円山鉱山
手稲から続く鉱床で、
金・銀そして銅・亜鉛を採掘していた小鉱山だ。
資料は余り無く、
しかし、今だ鉱石は取れるという。
地図上でも街から近く、
少し遠回りしてアクセスしたい。
小別沢側ではなく盤渓側から入山する。
それでも現地まで2kmぐらいか。
ヒグマの出没情報がある。
少し歩くと、
お地蔵様がいた。
石仏だがお供え物は新しい。
山道に石仏があることはよくある。
よく手入れされているようだ。
林道は登山道となり、
MTBの跡がある。
自転車で来ても面白いかも知れない。
ハイキングコースとしての、
付近の案内地図がある。
もちろん、鉱山跡は掲載されていない。
奥三角山に向けて登る。
エゾエンゴサクの脇を抜ける山道。
標高354mに向け、一気に登る。
木漏れ日の中、標高を稼ぐ。
この風景だけでも、早朝に来た甲斐がある。
エゾエンゴサクが咲き乱れる。
球根で毎年雪融け時期に咲く。
九十九折れで一気に登る。
歩いてきた道を望む。
ほぼ山頂に近い場所から、
南東に分岐がある。
ここからは少しずつ下る。
いよいよ鉱山跡か。
街を見下ろす。
標高は300m付近。
新芽の木々の間からの景色を楽しむ。
いよいよ不思議な谷間に出た。
鉱山跡を探す。
斜面に何やら小屋が2軒見える。
明らかに廃屋で、
鉱山関連だろう。
藪に隠れるように廃墟がある。
1軒は小さく、奥の一軒も3畳ぐらいしかなさそうだ。
近づいてみよう。
トイレのような、
半畳ほどしかない小屋。
奥の小屋はもう少し大きいが、
使用されなくなって久しいようだ。
作業小屋だったのだろうか。
工業施設というより、
簡易な詰め所のようだ。
小屋を離れて他の施設を探してみよう。
付近の斜面にはズリが流れている。
小規模とは言え
ここに産業があったのは確かだ。
奥の斜面には不思議な崩れ箇所がある。
もしかして坑口だろうか。
鉱水らしきが流れ出し、少しぬかるんでいる。
坑木らしき木材と金属片がある。
間違いなく、坑口跡だ。
足元はその部分だけ、
ぬかるんでいる。
坑道から鉱水が染み出しているのだ。
大きな施設は無かったが、
鉱山跡が残っていた。
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