あなたの知らないP鉱山ツアー




2019年1月27日、P鉱山跡を巡る、
探索ツアーを開催。
本格的な坑道内部を探索する。 坑道

参加者は男女計8名。
今回は坑道内部と危険が伴うため、
@muroranyakei 氏とのダブルリーダーでの開催となった。 坑内滝


まずは雪山の登攀、そして一部渡渉を経て、
坑道内部に入坑する。
ヘッドランプ、アイゼン等の装備を固めての探索だ。 坑内川


各自ヘッドランプ等、複数のライトを点灯し
一列になって歩く。
ここは蟻の巣状に坑道が伸び、さながら迷路のようだ。 登坂


坑内川を水没して歩く。
岩盤は脆く崩れやすい。
さらに奥へ進む。 坑内川


自然の洞窟のような深い坑道。
場所により高さ7〜8mの大空間となっており、
そこを抜けて坑道を進む。 レイル


右方向へ急角度で登る脇坑がある。
崩れやすい斜面を順番に登坂する。
落石が激しい。 脇坑



上部の壁にはこうもりの群れだ。
逃げることもなくじっと寝ている。
かなりの数だ。 こうもり


一羽のコウモリをつかまえてみたが、
指先にぶら下がりじっとしている。
すぐに元の岩場に返してやった。 こうもり


坑木の残る坑道をさらに進む。
周囲は水蒸気が飽和して、
撮影もままならない。 坑木


付近からは支保工の残存する真の坑道となる。
坑木は腐り、非常に柔らかくなっている。
数か所の分岐もあり、奥からは激しい水流の音が聞こえる。 坑道


足元は泥とコウモリの糞。
壁と天井は脆い岩盤。
機能を果たさない坑木が随所に残る。 坑道


坑内川の上流を目指す。
奥への興味が皆さん尽きないようだ。
所々に危険な穴もあり、注意喚起しながら進む。 坑内川



坑道は縦横に走る。
高低差も多く、
手も使わないと下れない個所もある。 下り


時折脱落者がいないか、
人数を確認しながら歩く。
いよいよ水流の音が激しくなってきた。 坑内川


そして現れたのは
4方向から流れ込む坑内滝だ。
地下にある桃源郷だ。 坑内滝




幻想的な坑内滝の風景。
多数のルートで、
滝の上下に向かうことができる。 坑内滝


坑内滝の先の坑道を進む。
なぜか巨木が横たわる。
この先には恐怖のポイントがある。 坑木


終点には急角度の奈落の穴が有る。
穴の奥、遥か下には激流がある。
参加者にはここまでと念押しし、単独で下る。 奈落の穴


20mほど注意して下ると、
そこは激流で、さらに下部に流れ込んでいる。
吸い込まれそうな勢いだ。 激流


穴の上部から心配そうに見守る参加者を望む。
ここで単独行は切り上げて、
ガイドに戻る。 参加者

別のルートを経て、
滝壺付近に到達した。
舞い上がる水柱とその轟音に包まれる。 滝壺


滝壺からその裏手へ進む。
参加者はほぼ水没状態だ。
まだ坑道は続くが、安全のため付近で撤退する。 滝壺



坑道内では距離感と時間感覚が麻痺する。
ずいぶんの距離を歩き、滞在時間も長いが、
参加者もその感覚が薄いようだ。 坑内滝



坑内滝を見下ろす。
ここは日常とかけ離れた異空間だ。
誰一人怪我無く、撤退することができた。 滝



参加の皆様、お疲れ様でした。
また、たいへんありがとうございました。

@muroranyakei 氏より写真提供頂きました。
この場をお借りして、お礼申し上げます。







坑内滝
坑内滝

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