みましょう。